島のシールドが破壊される少し前
グローリーキングダム本部指令室にはオペレーターを勤める女性の他にエーデルとエルデがいた。
目の前のスクリーンには島に攻撃しようとしたが、レストレイルの大軍に阻まれるアメリカ&イスラエル連合とロシア&中国連合の姿が映し出されていた。
「Professor 、そろそろ[ジャッジメント]のチャージは終わりそうかしら?」
「チャージは完了したわ。最初の発射で起きたエネルギーの逆流はプログラムエラーによるもので、既に修正したわ。 エネルギーの逆流でおきた破損も修復したわ。 何時でも発射可能よ。」
「連続発射は可能なの?」
「出力を40%に抑えれば2回、30%に抑えれば3回まで発射可能よ。それ以上はジェネレーターやバレルが破損する可能性があるから無理だわ」
「それなら、30%に抑えて最初は目の前の邪魔者を片付けましょう。」
「わかったわ。[ジャッジメント]起動、出力調整30% 広域拡散モード。目標捕捉完了、発射角修正・・・バレル展開、カウントスタート。」
エルデが衛星を起動させてジャッジメントを射つ準備をする。そして
「さあ、懺悔なさい。ジャッジメント発射!」
エーデルが発射ボタンを押す・・・・しかし何も起こらない。 いや、それどころか異常をしめす赤いランプやスクリーンに赤い文字が表示させる。
「えっ?! システムエラー? ジャッジメントのシグナルロスト?! どういうこと! ジャッジメントとアクセス出来ない!!」
「何が起きたのProfessor ?」
エーデルがエルデに問う、だが次の瞬間オペレーターが
「大変です、島の上空に此方に落下してくる物体があります。」
この報告で、その場にいた殆どが何かのトラブルで制御を失ったジャッジメントが落下してきていると思った。
「万が一に備えてイージスの出力を上げます。」
オペレーターが機器を操作し、スクリーンに落下してくる物を映し出す、そこには艦首ドリルを高速回転させながら島に向かって突撃しようとする艦の姿があった。
「「なっ?!」」
予想外の事に驚くエーデルとエルデ。 そして直ぐにわかった、これが束が関わっていることに。 だが、その事を口に出すことはできなかった。 何故なら束が生きていることはエーデル達しか知らないことだからだ。
しかし、直ぐに冷静さを取り戻す。何故なら島を覆うシールド[イージス]は強力で通常とIS競技のアリーナ等に使われるシールド十数倍の強度を持っているからだ。 いくら束とは言えども、このシールドを破ることは出来ないと考えていた。 しかし・・・・
ギュルルルルルルルルーーー
シールドとドリルが衝突し、凄まじい轟音と空振をもたらす。
「た、大変ですProfessor ! イ、イージスの強度が急激に低下してます。」
オペレーターの言葉通りにモニターを一部にイージスの耐久力を示すゲージがみるみる内に減少していく。そしてついに
バシュッ!!
「イ、イージスの耐久強度の限界点を突発! イージス消失!」
「なっ?! くっ、直ぐに迎撃部隊を! レストレイルを全機発進!」
イージスが消失したことをオペレーターが告げるとエルデがレストレイルを発進させるように命ずる。
「落ち着くのですProfessor 。 予想外の事とはいえ、私達幹部が慌ててはなりません。 レストレイルが全機発進後に万が一に備えて待機中の防衛部隊と親衛隊に出動準備を命じなさい。」
エーデルはエルデを宥めながら次の指示を示す。
「タバネ様、シールドが消失しました。」
「よーし、それじゃあ島に向かって全速前進。」
態勢を立て直して、艦を島に向かって発進させる。だが直ぐに島のあちこちからレストレイルが現れ、あっという間に進路を塞ぐように展開する。
「クーちゃん、あの邪魔な小蝿を一気に片付けるよ!
艦首モジュールを殲滅モードに変更。[
「了解しました、艦首モジュールを突貫モードから殲滅モードに変更。HT砲発射用意、パイパス接続、出力調整。総員、対ショック対閃光防御。トリガースタンバイ。」
タバネの目の前に銃の形をしたトリガーが現れタバネは両手でしっかりと握る。
「ターゲットスコープオープン、ターゲットロックオン、セーフティー解除。いくよ ハイパータバネ砲 発射! 」
タバネがトリガーを引くと、艦首部分から眩い光の帯がレストレイルの軍勢に向かって伸びていく。
光の帯に飲み込まれレストレイルの軍勢は瞬く間に爆竹のように次々と弾けて散っていく。 そしてついには島の上空に展開していた全てのレストレイルの姿が消えた。
「タバネ様、島上空の機影全て消えました。」
「よ~し、それじゃあ改めて、島に向かって全速前進!」