お待たせしてしまって申し訳ありません!!!!!!
待ってくれていた方がいるなんて思いませんが…もしいたのならありがとうございます!そして誠に申し訳ございませんでした!!!!!!
では!お楽しみください!
「君の名前はなんだい?」
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なるほど。
たしかにこの質問は、採用試験に相応しい。
答えによって当人がどのような考え方を持っているか、物事をどう見ているかがわかる。
それを踏まえた上で、絶対合格確定の答えを放ってやろうではないか。
一呼吸を挟み、ゆっくりと答える。
「私に名前は、ありません」
その答えを聞いた六条のおっさんはふっと軽く笑うと、軽く拍手をし
「一応、なぜそう答えたのかを教えてはくれないかな?」
と、腕を組み、椅子の背もたれにもたれかかりながらそう聞いてきた。
「勿論。質問を真実とは逆にして答えてくれ。と、あなたは言いました。多分これを質問された人の大半は自分の名前を逆さまにする程度と思われます。」
「ふむ、そうかもしれんな。」
「ですが、この答え方は適正ではない、なぜかと言うとその答えはあまりに表面的すぎる。質問の芯を捕えられていないと言っていいでしょう。この質問で最も気をつけるべき点は、真実とは逆にして答えよ。という部分です。」
ふむ。そう言いながら六条のおっさんはもたれかかっていた背もたれから体を起こし、少し前のめりになるよう動かした。
どうやら、興味深い答えらしい。
やはり、合格は間違いないだろう。そう心で思いながら説明を続ける。
「その質問の答えとして、名前を逆に読むという行為は間違っていません。ですが先程もあげた通り表面的すぎる答えです。この質問で言う真実とは、出来事の方だと感じました。名前というのは名称であって、出来事ではありません。ではこの質問で聞きたいことは名前があるか名前が無いかという出来事ではないでしょうか?」
自分が言い終わると、六条のおっさんはふぅ…とため息を吐き
「文句無しの合格だ。」
と言い、その言葉を聞いた瞬間ふっと、緊張がとけ、長い、長いため息が漏れた。
やっぱり…
「絶対合格するという確信があっても、緊張する時は緊張するだろう?」
と、六条のおっさんはこちらの心を読んでいたかのように言った。
「その通りだよ、比喩じゃなく、そのままの意味で私は君の心を読んだんだ。」
「もしかして、あなたが得た力は読心なんですか……?」
「その通り、昔に色々あってね。どうしても人の顔色を気にしたり、疑り深くなってしまったんだよ。だから独身なんだろうね……読心だけに。」
そう言い終わるや否や六条のおっさんは、あはははは!とひとりで笑い始めた。
独身なのは多分そういう所のせいじゃないのか……
「失礼なやつだな。不合格にしてやろうか?」
割と本気顔で言われた
「すみませんそれだけはご勘弁を!!!!!!」
「ははは、冗談だよ」
と言っている六条のおっさんに合わせ愛想笑いをする。読心能力者と話すことがこんなにめんd…………危ない危ない。
そう考え終わってから目に入った六条のおっさんの目は、笑っていなかった。
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「さて、翼君との交流も深まったことだし還也君の調子を見に行こうじゃないか。」
こめかみぐりぐり耐久5分が交流だとぬかs……はぁ……とりあえず、頭痛の時間は去ったみたいで良かった。
「ん?もっとして欲しかったって?」
「思ってません!!!!!!」
役場から徒歩10分ほどのところに中学校があり、そこに避難してきた人たちが集まっていて、自衛隊や役員で戦える能力を持った有志の人々が守っている。
そこに還也もいるというわけである。
なぜ一緒に役場にいないかと言うと、還也のご家族から手元に置いておきたいと言う要望があった為だ。
急に住宅街が壊滅やら炎上し始めた上息子の腕が切り落とされていたのだから手元に置いておきたくもなるだろう。
「息子が目を覚めるのを早く見たいという気持ちもあるだろうね。」
と、六条のおっさんは付け足した。
そして
「あぁ、あとさきほど私を呼ぶ時は六条のおっさんとでも呼んでくれと言ったが、それは長いしめんどくさいだろう?好きに呼ぶといいよ。なんなら上司でもいい」
そう、六条のおっさんは軽く笑いながら言った。
ならお言葉に甘えて六条さんと呼ぶことにしよう。
「さて、もうそろそろだね。」
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ゴロゴロ。
と、重い中学校体育館の扉を開ける音が響く。
沢山の避難してきた人達がひしめく体育館には冷たい空気が張り付いていた。
誰も騒いでる人などいず、すすり泣く声や嘆く声、祈る声などが所々から聞こえている。
そんな人達の間をわけいって還也の所へ足を運ぶ。
着くと、あぐらをかいて座っている還也の姿があった。
還也は自分を見るや否や
「おぉ!翼!お前が腕直してくれたんだってな。やっぱり持つべきものは親友だねぇ改めてお礼を言うよ、本当にありがとうな。」
と頭を下げてきた。
何を今更、いつもの事だろ。なんにしろ目を覚ましてよかった。
そう二人で笑いながら肩を叩き合う。
その光景を見つつ六条さんは涙を浮かべながら微笑んでくれていた。
それを見た還也は、おっさんが泣くことないだろ?と笑いながら肩を揺すっていた。
「君は優しいな。」
そうおっさんが言うと還也が
「これくらい当たり前だろう?」
と返し、仲良さげに二人で笑っている。
なんだこの2人、知り合いなのか?
そう思った矢先
「で、翼この人だれ?」
「初対面かい!!!!!!」
次回もいつになるかわかりませんけどなるべく早く出します…!