あおは、急降下し足の鋭い爪で蹴り上げ、眠鳥の頭に毒を仕込んで空中で翻った。
その瞬間にあおの背から
そこへ、上空から再び急降下してきたあおが強脚で踏みつける。
投げ出された格好となった眠鳥の脚を、小太刀二本が斬り刻む。
血しぶきが上がるが、頭上で振り回された眠鳥の尾が兜に当たり、
左後方に退き、一度眠鳥から離れた。
体勢を立て直し左右の手に握った二本の小太刀を構え直す。
足踏みするように踏みつけるあおの足元でばたばたと暴れる眠鳥。
その右翼に斬りつけ、二本の小太刀が乱舞した。
血が飛び散る眠鳥を踏みつけ続けていたあおは、再び毒爪を深く刺し、一旦舞い上がった。
毒が回り、脚も右翼もひどく傷ついた眠鳥は、それでもふらつきながら立ちあがる。
しかし、すぐさま右翼下から腹に二本の小太刀が斬りかかり、橙色の羽はみるみる血色に染まっていった。
あおが降りてくるのを確認した
その瞬間、あおが火球を吐き、眠鳥の背中に三連続で浴びせかけた。
羽毛が燃えて転げまわっていた眠鳥は、火を消した頃にあおに再び体を強く踏みつけられ、喉を小太刀二本に斬り刻まれて息絶えた。
空を飛ぶ竜の背に乗って飛行できる者はほとんど居ない為、まさか空から同時攻撃されようとは思っていなかったのか、油断していた眠鳥軍勢。
慌てた眠鳥軍は鈴菜を盾にしようとして、更に焦る事態になっていた。
捕らえていた鈴菜の見張りなどの周りの兵はことごとく、オトモたちに倒されており、鈴菜は縄を解かれているところだったのだ。
後方からオトモ軍勢と鈴菜、前方からはあおと
最後はあおの火球が炸裂し、残されていた陣までも跡形もなくなった。
「鈴菜殿!! お怪我はござらぬか!?」
「眠鳥の尾に殴られたくらいで、何ともない。ご心配には及ばぬ」
鈴菜は、笑って答えた。
「
「かたじけない」
鈴菜は、配下のオトモたちと
「さすがは
「またぁ!何を申されるか。私など、鈴菜殿の足下にも及びませぬよ」
そう言う
「そう謙遜されなくとも、十分な力をお持ちではないか」
「まあ、このあおは充分過ぎる程、力強い味方ではござりますが・・・」
そう言って
「仲良きことは美しきかな。 では、お先にご免仕る」
鈴菜は言い残して、今度こそオトモ軍勢を連れて合戦場を後にした。