武士だけどお姫様   作:小鴉丸

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今回は一人オリキャラが登場します。

それと前に感想をくれた方、本当にすいませんでした!
今後はあのような事がないよう気を付けます!

それと誤字の報告をしてくださる方感謝しております!


第二話 イヴと幼馴染み

~莉緒side~

 

 

「遊びに来ました! リオさん遊びましょう!」

 

「あー、はいはい。そっち行くから待ってろ」

 

二階から顔を出して喋ってた俺は服を着替えてイヴの元へと行く。

 

今日は家の手伝いをしなくていいと親父から言われてたしイヴに付き合うのは丁度いいと思う。

 

「リオさんおはよーございます!」

 

元気に挨拶され抱きつかれる。もはやこれはいつもの事だ。

 

フィンランドではハグが挨拶の一種らしい。その国の文化だが日本だと少し……いや結構おかしいので前に注意したが……。

 

「だからやめろって言ってるだろ」

 

「イヤです! これは私なりのブシドーです!」

 

と、こんなふうに言われて続けてくるのだ。

 

「……それは武士道とは違うだろ」

 

「いいえ、ブシドーです! この気持ち貫き通します!」

 

どうやら俺とイヴでは武士道の解釈が違うようだ。

 

……まぁ俺は武士道に詳しいわけではないが。

 

「それで姫。今日はどちらへ足をお運びになるおつもりで?」

 

「ムッ……」

 

俺がそう言うとむすっとする。

理由は知らないがイヴは俺から姫と言われるのを嫌っている。

 

イヴは「まぁいいです。今に始まった事ではないですし」と言って今日の予定を言ってくれる。

 

「最近見つけたカフェがあるんです、そこに行きましょう」

 

「おう、じゃ案内を頼む」

 

「了解しました! お供します。旅は道連れ、ですね!」

 

お供するのは俺の方なんだけどな。

 

なんて事は言わずに先に歩き出したイヴの後ろを追いかけるように歩き出した。

 

 

 

 

〜イヴside~

 

 

「じゃーん! ここです!」

 

「ライブハウス、CiRCLE? 初めて聞く名前だな」

 

私はカフェがある方に手を伸ばす。だけどリオさんはそこじゃなくてその後ろに目がいったようだ。

 

「むー、リオさん! カフェですよー」

 

「ああ、悪い。ライブハウスって思い入れがあるからさ」

 

懐かしむような顔でCiRCLEを見て言うリオさん。

 

「昔何かやってたんですか?」

 

気になって聞いてしまう。

 

少しでもリオさんを知りたい――という自分の衝動を抑えれなかったから。

 

「昔にバンドを組んでたんだよ。今は訳があって辞めたけどな」

 

カフェに足を進めながら話す。

 

「私達はたまにそこで練習してるんですよ。いつか見に来ますか?」

 

「ま、時間があったらな」

 

話してるうちにカフェに着いていた。

 

そこでリオさんはある席に歩いていった。

 

「(どうしたんでしょうか?)」

 

リオさんを目で追うと男の人が机に突っ伏して寝ている席で止まる。そしてその人の頭を――。

 

パァン!

 

思いっ切り叩いた。

 

「り、リオさん!?」

 

慌てて駆け寄る。

 

「どうしたんですか!? その人に何か恨みが!?」

 

「ああ、ある」

 

即答される。

 

叩かれた人は頭を手で擦りながら体をゆっくりと起こした。

 

「……痛い。僕が一体何をしたって言うんだ」

 

「何をした、だと? ふざけるなよ九郎。誰がお前の代わりに色々やったと思ってんだ」

 

ほっぺたをぐりぐりとしながら不敵な笑みを浮かべるリオさん。

 

「……奏か総士がしてくれた」

 

「俺だよ! 俺! あの後また先生に言われたんだぞ!?」

 

学校の話でしょうか?

頭を叩かれた人は「そんなバカな」と呟いている。

 

「お、お二人はどういう関係で……?」

 

恐る恐る聞いてみる。

 

「クラスメイトで幼馴染み」

 

「主人と従者」

 

二人共違う事を言う。

 

「……ふざけてんのか。もう手伝わないぞ?」

 

「む、それは困る。僕は莉緒がいないとクラスで死んでしまう……」

 

「大袈裟……じゃないな。はぁ……」

 

疲れきった様子のリオさん。

 

「幼馴染み?」

 

その九郎と呼ばれた人は私を見てリオさんを見る。そしてのんびりと口を開いた。

 

「……彼女さん? 美人さんだね」

 

「ぇう――!?」

 

思わず変な声が出てしまう。

 

「彼女じゃねえ。奏や総士じゃあるまいし」

 

「あはは、そうだね」

 

「なんかお前に言われるとムカつくんだが?」

 

頭の中がぐるぐるとする。

 

「(わ、私が彼女!? はわわ……リオさんの――!?)」

 

「? ……大丈夫? 顔、真っ赤だよ」

 

「おいイヴ、大丈夫か?」

 

二人に心配される。

 

私は大きく深呼吸をして心を落ち着かせる。

 

「すー……はー……すー……。だ、大丈夫です!」

 

「そうか? 何かあったら言えよ?」

 

「分かりました! けどもう大丈夫ですよ!」

 

笑顔で言う。

 

それを見てリオさんは「ならいいが」と言って話を変えた。

 

「一応紹介しとく。こいつは俺の幼馴染みの松橋九郎。見ての通りマイペースなやつだ」

 

「よろしく〜」

 

そう言って手を振ってくる。

 

それに返すように私も自己紹介をした。

 

「若宮イヴと申します! リオさんとはお友達です!」

 

「そっか。これからも莉緒をよろしくね」

 

「はい!」

 

私達の会話を聞いて「お前は俺のなんだよ」とリオさんがツッコミを入れるがクロウさんはスルーする。

 

「そういや普段外出しないお前は何をしてんだよ。こんな場所で昼寝か?」

 

「ううん。人を待ってるんだよ……」

 

「は? 人?」

 

「うん。……もうすぐ来ると思うけど――」

 

携帯を開いて時間を確認したのだろうか、周りをキョロキョロと見渡す。

 

「あ、いた。それじゃあ僕はこれで……。じゃあねイヴ……と莉緒」

 

「はい! 失礼します!」

 

「俺はオマケかよ。まぁ、また学校で」

 

私はお辞儀をリオさんは手を振って見送る。

 

頭を上げてクロウさんを見るとふらふらと黒髪の女性の元へ歩いて行って、その人と話している。

 

話の内容は当然とても離れてるから聞き取れない。

 

「それじゃ元の目的を果たしますか。オススメのメニューとかあるか?」

 

クロウさんが座ってた席にリオさんが座りメニュー表を眺める。

 

私はその向かい側に座って説明をする。

 

「えっとですね――」

 

私は少しご機嫌でリオさんにオススメのメニューを教える。

 

「私はこれなんか好きですよ!」

 

「ふむ。じゃそれを頼むか。……すいませーん!」

 

リオさんと二人で居る時間、とても楽しくて好きです――。

私はリオさんの顔を見ながらそんな事を思う。

 

その日は時間を忘れて私はリオさんと話をしていた。




この作品を見てくれる人が予想以上に多かった事にビックリしております小鴉です。

これからも頑張りますのでよろしくです!

今回も読んでくださりありがとです!
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