あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
外伝となります。
アマゾンズさんのMoon Knights IS とのコラボです。
どうぞよろしくお願いいたします。
コラボ編 ×Moon Knights IS ファースト
Moon Knights IS 側
アシュアリー・クロイツェル社
束が使っている研究室。その中央に奇妙な物が鎮座していた。 直径3mの金属性のリングに無数の配線が繋がれて幾つもの計器と接続されている。
そのリングの前で束は
「これでひとまず完成。あとは実験するだけなんだけど・・・・」
そこまで呟きながらも躊躇う女性・・・篠ノ之束ことタバ=サ・レメディウム。タバ=サが作り上げた装置、それはIFの世界の見る為の物。
闇に堕ちた妹、箒と親友千冬の弟、一夏の二人。もし、二人が闇に堕ちなければ、もし、自分がそうなる前に手を差しのべれたら、もし、自分が白騎士事件を起こさず別の手段でISを認めさせれば、もし・・・もし・・・もし・・・ 幾つものIFがタバ=サの中で渦巻いていた。今更変える事の出来ない現実、後学の為にそれを知りたい、そんな欲求の元作り上げた装置。 だが実際に作り上げた後では、それを目にするのが怖くなった。
「見てみたい、でも恐い、知りたい、でも知りたくない。」
堂々巡りする束、そこに
「「失礼しますレメディウム博士。」」
自由の騎士【赤野政征】と城壁の騎士【青葉雄輔】の二人が入ってきた。
「おや、二人してどうしたの? さては夏休みの宿題を束さんに手伝って貰おうと「違います。」ありゃりゃ・・」
軽口をたたくタバ=サを雄輔が否定する。
「博士が俺達を呼び出したんじゃないですか。」
政征の言葉に思い出した束は頭を掻きながら
「アハハハハハハ、すっかり忘れてた。ごめんごめん。実は二人に手伝ってもらいたい事があったんだ。」
「全く、ん?! 博士、これは?」
「あっ、それは触っちゃダメだからね。」
雄輔が触れようとしているのを注意するタバ=サ。慌てて手を引っ込める雄輔。
「で、これは何なんですか?」
「これは願望機、望んだ世界を見せてくれるかもしれない装置。」
束の答えに、何を見たいのか気づいた政征と雄輔。
「「レメディウム博士・・・・」」
「でもね、結局のところ叶わない夢。変えられない過去。見たところで何も変わらないのに・・・でも、それでも見たい、2度と過ちを繰り返さない為にも・・・・だけどいざ見ようとすると、足がすくんじゃうの。」
そう言って束は願望機を眺める。
ブウン
「「「えっ?!」」」
突然、リングが淡い光を放つ。
「うそ!何で起動しているの? 」
タバ=サは慌てて制御装置のパネルを操作する。ディスプレイには様々なデータや数値が表示される。
「電源が落ちない! ちょっと待って、何で言うこと効かないの?! 」
どういう訳か、制御装置はタバ=サの操作を受け付けずに勝手にどんどん起動していく。それと同時にリングの光も強くなっていき、リングの中のには黒い光が現れ徐々に大きくなっていく。
「えっ?! サイトロンの数値が異常増加・・・レッドゾーンに!! 二人とも急いでこの部屋から出て!!」
「「な?!」」
タバ=サの指示に二人は戸惑う。タバ=サを置いていっていいのかと。
「私の事はいいから、部屋から出て直ぐに隔壁を降ろしてこの区域を隔離して!! 私はこのまま制御を試みるから!」」
「くっ!! いくぞ雄輔!」
「わ、わかった!」
二人が部屋を出ようとした瞬間だった。黒い光が突然黒い渦に変化し、政征と雄輔とタバ=サを吸い込むかのように引き寄せていく。
「ぐっ?! 引き寄せられる。雄輔、ラフトクランズを展開するぞ。今ならレメディウム博士も連れて出られる。」
「わかった!」
二人はISを展開する。雄輔がタバ=サを抱きとめて、その場から離れようとするが、黒い渦の吸い込む威力が強く抜け出せないでいる。
「政征! このままじゃ無理だオルゴン・クラウドで転移して離れよう。」
「わかっ?! なに!!」
転移しようとした瞬間だった、吸い込む威力が倍増し一気に渦の中に取り込まれていった。
「「「うわぁぁぁぁぁぁーーーー!!!」」」
リングの黒い渦は3人を吸い込んだ後、消滅しリングは何もなかったかのようにシステムが停止した。
遥かなる虹の輝き 側
更識重工 秘密研究室
「シューくん、来月の臨海学校だけどリュミエールは新しい装備を作り上げたの?」
「あぁ、高機動ユニットの【AMガンナー】を作り上げたんで、それのテストをしようかと。タバネ姉さんはシャルの新しいアーマーシステムを作っただよね。」
「うん、水中用のダイバーシステムと空戦用のフライヤーシステムの2つをね。特にダイバーシステムはプールじゃテスト出来ないからね。」
「ラウラのガルーダユニットは?」
「今、クーちゃんが最終チェックをしているよ。」
そこにクロエから連絡が入る
『タバネさま、ガルーダユニットの起動試験終了しました。』
「クーちゃんお疲れさま、こっちに戻って来てよ。戻ってきたらお茶にするから。」
『わかりま・・・えっ?! 何ですかであれは?』
「どうしたのクーちゃん? えっ?!何あれ?」
モニターに映ったのはアリーナの中央のやや上空に黒い渦のような物が現れていた。
「クロエ! 直ぐにアリーナから出ろ! タバネ姉さんはクロエが出たらアリーナのシールドを最大出力にして隔壁を降ろして! 俺は万が一に備えてピットに向かう。」
そう言ってシュートは秘密研究室を出てピットに向かう。 研究室に残ったタバネはクロエがアリーナから出たのを確認するとアリーナのシールドの出力を最大にし、アリーナを完全に隔離するために隔壁を降ろした。
更に様々なセンサーを作動させて黒い渦の分析を開始する。
「正体不明のエネルギーを探知?! 重力波の異常?! エネルギーのサンプル採取! スーパーコンピューター【チャシャキャット】起動、エネルギーの分析開始!」
やがて黒い渦から何が落下し、アリーナの地面に倒れた。 よく見れば二人の青年と一人の女性だった。だが、その女性を見てタバネは驚く。
「えっ?! 私?」
だが驚きはそれだけに留まらなかった。
「ん?! ISのコア反応が2つ! それもあの二人から!!」
側に倒れている青年達からISのコア反応がした。
『タバネ姉さん、今からアリーナ内に入るよ。』
「シューくん、アリーナ内の映像は見てる?」
『あぁ見たよ。ともかく3人の状態を確認して場合によっては医務室や隔離室にいれないといけないしね』
「シューくん、お願いね。それからその二人の青年がISを所持しているみたいだから念のために回収しといてね。 私はみんなに連絡してこっちに来てもらうよ。」
『了解!』
リュミエールを装着したシュートがアリーナ内に入り、3人の側に近づく。
「・・・・・いったい何処から?そして何故ここに・・・」
3人の状態を確認しながらシュートは呟く。外傷はなく気を失っているだけのようだ。そして二人の青年の胸元を見るとそれぞれペンダントが見えた。ペンダントトップは赤い髪の青年のは剣、青い髪の青年は楯の形をしていた。
「これが・・・・」
シュートは二人からペンダントを回収し
「クロエ、医務室への搬送の準備を」
シュートがそう告げると、ピットの方からタンカを装着した無人カートが3台入ってきた。
シュートがそれぞれに3人を乗せるとカートはそのままピットの方に走っていく。
入れ替わるかのようにクロエが現れ
「お兄様、それをお預かりします。」
「頼むよクロエ。」
シュートはクロエにペンダントを渡すのだった。