笑顔は太陽のごとく…《決戦の海・ウルトラの光編》   作:バスクランサー

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なんとなくTwitter始めました。
@bsclancer16845〇

〇に入れる数字は後書きに書いてあります。ゼロじゃないです。
多分滅多につぶやきませんが、良ければフォローお願いします。

あと、ウルトラマンの名前をタグに書いてると結構文字数占めちゃうのでまもなくあらすじの方に移します。ご了承ください。

長くなりました。いつも不定期&駄文ですみません。
本編どうぞ。


不死鳥の翼 前編

 ーーーウルトラマンメビウスは利根、筑摩の無事を確認し、アリゲラへ向き直る。立ち上がったアリゲラは、メビウスを大声で罵る。

「ヨクモ…!ヨクモ邪魔ヲシテクレタナ!許サンゾ貴様ァ!」

 しかしメビウスも一歩も引かない。

「それはこっちの台詞だ!

 海の平和を、みんなの笑顔を壊したお前を…絶対に許さない!」

 いつの間にか広がっていた、不穏な黒雲の下、両者が睨み合う。互いの視線の間に火花が散る。不思議な沈黙が訪れる。

 そして、先にこの状況を破ったのは…

 

「…フッ、上等ダ…!ハァッ!」

 目にも留まらぬ速さで上空へ飛び上がったアリゲラの方だった。

「待てっ!セヤッ!」

 メビウスも追って上空へ飛び上がる。

 利根たちはしばらく見ていることしか出来なかったが、我に返るとすぐ、避難艇の護衛をしている日向たちの元へ向かった。

「利根、筑摩!大丈夫か!?」

「筑摩は大破してしまったが、なんとか大丈夫じゃ。日向たち、それから蒼龍たちも大丈夫か?」

「こちらも中破はしているが、まだ何とか戦えるぞ」

「こっちも、大丈夫だよ…」

 しっかりと答える日向に対して、蒼龍はオドオドとしている。恐怖もあるだろうが、相手が利根である、ということも間違いなく要素としてある。

「利根さん、そ、その…」

「?」

「…あの時は…ごめんなさい…!利根さんが苦しんでいだのに、何も出来なぐでぇ…!」

 泣き崩れながら、飛龍は利根に言った。避難艇の中には、他にも涙を浮かべている者がちらほらと見える。その全員が、利根が在籍していた時から、この泊地にいた面々だった。

「皆、顔を上げてくれ」

 利根の声は優しかった。

「謝ることは無い。吾輩も、きっと同じだったはずじゃ。」

「で、でも…!」

「大丈夫じゃ。

 皆のことは必ず、吾輩たちが守ってみせる」

「利根さぁん…!」

 堪らず号泣する、第102泊地の面々。利根は彼女たちを慰めつつも、心配そうに空を見上げる。

 先程から、泣き声の中に激しい衝撃音が響いている。分厚い黒雲の中から、時々瞬間的に、花火のように光が漏れ出てくる。

「メビウス…」ーーー

 

 ーーー上空にて、ウルトラマンメビウスとアリゲラの戦いは、壮絶さを増していた。

 アリゲラは両腕先の鋭い刃を、二刀流使いのようにメビウスへと向けてくる。空中という環境上、メビウスも避ける場所は困らないが、約3分という地球上での自分の活動限界時間を考えると、持久戦には持ち込めない。ならばこちらも向かっていくのみである。

「シュワッ!」

 メビウスは手刀に自身のエネルギーを込めて発生させる光の短剣、ライトニングスラッシャーでアリゲラの刃に応戦する。黒光りするアリゲラの刃と、眩く輝くメビウスの手刀がぶつかり合う度に、鋭音とともに火花が散る。もはや常人には何が起きているのか分からないほどのスピードまで達している。

「セヤァッ!」

 一瞬の隙を突き、ライトニングスラッシャーがアリゲラの腹部を切り裂く!が…

「ソンナモノガ…通用スルカァ!」

「何!?」

 なんと、アリゲラの堅固な装甲は、かつての個体の防御力とは桁違いで、ライトニングスラッシャーでさえ完全にダメージを与えられないほどだったのだ!

「墜チロォォォオオオオ!!」

 アリゲラはメビウスを尻尾からの光弾で後ろへ吹っ飛ばすと、即座にその上へと回り込み、思い切りメビウスに突っ込んだーーー

 

 ーーー「うわぁぁぁぁああ!」

 メビウスの叫び声、その直後聞こえる荒々しい着水音に思わず振り向く利根たち。

「メビウス!?」

 叫んだ時、もう利根は全速力でその方に向かっていった。

「姉さん!?」

「「利根さん!?」」

 筑摩、そして蒼龍に飛龍の声も、今の彼女には聞こえていない。

「メビウス…メビウス!…ミライ…!!

 待っておれ、今助けるのじゃ…!」

 距離が近づくにつれ、利根を阻むかのように高くなる波。時折、メビウスの声やアリゲラの咆哮が聞こえてくる。

「ミライ、ミライ…!」

 完全に呼び捨てしていることにも気づかないほど、今の利根は必死だった。

「ミライ…はっ…!?」

 そこには。

 アリゲラに空中から突き落とされ、馬乗りにされているウルトラマンメビウス。アリゲラの両腕の刃や砲撃を辛うじてなんとか防いでいるものの、防戦一方の戦いになっている。「ミライを離すのじゃぁぁっ!」

 利根は可能な限りの早さで砲撃連射を行うが、装甲のせいでなかなかダメージを与えられない。

「忌々シイ虫ケラメ!死ネェッ!」

 鬱陶しく感じたアリゲラは、利根めがけて砲撃する!

「わっ、ひぃっ…ああぁぁぁ!」

 回避を試みるも完全には避けきれず、砲弾が利根を掠める。

「まだじゃ、まだ…!?」

 利根は続いての抵抗を試みるが、動きが止まってしまった。

 自分の砲台が、全てピンポイントで破壊されているではないか!

「…貴様、何ガアッタカハ知ランガ、カタパルトガ使エナイヨウダナァ?フッ、コレデモウ何モデキマイ!」

「…」

 利根は何も言えない。

「利根さん…!僕は大丈夫だ…!早く皆と逃げるんだ!」

 必死に避難を促すメビウス。そのカラータイマーは既に赤い光の点滅が始まっている。もう、時間が無い。

「くぅ…くそぉっ…!」

 膝から崩れ落ちる利根。しかし…

 

「しゃんとしろ!

 諦めるにはまだはえぇぞ!」

「えっ…」

 どこからか聞こえる激励の声。だが辺りには自分、メビウス、アリゲラしかいない。

「こ、これは…」

「あんたのカタパルト、見てみな」

 声のままにカタパルトを見ると…

「まさか…?」

 発艦準備体制に入っている戦闘機が3機、カタパルトの上にあった。もちろん利根自身覚えはない。

「この中から…だ、誰なのじゃ?」

「俺はリュウ。CREW GUYSの隊長だ」

「CREW GUYS…!?」ーーー

 

 ーーー「かつてあった防衛チーム・CREW GUYSの戦闘機、ガンウィンガー、ガンローダー、ガンブースターです。」

「きっと、この翼が君を助けてくれますから」ーーー

 

 

 ーーー気付けば、利根は不思議な光の中にいた。目の前には一人の男性。GUYSと書かれたエンブレムの付いた、隊員服のようなものを着ている。

「ここは…」

「あそこじゃ危険すぎるからな。少しここに場所を移すことにした」

「そ、そうか…。」

 利根はもちろん知らないが、リュウは今憲兵養成学校の校長を務めている。もちろんこの場にいるはずもないし、何よりこの不思議な空間を、普通の人間である彼が開けるわけがないのだ。

「ここは…?リュウ殿は、一体何者なんじゃ?」

「うーん…強いて言うなら…生霊のような感じなのか…。ここは俺たちが作り出した即席の異空間で、外の世界とは時間の流れがかなり違っていて…って、こうしてる場合じゃねえ!」

 リュウは利根に近づく。

「あんたが利根だろ?頼みは一つだ。俺たちを使ってほしい。」

「つまり…?」

「あんたが装備している俺達の翼を、使ってほしいってことだ」

 利根は理解した。あの艦載機を使ってくれとリュウは言っているのだ。しかし…

 

「吾輩は…無理じゃ…」

 俯く利根。しかしリュウは言葉を止めない。

「あんたが経てきたことは知ってるさ。今も現在進行形で、そのトラウマに苦しめられているんだろ?」

「ああ…どうしても一歩が踏み出せないのじゃ…」

 

「だったら大丈夫よ」

 どこからか、一人の女性が現れた。リュウと同じような服装をしている。

「私はマリナ。

 利根さん、今のあなたになら聞こえるはずよ?あなたの勝利を信じている、仲間の声が。」

「仲間の、声…?」

 

「そうだ。」

 また一人の男性が現れた。

「俺はジョージ。

 利根さん、目をそらしてはいけない。君が守りたい者の未来は、君自身に託されているんだ。」

「守りたい者の、未来…」

 利根は自然に思い浮かべられた。筑摩が、日向たちが、第102泊地の面々が、自分に、メビウスに、力いっぱいの声援を送る姿が。

 

「そうですよ!」

 またいつの間にか、女性一人が加わる。

「コノミって言います。

 利根さん、あなたがいるからこそ、頑張っているからこそ、ミライ君も、仲間のみんなも全力で戦えるんです。あなたになら、きっと分かるはずですよ。」

「吾輩になら…」

 

「はい!」

 快活な男性の声が響く。

「はじめまして、テッペイです。

 利根さん。僕達が、あなたのことを信じるみんなが付いています。今のあなたになら、きっと、ミライ君を…僕達の仲間を、共に救えるはずです!」

 

 顔を上げた利根に、再びリュウが語りかける。

「ウルトラマンメビウスも…ミライも前、俺たちの仲間だった。

 その時も、俺たちは何度も壁にぶつかったり、倒れたりした。今のあんたみたいに、諦めそうになったこともあった。

 それでも俺たちは最後まで戦えた。」

 利根の肩に、リュウが手を置く。

「信じ合える仲間がいたから。

 絆は途切れないから。

 どんな希望だって、積み上げられたから。

 それに…俺たちに叶えられない未来はないからだ。」

「リュウ殿…」

「あんたも同じだぜ、利根さん。

 今なら…今のあんたなら、きっと一歩を踏み出せる!

 背中なら何度だって押してやる!未来を、俺たちを信じろ!」

 リュウの言葉が利根の心を強く動かした。

「もし…もし変われるなら…!」

 利根の瞳は、いつのまにか希望の光を取り戻していた。

「ウルトラマンメビウスを…ミライを助ける!

 皆!力を貸してくれ!」ーーー

 

 ーーーついに決心した利根。

 その瞬間、不思議な光の空間が解け、目の前に再び、先程の戦いの光景が戻る。メビウスにとって苦しい展開は変わっていない。しかし、そんな状況なんてすぐに変えてやる、そう思えるほど今の利根は強くなっていた。

 もう何も怖くない。

 ずっと超えられなかった壁を、乗り越えられたのだから。

 

 メビウスを押さえつけているアリゲラに向け、利根はゆっくりとカタパルトを構えた。

 そして、そこにある3機の戦闘機、そのコックピットの彼ら…

 ガンウィンガーのリュウに。

 ガンローダーのジョージ、コノミに。

 ガンブースターのマリナ、テッペイに。

 言うべき言葉は、彼らと話したせいか、はたまた不思議な空間にいたせいか…もう、頭に浮かんでいた。

 

「全機発艦!GUYS・Sarry-Go!!!」

「「「「「G・I・G!!」」」」」

 

 カタパルトが作動し、三つの翼が今、大空に飛び立っていったーーー




今回も読んでいただきありがとうございました!

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また次回もよろしくお願いします!

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