ハリーポッターと機関銃   作:グリボーバルシステム

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いよいよ賢者の石もクライマックスです。
お気に入り増えていて嬉しいです!


case 14 Esperanza vs Voldemort 〜エスペランサVSヴォルデモート〜

 

 

 

 

 

「‟エレクト・テーレム 武器よ起動せよ”!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

エスペランサは杖を振り上げ、呪文を唱えた。

 

 

 

呪文の開発というのは実を言えばそこまで難しいものではない。

やろうと思えばホグワーツの生徒でも出来てしまう。

 

と言うのも、魔法界で使われる呪文は基本的にラテン語などの幾つかの言語を組み合わせたものである。

そのため、それらの言語に関する教養があれば呪文の開発はそれほど困難ではない。

 

もっとも、ただ単に言語を組み合わせるだけでは呪文は完成しない。

多少、元の言語を弄ってやる必要があった。

また、ある程度は魔法の発動に関する理論を理解していないといけない。

 

エスペランサは数か月に渡り、魔法の理論を独自に学び、呪文の開発を行えるようにしていた。

 

 

 

『まだ動くほどの体力が残っていたか…………』

 

 

呪文を唱えたエスペランサにヴォルデモートが気づく。

 

 

『俺様の知らない呪文だ。独自開発したものか?気を付けろクィレル』

 

 

クィレルはハリーに向けていた杖をエスペランサに向ける。

 

 

「!!!!!!??????これは!!!!!」

 

 

 

 

‟エレクト・テーレム 武器よ起動せよ”

 

エスペランサは数多くの銃や爆薬を持っているが、たった一人でそれらを使ったところで火力はたかが知れていた。

そこで開発したのがこの魔法である。

 

 

 

 

彼が呪文を唱えると同時に、彼の持っていた検知不可能拡大呪文のかけられた鞄から次々に武器が飛び出してきた。

 

 

 

 

G3A3にM3グリースガン。

M249にM16A2にベレッタ。

 

銃だけでなく破片手りゅう弾や対人地雷、プラスチック爆弾にスタングレネード。

各種爆薬に至るまで、彼の開発した武器が全て鞄から放出される。

 

まるで矢のように飛び出してきた無数の銃や爆弾にクィレルは一瞬戸惑う。

 

 

『たかがマグルの武器だ。防御呪文で何とでもなる』

 

「はい!ご主人様!」

 

 

 

鞄から飛び出した十数丁の銃はクィレルを取り囲むように空中で静止している。

銃口は全てクィレルを向いていた。

 

さらに、それらの銃は全て弾倉が装填された状態になっている。

 

 

「ハリー!後ろに下がって逃げろ!!!!!!!」

 

 

エスペランサはハリーに逃げるよう指示をする。

 

その言葉を聞いてハリーは縄に縛られたままであったが、走り出した。

 

 

 

ハリーがクィレルから20メートル以上離れたことを確認してエスペランサは杖を振る。

 

 

「くらえええええええええええええええええええ!!!!!!!!」

 

 

 

 

エスペランサの叫びと共に全ての銃が自動的に射撃を開始した。

 

 

 

 

 

ダダダッダダダダダッダッダダダダダッダダダ

 

 

パラララララララララララ

パラララララ

 

 

 

ダダダダダダダダダダダ

 

タタタタタタタタタタタタタタタタタタ

 

 

ダン 

 

ダン ダン ダン

 

 

バシュッ   ズドオオオオオオオン

 

 

 

 

ズダダダダダダダダダダダダダダ

 

 

 

 

 

数千発の銃弾と数十発のグレネード弾が一斉にクィレルへと向かっていく。

銃弾だけでなく各種爆薬も爆発した。

 

 

 

「‟プロテゴ・マキシマ 最大の防御‟!!!!!!!!!!」

 

 

 

クィレルは最大級の防御呪文を展開させる。

 

かつてトロール戦でエスペランサも使用した呪文だ。

 

 

クィレルを中心に半径2メートル程度の透明なシールドが展開され、放たれた数千発の銃弾は全て防がれる。

 

 

 

 

まさに地獄絵図だった。

 

数十の炸裂弾が爆発し、薄暗い部屋を昼間のように照らし出す。

数千発の銃弾はシールドに弾かれて火花を散らしながら消滅していった。

 

 

残弾のなくなった小銃はひとりでに空になった弾倉を取り外し、新たに鞄の中から飛び出してきた弾倉を装填する。

 

小銃の射撃速度を考えれば30発入りの弾倉は数秒で底をつく。

故に本来なら速攻で弾幕は無くなるのだが、エスペランサの作り出した呪文は自動装てんをも可能にしていた。

 

鞄の中に保管された数万発の銃弾は、銃の残弾が無くなると同時に外へ飛び出し、自動で装填される。

 

このため、弾幕が途切れることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ご主人様!!!!攻撃が途切れません!私の魔力には限界があります!このままでは」

 

 

クィレルが悲痛な声を上げる。

 

ヴォルデモートを生かすために彼は自分の魔力の半分近くをヴォルデモートに分け与えていた。

そのため、クィレルの盾の呪文は長時間使えない。

 

このままではエスペランサの銃撃に盾の魔法が突破されてしまうだろう。

 

シールドに守られているとはいえ、数千発の銃弾が自分に襲い掛かってくることにクィレルは恐怖を感じていた。

 

 

「くそ!魔力が十分にあればマグルの武器の攻撃など防ぎきれるものを…………」

 

『小僧が!!!!クィレル。俺様に全ての魔力を渡せ!俺様の力ならこの程度の攻撃軽くあしらえる』

 

「しかしご主人様!ご主人様の身体では5分も保ちません!」

 

『それだけあれば十分だ。小僧を殺し、賢者の石も奪取することが出来る』

 

 

「わ……わかりました!」

 

 

 

 

ズドオオオオオオオン

 

 

 

クィレルの展開したシールドにグレネード弾が着弾する。

 

シールドが震え、ノイズが走ったようになる。

もはや盾の呪文は限界であった。

 

十分な魔力がクィレルにあれば攻撃を全てあしらった上でエスペランサを殺すことも出来ただろう。

しかし、今の彼にそれは不可能であった。

 

だからヴォルデモートに全ての魔力を預け、攻撃を退けてもらおうとする。

無論、魔力を全て預けてしまえばクィレル自身、ただでは済まないだろう。

最悪の場合、命を失う可能性もある。

 

だが、この状況で生き残るにはほかに術が無い。

 

 

『早くしろ僕!俺様に魔力を!主導権をよこせ』

 

「はい!すぐにでも!!!!」

 

 

クィレルは呪文を唱えてヴォルデモートに魔力を譲渡、身体の主導権を預けようとした。

 

 

 

「させると思うか?」

 

 

 

「なっ!!!」

 

 

 

ボロボロの身体で無理やり立ち上がったエスペランサ・ルックウッドがクィレルにスタングレネードを投げつけるのが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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所持する全ての銃に自動で弾丸を装填し、さらに敵に攻撃までさせる呪文。

 

エスペランサが1年間図書館で勉強した成果だった。

 

 

魔法は不具合なく作動し、期待以上の効果をもたらしている。

 

 

鞄にしまってあった武器は全てクィレルに向けて展開し、攻撃をしている。

欠点としてはクィレルの細工したグリースガンのように銃弾にホーミング機能、つまり自動追尾機能がついていないために命中率はそこまでではないところだろうか。

 

 

あまりの攻撃の凄まじさにハリーは開いた口が塞がらないようだった。

 

 

エスペランサの立てた5つの作戦のうち、クィレルが先に賢者の石を奪取してしまった場合の作戦。

すなわち作戦5。

 

それは‟エレクト・テーレム”の呪文を最大限使用した作戦であった。

 

 

エスペランサがクィレルがマグルの武器であるグリースガンを使用することを予期できなかったように、クィレルもエスペランサが魔法を使って戦うとは思わないだろうという前提の下で立てられた作戦だ。

 

無数の銃と爆薬による攻撃にクィレルは防戦一方だ。

 

 

『クィレル!俺様に全ての魔力を渡せ。そうすればこの程度の攻撃軽くあしらえる!』

 

 

ヴォルデモートがクィレルに指示するのをエスペランサは聞いた。

 

ヴォルデモートの言葉が本当であればクィレルがヴォルデモートに魔力を全て渡した瞬間に形勢が逆転する。

 

 

「させると思うか?」

 

 

エスペランサはクィレルがヴォルデモートに魔力と身体の主導権を渡すのを阻止するためにスタングレネードを取り出した。

 

 

 

そもそも、盾の呪文と言うのは物理攻撃を防ぐ手段に他ならない。

銃弾や爆発は防ぐことが出来ても、スタングレネードが放出する100万カンデラの光と180デシベルの音は防ぐことが出来なかった。

 

防御呪文に対して有効な数少ない武器の一つが音響兵器であったのだ。

 

 

安全ピンを抜き、エスペランサはスタングレネードを投擲する。

 

関節が粉々にされているため、投擲も激痛を伴った。

あまりの痛さに彼は軽く呻く。

 

意識が飛びそうになりながらも、何とかスタングレネードをクィレルの足元まで投げたエスペランサはすぐにハリーに目と耳を塞ぐように指示を出す。

トロール戦での経験から、ハリーはすぐにエスペランサの指示に従った。

 

 

 

 

 

 

キイイイイイイイイイイイン

 

 

 

 

 

眩い光と爆音が部屋内を包み込む。

 

 

 

「ぎゃああああああ!目がああああああ!!!!ご主人様あああああああ!!!????」

 

『落ち着けクィレル!盾の呪文を途切れさせるな!』

 

 

 

スタングレネードという武器はマグル界でも知名度が高いわけではない。

少し軍事知識を持った人間ならまだしも、一般市民はその存在を知らないことが多かった。

 

いくら元マグル学の教師であるクィレルといえど、スタングレネードのような武器の存在は知らなかったわけである。

故に対処が遅れた。

クィレルはエスペランサの投擲してきた武器を他の手榴弾同様の物理的破壊兵器であると思っていたのである。

 

 

瞬時に視覚と聴覚を奪われたクィレルはパニックに陥る。

 

視覚と聴覚を奪われたのはヴォルデモートも同様であった。

ヴォルデモートはパニックに陥っていないが…………。

 

クィレルはヴォルデモートに指示を乞うが、聴覚がやられているためにヴォルデモートの声は彼の耳に届かない。

逆もまた然りで、ヴォルデモートもクィレルの声が聞こえていなかった。

 

同じ体を共有していても視覚と聴覚は共有していなかったらしい。

 

 

 

「流石………ヴォルデモート。視覚……と…聴覚がやられても冷静……だな。だが、これ…で……クィレルは詰んだ」

 

 

完全に混乱しているクィレルに戦闘能力は既になかった。

 

 

「くそおおおおお!目が見えないいいいいいい!!!小僧があああああああ!!!ステューピファイ!ステューピファイ!アバダケダブラアアアアアアアア!!!」

 

『止めろ!クィレル!呪文が賢者の石に当たったら元も子もない!!!くそ。聞こえていないか』

 

 

クィレルは自暴自棄となって呪文を乱射させた。

視覚が奪われていることに加えて、盾の呪文を展開させながらの呪文の発射なので、やはり精度が悪い。

 

赤い閃光の失神光線と、緑の閃光の死の呪文が飛び交う。

 

 

まぐれ当たりだろうが、失神光線の一つがハリーに直撃する。

失神光線の効果により、ハリーは気絶してその場に倒れこんだ。

 

 

 

ハリーに当たったのが死の呪文ではなく失神光線であったことに軽く安堵したエスペランサは腰から銃剣を取り出してクィレルに近づいていく。

 

 

既にエレクト・テーレムの魔法を使ってから5分近くが経過した。

エスペランサが数か月もの時間を費やして作り出した数万発の弾薬もそろそろ底を尽く頃だ。

既に爆薬や手榴弾の類は全て使い切ってしまっていて、弾幕は当初の半分以下になっている。

 

 

「‟フィニート・インカーターテム 呪文よ終われ”」

 

 

エスペランサはエレクト・テーレムの魔法を強制的に終了させる。

 

途端に空中で射撃を行っていた銃が射撃を止め、全て地面に落下した。

そして、鞄から弾薬が飛び出さなくなる。

 

 

「こ……攻撃が止まった!弾切れか!!!」

 

 

クィレルは視覚が奪われながらも、射撃が終わったことに気づく。

 

 

「はははは!!!ルックウッド!ここまでのようだな!今殺してやる!!!!」

 

『クィレル違うぞ!!警戒しろ!』

 

 

歓喜するクィレルと違ってヴォルデモートは身の危険を察知したようであったが、聴覚が奪われているクィレルには何も聞こえていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エスペランサは走り出す。

 

足を動かすために骨が砕ける音がして、何度も気絶しそうになる。

手足からは血が噴き出し、地面を真っ赤に染めていく。

 

それでも彼は銃剣を片手にクィレルに向かって走っていった。

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

 

叫び声をあげて意識を保つ。

 

 

 

 

 

 

ドスッ

 

 

グサッ

 

 

 

「うっ!?」

 

 

 

しっかりと磨がれた銃剣をエスペランサはクィレルの腹部に突き立てた。

 

 

「ぐあっ!」

 

 

突き立てるだけでなく、腹部に食い込ませた銃剣を捻って回す。

 

銃剣はクィレルの身体の中で複数の臓器を破壊していった。

 

 

「がああああああ!!!!!」

 

 

『小僧!!!!!!!』

 

 

「痛いか?ヴォルデモート!精々苦しんで死ね!」

 

 

 

エスペランサの攻撃は終わらない。

 

腹部から心臓部分まで銃剣を突き上げる。

真っ赤な鮮血がクィレルの身体から噴き出した。

 

クィレルはドウッと倒れる。

 

 

 

「はっはっはっ……ううううう。死に……死にたく……な、げほっ」

 

「もうまともに呼吸も出来ていない……だろ。でも、まだ……生きているのは…………ユニコーンの血の補正か?」

 

 

驚いたことにまだクィレルは生きている。

かろうじではあったが………。

 

 

「これで……とどめだ」

 

 

エスペランサは腰のホルスターから拳銃を取り出してクィレルの真っ青な眉間に銃口を向けた。

 

 

『おのれええええええええええええ』

 

 

ヴォルデモートが怒りで絶叫する。

 

それを無視してエスペランサは引き金を引こうとした。

 

 

がしかし、

 

 

 

 

「待つのじゃエスペランサ」

 

 

「!!!!?????ダンブルドア!」

 

 

 

 

 

クィレルにとどめを刺そうとしたエスペランサを止める者が居た。

 

ヴォルデモートが唯一恐れた人物。

アルバス・ダンブルドアがそこに居た。

 

 

 

「い…いつの間に………」

 

「先程わしのところにふくろう便が来てのう。事情を全て知らせてくれた。それよりも、エスペランサ。君はそのケガでよく正気を保って居るな」

 

「ぐ……ここで……俺が倒れる訳には………」

 

「‟エピスキー 癒えよ”」

 

 

ダンブルドアは杖を一振りして呪文を唱える。

 

途端にエスペランサの身体の痛みは消え去った。

 

 

「この呪文は傷を癒すものなのじゃが、粉々にされた骨は治せん。痛み止め程度の効果じゃが、少しはましになったかね」

 

 

手足を動かしてみると、やはりまだ関節が破壊されているのだろう。

上手く体が動かせない。

しかし、激痛は消え去っていた。

 

 

「なぜ……なぜ止める」

 

「…………………」

 

「こいつは!こいつはヴォルデモートだ!こいつさえ殺せばすべてが終わる!こいつはな、ハリーを殺そうとした!それにかつては大勢の人間を苦しめた!魔法界どころか人間界にとって害悪な存在だ。俺がここで息の根を止めれば」

 

 

エスペランサは敬語を使うのすら忘れてダンブルドアに言う。

 

 

「駄目じゃエスペランサ。君はまだ若く清い存在じゃ。君の手を汚すわけにはいかないのじゃ」

 

「何をいまさら。俺は……すでに多くの人間を殺してきた。だが、それは全て正義の為だった。罪のない人々を苦しめる人間だけを殺してきたんだ。今回だって同じだ」

 

「エスペランサや。確かに君は人を殺めてきた。それはいくら正義のためとはいえ罪なのじゃ。君はこの学校に入って真の友を得て、愛を知った。そんな君を昔の君に戻すわけにはいかぬ」

 

 

ダンブルドアは優しく言う。

 

だが、エスペランサはダンブルドアに反感を覚えていた。

 

 

甘い。

 

甘すぎる。

 

 

その甘さは戦場では命とりだ。

 

ここでヴォルデモートを逃せばまた罪のない人が死ぬ。

 

 

 

「俺がこの学校に来た理由は、友達作りの為ではない。俺はこの世界から悪を根絶するために魔法を学びに来たんだ。目的達成のためには手を血で汚す覚悟もあった。あなたに俺の人生を決めてもらう必要はない。俺は俺の方法で世界を変える」

 

「エスペランサ………君は」

 

「俺にここでクィレル……ヴォルデモートを殺させてくれないのなら、先生が代わりに殺して下さい。そう約束してくれるなら、この銃を下ろします」

 

 

もはや虫の息となったクィレルの眉間にあてた銃を軽く動かす。

 

 

クィレルが死にかけなのもあるのだろうか。

ヴォルデモートは先程から黙ったままであった。

 

 

 

「…………………」

 

「躊躇うんですか?まあこのままにしていても彼は死にますが」

 

「確かにクィレルは死ぬじゃろう。しかし、ヴォルデモートは………」

 

 

『そうだ。俺様は死なない。この僕はもうじき命を落とすだろう』

 

 

急にクィレルの後頭部にあるヴォルデモートの顔が喋りだす。

 

 

「まだ喋る余裕があるのか」

 

『エスペランサ・ルックウッド。俺様を相手に奮闘したことは認めよう。しかし、俺様が真の身体を手に入れればお前ごとき虫のように潰してくれる。ダンブルドア。貴様もだ』

 

「あんたはまだクィレルの身体に寄生しているのか?」

 

『ああそうだ。だが、もはやこの身体に利用価値は無い』

 

 

その話が本当ならヴォルデモートの魂はクィレルの身体の中にまだ存在しているということになる。

つまり、ヴォルデモートはまだ‟クィレルの身体で生きている”ということだ。

 

それなら、クィレルを絶命させることでヴォルデモートを倒せるのではないかとエスペランサは考えた。

 

 

 

「そうか。ならクィレルの命を奪えば、ヴォルデモート。お前も死ぬってことか?」

 

「エスペランサ!はやまってはいかんぞ!」

 

『止めろ小僧!』

 

 

 

 

 

ズガアアアアアアアアアアン

 

 

 

 

エスペランサは今度こそ躊躇せずに引き金を引いた。

 

 

 

 

 

クィレルは絶命した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エスペランサ………。君がやるべきではなかった」

 

「一瞬の躊躇が命取りになる。現にヴォルデモートは生きていた。油断すればこっちがやられる」

 

「………………」

 

 

ダンブルドアは哀しい物でも見るかのようにエスペランサを見つめる。

 

 

 

『これで死ぬと思ったか?』

 

 

そんな中ヴォルデモートの声が聞こえた。

 

 

「何!?馬鹿な!」

 

「エスペランサ!逃げるのじゃ!」

 

「くそっ」

 

 

 

『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』

 

 

 

絶命したクィレルの身体から黒い霞のようなものが噴出し、エスペランサに襲い掛かってくる。

 

 

(避けられない!?)

 

 

霞……魂だけになったヴォルデモートがエスペランサの身体を貫通し、どこかへ逃げ去った。

 

 

ヴォルデモートの魂(霞)に撃ち抜かれたエスペランサは意識を失う。

意識を失う瞬間、ダンブルドアが自分の名前を叫ぶのが聞こえた。




この時点でダンブルドアは分霊箱をヴォルデモートが作ったとは確信していません。

主人公がとどめを刺すのに使った銃はベレッタです。
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