虐殺・ゲーム   作:屍原

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以前見切り発車で書いたジョーカー・ゲーム二次創作、平和ボケした変人がスパイを楽しむ話です。しかし長く続かなかった。



これがきっかけでこのクロスオーバーがあるんです、昔の自分に感謝。


【過去篇?】スパイはゲームを楽しむ
スパイ時代(没)


主人公 - 霧雨(偽名)

いつも眠そうに見える、ダルそう、面倒くさがり屋、知らぬうちに才能を発揮する(無意識)、実はやればできるが面倒くさくて本気でない、自分で甘味作る(同期の間で人気)

 

 

- 時を遡る(無意識)

 

  目が覚めたら大正時代だった、目が覚めたら男になった、目が覚めたら記憶がめちゃくちゃだった。女だった頃の記憶は死ぬ前までの物、新たに男性として赤ちゃんから現在に至るまでの記憶……正直言ってこの時代では変人扱いされてもおかしくない、平成ではよく見かけるダルそうなダメ人間、その実は他の人みたいに洗脳教育を受けてもなお個人的な思考を保ってる、結構知識派という『変人』。

 

「……ねむい」

  でもそんなのどうだっていいから、とりあえず寝かせろ。

 

 

 

 

 

 

- 初対面

 

「貴様……試験を受けてみるか」

  新たな人生を始めて約一年後、私のところに杖を突く男がやってきた。怪我した手は偽装、無くしてるのは反対側の腕、義手。足は怪我してない、こっちも偽装。印象を深くするために偽の負傷、そして片手に白い手袋……目立とうとしてるけど、逆にその特徴すべてなくしてしまえば、存在感が極めて薄くなる。この男、ドラマとか映画で言う『スパイ』か?どうして私のところにきた、異端だと気付いたから?それとも変人を集めてるのか?ああ面倒くさい、どっちでもいいや!

 

「それって、面倒くさいの?」

  面白いならいいけど。そんな思いを込めてニヤリと口元を歪めると、男は意味深な笑みを返してきた。

 

  ……ごめん、やっぱり寝ていい?

 

 

 

 

 

- 謎の試験開始

 

  試験現場までついていき、目の当たりにした面子(めんつ)はとても個性的だった、少なくとも私みたいなダルそうにしてる『変人』なんていない。大半が自信に満ちた顔をしてる、残りはそれに加えて余裕すぎると言ってるような表情をしている。わお、こいつらも受験者?なんだかみんな揃いも揃っておっそろしい顔だな、でも残りの数人はなんか……仲良くなれそうだ。

 

  私も受験者のところに立つと、横から一人、見るからに平凡そうな男に声をかけられた。話が長いから「やぁ」って所から全然聞いていなかった。ここ試験会場だよね?そんなにお喋りしてると、体力抜けるよ?と考えながら、いっそ無視してやった。話し長いし、面倒くさい。服からすると何度もスリをした事がある、いわばドブネズミの格好、目の下にクマ、衰弱してる様子、無理矢理元気を装おうとしてる。なるほど、試験に参加したのは金のためか。

 

「これより試験を始める」

  男の声が響く代わりに、受験者側の騒音が静まった。偽装だらけの男の隣には、同じくスーツを身に着けてる男性が突っ立っていた。帽子で顔はよく見えないけど、その真っ直ぐな立ち姿、規律正しい姿勢、キビキビとした雰囲気。こっちはどうやら軍人らしい、どうも大正時代らしい風貌をしてる男だ、きっと頭もお堅いこと……『天皇最高主義者』じゃなさそうけど、少なくとも『命投げ捨てる、お国第一』って奴だろうな~。大学時代にもこんな息苦しい奴がいたから、興味ないって言ったら散々怒るタイプだろうな、嫌だな。

 

  こんな面倒くさい試験、さっさと終わらせよーっと……

 

 

 

  試験が終了し、残りの9人をスパイと要請し、後に『D機関』と呼ばれるスパイ組織が誕生するのであった……

 

 

 

 

 

- 一期生

 

「正直面倒くさ……」

「言ってる割に動きがキレッキレじゃん」

「んー?あぁ……ねむい」

「いち早くに寝たいって訳だな」

「それー」

  訓練生になってから、スパイに関しての訓練が続々やってきた。ちなみに今喋りながらやってるのは暗号の解読、一々説明して解読するのもめんどいからちゃちゃーっと終わらせる。私と喋ってるのは波多野、気軽そうに見えるけど、その実は私と同じ面倒くさがりで、余計な事に巻き込まれたくない性質、『仲間』って事。けど彼の自信に満ち溢れる性質は、どうも私と相性が悪い。ここにいる全員に言えるけど……前に一緒に食事をした時にその事を話してたけど、なぜか他の奴らに「お前こそ」って言われた。私自信なんてないよ?面倒くさいし疲れるし、勘弁して欲しいくらいだよ!なんて抗議したら、白い目で見られた、呆れた眼差しも混ざって。

 

  おっと、考えてるうちに解き終わった!この暗号おもしろー、パズルみたいにややこしいけど、設計者もさぞや結構『潔癖』なんじゃないかな?必ず同じパターンを入れるし、系統がないように見せかけて、律儀にも言えるほど『整理』されてる。分かってしまえば解けやすい暗号だけど、ちょっと『アレンジ』を加えてみればより厳重な奴になるかもしれない!

 

  でも面倒くさそうだからやめとく。

 

「んじゃー俺寝る~講義始まったら教えて……」

「はいはい、おやすみ」

「みー……」

  万年筆の音に満ちてる室内で寝るのはやっぱり失策だった、うるさくて全然眠れない。波多野君わざとやってるよね!?トントン叩くのやめろ!モールス信号送ってくんな!

 

шумный(うるさい)……」

Так что(そう)?」

 

  むかつく……でも寝る。

 

 

 

 

 

- 一期生 - 『シャーリー』の行方

 

「俺のテディベア知らない?」

  一期生が集まったリビングで聞くと、皆キョトンとした顔で私を見つめていた。無理もないっかー、この歳でまだクマさんのぬいぐるみ持ってるとかおかしいよな。なんて仕方なく考えるが、あのふかふかで触り心地満点のテディベアがないとどうも落ち着かない……単に行方不明になったままだともやもやするだけだけど。

 

「……黒くてふかふかのやつか?」

  厨房に立って、ちょっぴり呆れた顔を浮かべながら話す福本の方に視線を向き、うんうんと頷く。

 

  あれ、こいつ私の『シャーリー』を見た事あったっけ?

 

  次に三好が私の右肩に指差し「それならそこにいますよ?」と苦笑いを浮かべて言う。へ?と思わず間抜けな声を出して、さっと右方向に顔を向く……が、すぐさま柔らかく、ふかふかの毛にぶつかった。視界の隅に黒い毛先が見える、色と素材からすると間違いなく私の愛しいシャーリーだ!

 

  シャーリーを優しく持ち、正面からその可愛らしい顔を確認してからぎゅーっと抱きしめた。あー、癒される~!ふかっふかで気持ちいいし、最高だな~普通にブラウンの子もいいけど、この子だけは他よりふわふわで柔らかいんだよな、すっごくかわいいよな~

 

  ふと気付くと、皆からおかしな視線を受けている……思いつくのは一つだけ。

 

  ぎゅっとシャーリーを抱きしめて、奪われないように守る。

 

「俺のだ、あげないよ?」

「……えっと、そのクマは?」

  今度は甘利が口を開いた、視線は私とシャーリーを見ていて、ニコニコしている。クマさんかわいいね、なんて思ってるに違いない。かわいいに決まってる!だってシャーリーは世界一かわいいし、宇宙一かわいいんだからな!だがこの子は『ただのクマさん』なんかじゃない、シャーリーだ!

 

「シャーリーだ、クマ呼びは失礼だぞ……」

「俺も触ってみたいな、その子に」

「……ちょっとだけなら」

「ありがとう、霧雨」

 

  普通なら他の人にシャーリーを触らせるのは抵抗があるけど、なぜか甘利はなんとなく大丈夫と思った。彼が発してるオーラは、まるで父親みたいで、とっても暖かくて、信頼できる気がしたから。

 

  シャーリーを彼にあげると、極めて軽く、優しい手つきで受け取り、まるで生きてるような赤ん坊に触れてるように、とても柔らかい雰囲気を出している。やはり、甘利は優しい人間だ、私の観察は間違っていない。シャーリーの頭を撫で、少々乱れた毛並みを治す仕草もまた、父性を漂わせている。

 

「甘利、ケーキ食べる?」

 

  なんとなくケーキが食べたいので、彼に聞いてみれば、なぜか他のメンバーがこの世の終わりでも聞かされたような顔をして驚いていた。揃いも揃って「なんだと!?」と叫び、さささっと私を囲んだ。なんだよ、ケーキ食べたいだけだろ。

 

「いやいや当たり前って顔すんなよ!いつもケチって俺達にやらない癖に!」

 

 

- 文章はここで途切れた -




結論:観察眼…?、己の本気を知らない

設定に入れ違いがあるかもしれませんが、どうか見逃してくださいェ…
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