インフィニット・ストラトス~ドイツの黒き皇帝~(凍結)   作:鈴木颯手

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何時書くか分からない簡単な予告。時系列は夏休みあたりです。本編とは全く関係ないです。


ドイツ帝国・外伝~異世界大戦争~予告

始まりは唐突であった。

 

「陛下!大変です!」

 

深夜、皇宮にアルベルトが入ってきた。その表情はかなり焦っているようで只事ではないのが伝わってきた。

 

「どうしたアルベルト?丁度書類が終わったところなのだが」

 

ヴィルヘルム六世としてはさっさと寝て明日に備えたかったのだがアルベルトの次の言葉でそれもできなくなった。

 

「ヨーロッパの領土以外のドイツ領と通信が途絶しました!」

 

「…何?それは本当か?」

 

「さらにドイツ・イタリア国境守備隊から国境の先にあるはずのイタリア本土がなくなっているそうです!」

 

「…分かった。すべての国境守備隊に通達!他国の状況を確認せよ!」

 

「はっ!」

 

「俺も状況を確認するために首相官邸に向かう。いいな」

 

「了解しました!」

 

7/29、1:23ドイツ首相官邸

 

「エラ、現在の状況を確認しているな?」

 

「はい、先ほど確認しました。陛下、これは一体どうなっているのでしょうか?」

 

首相・エラは心配そうにヴィルヘルム六世に聞くが彼は首を振る。

 

「残念だが俺にもわからん。今は国境守備隊の報告待ちだな」

 

そこへ一人の兵士が入ってきた。その兵士は慌ててきたのか大粒の汗をかいていた。

 

「陛下!大変です!ブルターニュ地方、ブレストが謎の集団の攻撃を受けています!」

 

「何!?ブレストだと!?」

 

ブレストはドイツ帝国でも屈指の軍港で難攻不落の要塞となっていた。

 

「ブレストということは敵は海から攻撃してきたのか」

 

「い、いえ!それがブレスト周辺はすべて海がなくなり地面になっているそうです!そのことで混乱中に謎の軍勢の奇襲を受けたようです!」

 

「っち!混乱している状態では指揮系統はあってないようなものか。付近の軍勢をブレストに向かわせろ!深夜だが通信ができるところすべてに動員令を通達!何があってもいいように防御を厚くせよ!」

 

「了解!」

 

7/29、8:45ドイツ帝国・首相官邸

 

「陛下!ブレスト陥落!最後の通信では敵は少なくとも十個師団はいるようです!」

 

「ブレストが陥落、か。中央軍はどのくらい動員できた?」

 

「現在急がせてはいますが三個師団ほどです。首都の周辺も合わせて十個師団ほど」

 

「分かった。IS部隊は?」

 

「第一IS部隊から第五IS部隊まで全員揃っています」

 

「よし、ならばIS部隊に先行させろ。主な目的は偵察だ。敵の規模、どこの所属か、どのような兵装か、ISがあるのか調べられることはすべて調べさせろ」

 

「了解!」

 

7/29、11:55ブルターニュ地方上空

 

「IS部隊揃っているな?」

 

「はい、全員ついてきています」

 

「もう一度確認するが今回の目的は偵察が主な任務だ。成るべく調べられるものはすべて調べるぞ!」

 

「了解!」

 

「っ!隊長一時の方向から飛行物体が近づいてきます!」

 

「ISか?数は!」

 

「っ!?お、おおよそ五百以上」

 

その言葉を聞いた隊長は驚く。ISだと思っていたものはどうやら違うらしい。

 

「兎に角その飛行物体を確認する!総員ついてこい!」

 

「「「了解!」」」

 

そして出会う未知の敵。

 

「な、なんだこれは!?」

 

「ど、ドラゴン!?」

 

現れたのは大きな羽を羽ばたかせるドラゴンの群れであった。ドラゴンはこちらに気付いたらしく口から火を吐いてくる。そのスピードは銃弾並みであった。

 

「きゃあ!」

 

「こ、この!」

 

IS部隊も反撃して落としていくが数の暴力には適わなかった。一機、また一機と落とされていく。

 

「っく!総員撤退!この情報を持ち帰ります!」

 

「隊長!あれを!」

 

撤退命令を出した時、一人の隊員がドラゴンが来た方を指さす。そこにはゆっくりと進軍する謎の軍勢があった。その軍勢は明らかに時代錯誤な鎧を着ていた。

 

「くそ!敵はここまで進軍してきたのか!?」

 

「隊長!」

 

そこへ隊長に向かって放たれた火を隊員がかばう。食らった隊員はシールドエネルギーが空になったらしく落ちていった。

 

「っく!総員引くぞ!」

 

隊長は悔しそうに首都へと撤退していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロシア帝国、新大陸侵攻軍将軍SIDE

 

先ほどの空を飛んでいたものは何だったのであろう?

 

プロシア帝国の巫女により異世界より召喚した我らの新しい国土。皇帝陛下から原住民は皆殺しにせよと命じられていたが最初の進行で大打撃を食らってしまった。

 

何が「原住民は我々よりも文明が遅れている」だ!我々と同等、いや原住民の方が上ではないか!連れてきた百万の軍勢も十万近くがやられた。新大陸がどれほどの大きさかは分からないがあまり兵を殺しすぎないようにせねば。コーストリーア帝国に回す兵力を確保しておかないと後で何を言われるか分からないからな。

 

しかし、新大陸にすむ原住民は我々と似ているな。すまないな。許してくれとは言わないが安らかに眠ってくれ。

 


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