バカとテストとスポンサー~愉快な彼らのバカバカしくも素晴らしき日常~   作:アスランLS

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あけましておめでとうございます。
予告では和真君達の過去編だと通達していましたが、ちょっと躓いたので先にリクエストのあった料理編を投稿します。


【ミニコント・祭での一幕】

和真「いやホント…最初来たときから蟻が多いなと思ってたんだよ。だから食われないように気をつけなきゃなーとは思ってたんだけど…いやまさかこんな事になるとは。野生ってスゴいなあっはっはっは!」←顔中ソースまみれ

優子「アタシがお花摘みにいってるこの短時間で蟻がたこ焼き完食する訳ないでしょうが……正直に言いなさいよ、食べたんでしょ?」

和真「いや、食ってないよ」←ソースべっとり

優子「せめてそのソースだらけの顔を何とかしてからしらを切りなさい…」

和真「いやいや、これ生まれつきだから」フキフキ

優子「なんで生まれたときから顔にソースがついてんのよ!?……別に怒らないから正直に言いなよ」

和真「……わかった、じゃあ正直に言うよ。
もうこの面倒臭いやりとりはさっさと終わらせて神輿担ぎに行きたいです……」

優子(正直過ぎるでしょこの野郎!!)




柊守那流クッキング

【和真視点】

 

今日は平日、授業も終わりいつものように優子と下校していた。

「それじゃ、また明日」

「おー」

つってもそこまで家が近いわけじゃねぇから途中までだけどな。以前までは徹や源太ともちょくちょく一緒に帰ってたんだが、優子と付き合いだしてからはほとんどねぇな。……気ぃ遣ってくれんのは良いんだけどよ、あのにやけ面は腹パンしたくなってくるからやめろと何回言ってもアイツらまったく聞きやしねぇ。飼い慣らされてる俺がそんなに滑稽かね?……あぁ滑稽だな、うん。もしソウスケが飛鳥の尻に敷かれてたら間違いなく大爆笑するな。いかんいかん、早くなんとかしないと…でもなぁ……。

「…っと、しまった。今日お母さん高校の同窓会だとかでいねぇんだった」

弁当か何か買って帰るつもりだったのに完全にうっかりしてたな。今さら引き返すのもかったりぃし、俺も親父も料理できねぇし……出前でもとるか。何故か料理は覚えようって気にならねぇんだよなぁ……。

そうこうしてる内に家に着いた俺はポケットから取り出した鍵をドアに差し込む。

「(ガチャッ)ただいま。…………?」

あん?返事が無ぇな。いつもはうっとうしいくらいの大声で返してくんのに……キッチンの方に人の気配があるな。…………何やってんだ親父の奴?なんだか無性にヤな予感がした俺はキッチンに向かって歩を進める。

「(ガチャッ)おい親父、キッチンで何して-」

「おう和真、帰って来たか!(トントントン)」

 

…………。

 

……おちつけ柊和真。こういうときは一から状況を整理するべきだ。まずはそうだな、目の前にいるのは正真正銘俺の父・柊守那で間違いないな。こんな無駄にデカイ奴のそっくりさんなんざ見つかるわけねぇし。次に親父の格好だが、頭にいかにもなコック帽を被り左手を“猫の手”にして野菜らしき植物を固定し、右手で握った包丁でそれを刻んでいる。ちなみにコンロではフライパンと寸胴鍋を火にかけていて……。

 

ここから導きだされるこの状況は……

 

 

 

……親父が料理をしている。

 

 

 

 

 

な……………何だとぉぉぉおおおおお!?

「嘘だろ…どうしちまったんだよ親父!?」

「?……どうしたんだ倅!何を驚くことがある!?」

「そりゃ驚くだろ!?……アンタ料理できたのかよ?今まで料理に限らず家事は全部俺と母さんに丸投げしていたじゃねぇか」

「まぁこういうこともたまには、な!」

「いったいどういう風の吹き回しだよ……ま別に良いか何か問題があるわけでも無ぇし。…………で、何作ってんだよ?」

そう言って近づいて確認しようとした俺を、何故か親父が押し止める。

「まぁ待て倅よ!とりあえずお前は気にせずその辺に座っていろ!」

「いやなんでだよ。別に隠す必要ねぇだろどうせ大したもモンじゃねぇんだろうし」

「まぁ待て倅よ!とりあえずお前は気にせずその辺に座っていろ!」

「いや、だから-」

「まだ待て倅よ!とりあえずお前は気にせずその辺に座っていろ!」

ドラクエの無限ループか。

…………まぁどうしてもというなら仕方ねぇ、とりあえずテーブルに座って待ってるか。

しかし、まさか親父が料理しているのを横で待つ日が来るとはな。……あん?何だありゃ?何かの葉っぱ……カレーでも作んのか?タイ風のスープとかにゃあんなん入ってるけどよ。……何にしても、あんなの入れるって割と本格的なのな。

「フハハハハハハハ!(…カンカンカンッ!)」

やけに上機嫌だな……なんか青菜っぽいのをフライパンで炒め始めた。手際もやけに良いし意外と料理得意なのか?

「フハハハハハハハ!(バラッ……)」

「!?」

親父がフライパンに投入した食材を見た俺は思わず目を開いた。今のは……マッシュルーム、か?

もしかして作ってるの青菜のソテーか?それにしたってマッシュルーム丸ごと入れんなよ……変なとこで横着だなオイ……。

「フハハハハハハハ!(ドベベッ…パラッパラッ…)」

「!?!?」

続いて投入した食材を見た俺は、一瞬だが思考が完全にフリーズした。今のは……イカ!?青菜のソテーにイカ!?しかもさっきの葉っぱここで入れたし!あいつマジで何作ってんの!?

「フハハハハハハハ!(ヒョイ)」

「あん?」

親父はおもむろにフライパンを持ち上げた。

いったい何するつもり-

 

 

 

「フハハハハハハハ!(ドボドボドボ…)」

 

入れたーーー!?

な…鍋にブッコんじまった……イカと青菜のソテーを……!?いやいやいや!んな訳ねぇよ落ち着け俺!

……つか、そもそもソテーじゃなかったかもな。カレーとかも最初に具を炒めるらしいし……これやっぱカレーかな、青菜もイカもマッシュルームも全部カレーの具になるっちゃあなるしよ。

ただ、カレーっぽい匂いは全然してこね……ん?

「フハハハハハハハ(パタパタパタ……ジュワァアアアアア!)」

今度は何か揚げ始めた。パン粉つけてたからカツかフライ……カツカレーか!フライの可能性もあるっちゃあるけど普通に考えりゃカツカレーだな、俺の好物の。…まさか親父、それを知ってて……?だとしたらアレだな、俺今まで親父のことどうしようもない自己中野郎だと思ってたが、もしかしたら少し誤解してたのかも-

 

 

 

「フハハハハハハハ!」←木の枝状のフライを菜箸でつまむ親父

 

それ何のフライ!?

木の枝!?いやいやいや!それはねぇよ!多分ゴボウか何かだろう……

 

「フハハハハハハハ!」←握力グリップ状のフライを菜箸で(ry

 

何のフライ!?!?

 

「フハハハハハハハ!」←ハサミ状のフライを(rw

 

いやだから何のフライだよそれぇぇえええ!?!?!?

どれもこれも食材ですらないもんばっかりじゃねぇか!……いやいやいや!だから落ち着け柊和真!いくら親父が非常識の権化みたいな奴だからって玲さんや1学期の姫路じゃねぇんだから、そんなもん料理に使うわけねぇだろ!?

そういう形の肉とかだろ!

 

……たぶん。

「フハハハハハハハ!(ヒョイ)」

「…………へ?」

親父は再びフライパンを持ち上げた。

オイオイまさか… 

 

 

 

「フハハハハハハハ(ドボドボドボ)」

 

入れたーーー!?!?

そしてまたしてもブッコんだーーー!?

何だそりゃ!?フライを煮込む料理なんざ流石に聞いたことねぇよ!?親父の奴ホントに何作ってんだよ!?

「フハハハ!まあこんなところだな!仕上げに……(スポッ…クシャクシャ)」

あ?かぶっていたコック帽を突然丸めて何を-

「フハハハハハハハ!(ポイッ…どぷん)」

「おぃぃぃいいいいい!?!?!?」

思わずシャウトしてしまったがそれどころじゃない。

とうとう帽子までぶっこんだ!?

いや、むしろ特攻(ブッコ)んだ!!

流石におかしいだろこれ、明らかにまともな料理じゃねぇよ……もしかして親父もあっち側なのか!?

「待たせたな和真!」

「……え?できたのか料理?」

「んむ?いや…まあ、できたと言えばできたな!」

は?どういうことだ?

頭の中がクエスチョンマークで覆い尽くされた俺は、再度親父に尋ねることにした。

「つかさ親父……結局それ何作ってたんだよ?」

「これは別に何でもないぞ!それよりも和真!」

「いや、気になってしょうがねぇから言えよ-」

 

「料理してるっぽい動きをしていたら腹が減ってきた!メシ食いに行くぞ!」

 

…………………………………………………………。

 

 

 

 

 

 

「なんなんだよそりゃあよぉぉおおお!!!」

「どうした倅よ!?何故急に襲いかかってくる!?」

「うるせぇぇぇ!わけわかんねぇことしてんじゃねぇよ、このクソ親父がぁぁあああ!」

 

 

 

結論…………やっぱ俺こいつ嫌いだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【料理(してるっぽく見える)レシピ】

①その辺で取ってきた草とか木の根を煮込む

②草とマッシュルームっぽいコルク栓、イカっぽい湿布、葉っぱを炒めて鍋にブッコむ

③木の枝、握力グリップ、ハサミなどをフライにして鍋にブッコむ

④コック帽を特攻(ブッコ)

⑤完成!(捨てましょう)

 

一流レストランのシェフっぽさを是非ご家庭で!

 

 

 




はい、読者様からアイデアを頂いた料理回、どうでしたか?…………おおっと、「思ってたのと違う!」という感想がひしひし伝わってきますね。わかってますよそんなこと、そもそも料理ですらなかったですもんね……。
でも待ってください。せめて……せめて言い訳させてください。いや、この正月休み中に真っ当な料理対決風のストーリーの流れも構想していたんですよ。でも、一通りそれを読んだ感想は……


「くっっっそつまんねぇ……」

面白くなかったんです……もう尋常じゃないくらい面白くなかったんです……。そもそも私、料理はそれほど得意じゃない上拘りも特にないので料理描写が悲しいくらい貧困……ッ!それだけならまだしも、私のフェイバリットグルメ漫画……「焼きたてジャぱん!!」ですよ?オマージュしようにもあんなカオスなもんどうやって文体で表現しろと!?
結果、淡々と料理作って淡々と審査して淡々と勝敗が決まるライン作業のような話に……これは無いな、と思って原型とどめなくなるほど作り直しました。

姫路のありがたみを嫌というほど痛感させられました。存在が反則ですよあのキャラクター……。あんな殺人料理スキル持ったキャラがいるなら他キャラに適当にわちゃわちゃさせた後に皆殺しにするだけで話がコメディーとして成立するんですから……。こんなことなら殺人料理スキル没収なんてしない方が良かったかもしれませんね……

実はこの話、元ネタかあるんですが……知ってる人いますかね?

本編では次から和真君がこの守那さんと修行編に入るので、その前に柊守那がどのような人物かを印象付けたかったのでこの話にしました(この話の元ネタはあります。わかる人いますかね?)。
彼は明久や高城と同じ、ファンタジスタ(常識に囚われないエンターテイメント性を持ったギャグキャラ)です。
普段は周囲を振り回している和真君ですが、この通り父親には振り回されっ放しのようです。
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