これ投稿したら飲みに行こうかな~
彼を知り己を知れば百戦して殆うからず。
主導権を握って変幻自在に戦え。
事前に的確な見通しを立て、敵の無備を攻め、その不意を衝く。
敵と対峙するときは正の作戦を採用し、戦いは奇によって勝つ。
守勢のときはじっと鳴りをひそめ、攻勢のときは一気にたたみかける。
勝算があれば戦い、なければ戦わない。
兵力の分散と集中に注意し、たえず敵の状況に対応して変化する。
怪物を自分の視野に入れずに倒す必要がある。
怪物の攻撃手段が「怪物を目視した相手を無差別に殺す」というのもであるなら、正面から戦うのは得策ではない。
(攻略法は限られている。爆薬や地雷を駆使してトラップを作り倒すか、もしくは遠距離から迫撃砲で倒すか。だが、怪物の移動範囲がホグワーツ城内のみであった場合、どちらも有効ではない。そもそも、怪物をどうやってトラップエリアに誘導する?怪物がいつどこで出現するかも分からないのにどうやって攻撃を仕掛ける?)
エスペランサは医務室を出た後、廊下を一人歩きながら怪物を倒す作戦を考えていた。
怪物が神出鬼没である以上、特定個所にトラップを仕掛けるのは効果が薄い。
迫撃砲などのロングレンジが取り柄の武器は怪物の移動範囲が城内に限られている以上、使えない。
いっそのこと城ごと爆破してしまえば話は早いのだが、そうもいかない。
本来なら、城内のあらゆる場所にセンサーやIRカメラ、警報機などを設置して怪物の移動ルートや出現場所を特定するべきだった。
それに、センサーや警報器があれば怪物が出現した瞬間に出動して戦える。
しかしながらホグワーツ城内ではマグルの電子機器が全面的に使用不能になってしまう。
カメラもセンサーも回路がめちゃくちゃにされ、ただのガラクタとなってしまう訳だ。
事実、エスペランサが入校時に持ち込んだ暗視スコープや携帯無線機はことごとく使用不能に陥った。
「くそ。電子機器さえ使えれば………」
エスペランサは電子機器なしで何とか怪物を見つける方法を考えなくてはならなかった。
「っと、いつの間にか8階まで来てたのか」
作戦を考えながら適当に階段を上がっていたらいつの間にか8階に到着していた。
ホグワーツの8階というのは空き教室ばかりで生徒はほとんど寄り付かない。
「ホグワーツは広い。アナログな方法で怪物を見つけるのは不可能に近い。センサーやカメラ……電子機器が“必要だ”…………」
エスペランサがそう呟いた瞬間。
いままで何もなかった石壁に大きな扉が出現した。
「???????扉が一瞬にして!?8階にこんな隠し教室があったとは知らなかった……」
他の教室の扉と変わりない扉であったが、突然現れたその扉にエスペランサは興味を持った。
もしかしたら秘密の部屋の入口なのかもしれないとも思い、彼は扉をゆっくり開ける。
ギイイイという鈍い音と共に扉が開き、部屋の内部が露になった。
「なっ!!!!!?????なんだこれ!!!!!」
エスペランサは驚愕の声を上げる。
その部屋の中はホグワーツではありえない光景で埋め尽くされていた。
教室3つ分はある広さの部屋は薄暗い。
その薄暗い部屋の中にはびっちりと物資が積み上げられていた。
しかも、それらの物資はエスペランサが良く知る物ばかりである。
ツンと鼻を衝く油のにおい。
どこか懐かしいその匂いが何を意味するかをエスペランサは知っていた。
「これは………武器庫!」
そう。
部屋にあったのは無数に積み上げられたマグルの武器だった。
M-16にAK-47、G3にSIG552といった自動小銃。
MINIMIなどの軽機関銃だけでなくブローニングM2重機関銃も置いてある。
対戦車狙撃銃が壁に立てかけられ、パンツァーファウストが分解された状態で箱に詰められている。
1120発入りの弾箱が並ぶ奥に置いてあるのは迫撃砲や対戦車地雷だ。
「すごい………。でも何でホグワーツに武器庫があるんだ?」
新品同様の銃をいくつか取りげてエスペランサは不思議に思う。
銃器が積み上げられている横には一回り大きなコンテナが置いてあった。
気になって開けてみれば、コンテナの中には対戦車ミサイルの発射装置一式が入れられている。
「TOW対戦車ミサイル………。それにこっちはMATだ。でも、誘導弾はホグワーツで使えないはず………」
パンツァーファウストやRPG-7と違って対戦車ミサイルは電子機器を使わなければロックオンも発射も出来ない。
電子機器が使用不能になるホグワーツで誘導兵器は使える筈がない。
それなのに何故、これらの武器が置いてあるのだろう?
誘導兵器は対戦車ミサイルだけでなく対空ミサイルもあった。
スティンガーミサイルだと思って取り上げたランチャーは「91式携帯地対空誘導弾」と漢字で記されている。
エスペランサは漢字が読めなかったが、どうもスティンガーと同等かそれ以上の威力を発揮する武器らしかった。
その他にも無線機やIRカメラがゴロゴロと部屋の隅に転がっている。
「これらの電子機器がすべて使えれば………」
エスペランサにとっては宝の山であるそれらの武器もホグワーツでは使えない。
結局、ミサイルはガラクタでしかないと思った矢先、彼の足元に何冊かの本がドサドサっと落ちてきた。
「この本……どこから落ちてきたんだ!?」
唐突に出現した本に驚きながら彼はそれらの本を取り上げる。
「この本は………」
拾い上げた本は「発展するマグルの科学技術から魔法界を隠すための研究」、「特定地域内全域に魔法を施す方法」、「地域型魔法の解除」、「マグル電子機器の回路組み換え」といったタイトルの本であった。
「これは……ホグワーツ内で電子機器を使えるようにするために必要な知識が全て書いてあるのか!?」
それらの本はエスペランサが“ホグワーツで電子機器を使う必要がある”と思ったから出現したものであった。
「そうか。この部屋は武器庫ってわけじゃない。入った人間が“必要”だと思ったものを提供してくれる部屋だ」
とんでもない部屋が存在するものだ、とエスペランサは思う。
必要だと思ったものが全て手に入ってしまうということは、仮に「核兵器を手にする必要がある」と思えば、核兵器が手に入ってしまう。
細菌兵器が必要だと思えばそれも手に入る。
簡単に1国の軍事力に匹敵する武器が手に入ってしまうこの部屋は開けてはならないパンドラの箱だったのかもしれない。
そうエスペランサは思った。
「だが、これでスリザリンの怪物は倒すことが出来る!」
エスペランサは早速、「発展するマグルの科学技術から魔法界を隠すための研究」の本を開き、読み始めた。
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マグルが人工衛星を開発し、GPSや衛星写真を使い始めると、魔法界は焦った。
今まで隠ぺいしていた一部の魔法界がそれらによって露見してしまう可能性があったからだ。
例えば、森の奥に住む巨人やドラゴンの住処。
これらが衛星写真によって見つかってしまう可能性は低くは無かった。
ホグワーツや魔法省、アズカバンなどはマグル除け呪文がされているため見つかりはしないだろうが、マグル除け呪文が全ての地域にかけられているわけではない。
また、マグル生まれの魔法使いが魔法界にカメラやビデオなどを持ち込みそれらに魔法界の様子を記録してしまうことにより、マグル界に魔法界の存在が露見する事案が出始めてしまった。
一部の政府機関は町中を歩く魔法使いに発信機や盗聴器を仕込み、魔法界の場所を探ろうとした。
このままでは魔法界の存在がばれる。
急激に発展するマグルの科学技術から魔法界は逃げ続けることが出来なくなっていた。
実を言えば、科学技術は米国などの一部の国が魔法使いと協力して研究開発を行っているために急速に発達していたのだが、英国魔法界はそれを知らなかった。
ロシアが世界で最初に飛ばした人工衛星スプートニクは科学技術で作られてはいるが、開発中の実験やテストでは魔法が使われていた。
米国政府はその事実を知って、自国でも魔法を使って科学技術を発達させようとしたわけだ。
スプートニクショックの裏側にはこのような経緯があった。
マグルの科学技術に対抗するために魔法使いが開発したのが「特定の地域内において電子機器の回路を使い物にならなくする魔法」である。
元々、特定の指定した地域にマグルを寄せつけないようにするマグル寄せ呪文のように広範囲に魔法をかける技術はあった。
それを応用して指定地域内に存在する電子機器の回路を狂わせる魔法を英国魔法界は開発しようとした。
そこで研究者たちが目を付けたのが「流体操作魔法」であった。
この流体操作魔法は水などの液体を自在に操るための魔法であり、川の流れを変えたり、噴水を作ったりするために使用されていた。
その魔法を応用すればマグルの電子機器は使用不能にできると研究者は結論付けた。
マグルの電子機器に組み込まれている電子回路はアナログでもデジタルでも「電子の移動」が少なからず行われている。
電子の移動する“流れ”を意図的に乱してしまえば電子機器は動かない。
電気信号は伝わらない。
こうして「マグルの電子機器を使用不能にする魔法」は完成した。
電子の流れを意図的に不規則な流れに変える流体操作魔法を指定した地域全体にかけることで指定地域内での電子回路を用いた製品は動かなくなる。
ただし、この魔法はかなり大規模な魔術であるから使用できる魔法使いは限られている。
この「マグルの電子機器を使用不能にする魔法」を解除する方法は、魔法をかけた本人が「フィニートインカーターテム」を使う以外に存在しない。
だから、ホグワーツで電子機器を使いたい場合、ダンブルドアが魔法を解除しなくてはいけないのだった。
だが、この魔法にも抜け道が存在する。
この魔法は電子回路を破壊しているのではなく単に電子の流れを乱されているだけだ。
ならば電子機器を魔法から守ってやれば良い。
電子機器に干渉してくる魔法を防ぐための魔法を電子機器にかけてやれば良いだけだ。
もっとも、電子機器を使用不能にする魔法はかなり強力な魔法であるから、それを防ぐためには最上級の防御魔法を施す必要がある。
それこそプロテゴ・マキシマに匹敵するくらいの防御魔法を施さなくてはいけないわけではあるが………。
エスペランサは必要の部屋で手に入れた本を全て寝室に持ち帰り、寝る間も惜しんで読んだ。
消灯後になっても、ランプの下で分厚い本やレポートを読みふけるエスペランサの姿を見て、ロンは「ついにエスペランサもハーマイオニーに毒された」とからかったが、エスペランサはそんな冗談に構っている暇がなかった。
一刻も早く、怪物を見つけ出し、倒さなくては死人が出る。
その事実がエスペランサを焦らせていた。
授業中もひたすらに電子機器を守るための呪文を研究し、無線機や赤外線センサーが使えるかどうかを試験した。
また、同時並行で敵を視認せずに戦う作戦の考案を行った。
ハリーたちがポリジュース薬を完成させ、スリザリン寮に潜入したり、ハーマイオニーが手違いで猫に変身したりする中、エスペランサはひたすらに研究し続けた。
「結局、マルフォイは継承者じゃなかったし、一体、だれが継承者なんだろう?」
「うーん。もう他には思い当たらない。ハーマイオニーが退院したらまた1から考えよう」
ロンとハリーは談話室で継承者が誰なのかを話し合っていた。
ハーマイオニーは依然として医務室で猫のしっぽを生やしたままであったし、マルフォイは結局のところ継承者ではなかった。
ちなみに、ポリジュース薬を動物の毛で調合して使った場合、変身が中途半端なまま数日間、元の姿に戻れないという副作用が現れる。
ハーマイオニーはミリセントのペットの猫の毛を媒介にして薬を作ってしまったようだ。
暖炉のそばで蛙チョコを食べながら話すロンとハリーを横目にエスペランサは赤外線センサーをいじっていた。
談話室の床には赤外線センサーのほかにカメラや暗視スコープなどの電子回路を使った道具が散乱し、本が山積みにされている。
煙草を加えながらエスペランサはここ数日、談話室の一部を占拠し電子機器を動かそうと躍起になっていた。
魔法薬の時間に無線機を取り出し、テストを行っていたらスネイプに見つかり20点減点された。
変身術の時間に教室中にセンサーを取り付けて作動確認をしていたらマクゴナガルが激怒した。
闇の魔術に対する防衛術の時間ではあまりにもロックハートがウザかったためにエスペランサはロックハートにバッテリーパックを投げつけた。
バッテリーパックはロックハートの鼻っ柱に当たり、彼の自慢の鼻をへし折ってしまった。
教室にハーマイオニーが居たのならエスペランサは彼女に半殺しにされただろうが、幸いにもハーマイオニーは医務室で猫化を治している最中だった。
「エスペランサはいったい何をやってるんだい?」
「………………」
「駄目だ目がヤバい。邪魔したら殺されそうだ」
目を血走らせて無線機に魔法をかけているエスペランサを見てロンはそう言う。
「おい!エスペランサ!こんなに談話室を散らかして、皆の迷惑じゃないか!!!監督生として見過ごすわけにはいかないぞ!」
談話室を占拠するエスペランサを見かねたのかパーシーが監督性バッチをいじりながらドスドスと近づいてくる。
その声が聞こえていないのか、エスペランサはAN/PRC-77無線機に最大級の防御呪文をかけようとしていた。
「聞こえていないのか!エスペランサ!このガラクタを片付けるんだ!監督生として命じる!もう一度言うぞ、僕は監督生だ」
パーシーは監督生をよほどアピールしたいのか、もう一度、自分が監督生であることを声高らかに言った。
「今集中してるんだ。頼むから話しかけないでくれ」
エスペランサは無線機に呪文をかけながら言った。
「何をそんなに集中してるんだ?それ、マグルの道具だろ。パパも夏季休暇中に同じことをやってたな」
パーシーが言う。
そう言えばアーサー・ウィーズリーは自動車に魔法をかけていた。
あのフォード・アングリアは空を飛ぶ機能までついていて、ホグワーツまでハリーとロンが飛ばしてきたことをエスペランサは思い出した。
「………そうだ。何で電子回路満載の自動車がホグワーツの敷地内に入って来て、動いていたんだ?」
自動車はいくらアナログなフォードアングリアであっても電子回路は入っている。
ハザードランプやヘッドランプ、それにバッテリーやヒューズボックス、イグニッションコイルなど自動車は電気を使っている。
それらが動いたということはあのフォードアングリアには「電子機器を使用不能にさせる魔法」から守るための防御呪文がかかっていたに違いない。
「パーシー!!!あんたの父親は車にどんな魔法をかけていたんだ!!!???」
「ど、どうしたんだ急に」
急に興奮し始めたエスペランサにパーシーは戸惑う。
「教えてくれ。アーサー・ウィーズリーは自動車に何かしらの防御呪文をかけたはずだ」
「え、ああ。確かかけていた」
「呪文は?プロテゴ・マキシマではないのか?」
「えーと、確か“プロテゴ・マイコバイテリウムアメット 重要区画を守れ”だったかな」
「流石だパーシー!!!!ありがとう!!!!」
エスペランサは飛び上がって喜ぶ。
その姿をパーシーは何が何だか分からないといった顔をして見ていた。
エスペランサは杖を傍らに投げ捨ててあった暗視スコープに向けて「“プロテゴ・マイコバイテリウムアメット”」と唱える。
唱えて呪文がかかったあと、彼は暗視スコープの電源を入れた。
「頼むぞ………」
暗視スコープを頭から被ると、スコープ内は緑色の光で包まれていた。
「成功だ………。これで電子機器がホグワーツ内でも使える!!!」
エスペランサは床に散らばっている電子機器を検知不可能拡大呪文のかかった鞄に押し込み、談話室の外へと駆け出した。
あとに残されたパーシーとロン、ハリーは口を開けたままそれを見送っていた。
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エスペランサは学校の至る廊下に赤外線センサーと熱線映像装置を利用したカメラを設置した。
そして、そのカメラから送られてくる動画を受信するモニターを寝室に置いた。
エスペランサは授業以外の全ての時間を使ってモニターを監視し、怪物が映る瞬間を待つことにしている。
熱戦映像装置は熱源となる物体や生物が発する遠赤外線を検出して撮影することができ、被写体自身が発光体として認識されるため、外部の光源が一切無い状態でも認識することができる優れものだった。
カメラもセンサーもモニターと送受信機も全て必要の部屋で揃えたものである。
必要の部屋で監視カメラが必要だと願ったところ、最新鋭のセンサーやカメラが入手できた。
というわけで、エスペランサは消灯が過ぎて日付が変わろうとしている今現在も、モニターを見つめて城内の監視を行っているのである。
寝室のベットの横に設置したモニターに映る各廊下の映像を眺めながら彼はコーヒーを口にした。
流石に、ここ数日間、寝る間も惜しんで研究を行ったために睡魔が襲ってくる。
「カメラを録画モードにして少し休憩にするか………」
エスペランサはそう呟いて煙草を片手に寝室を降りて談話室に入った。
談話室は消灯後なので誰も居ない。
ただ、談話室の真ん中にあるテーブルの上に一冊の本が置かれているだけだった。
「誰かの忘れ物か?」
エスペランサはその本を取り上げてみてみた。
黒い皮の表紙のその本は誰かの日記帳のようである。
プライバシーの侵害だなと思いつつも、彼は日記帳を開きどこかに名前が書いていないかを探す。
日記帳には何も書かれておらず、全てのページが白紙であった。
裏表紙に出版社名と販売店名が記載されているほかには何も書かれていない。
「おっと。背表紙に名前が書かれてるのか。えっと、T.M.リドル………」
日記帳の背表紙には薄くなってしまった字でそう名前が書かれていた。
「………この人物」
エスペランサはT.M.リドルを知っていた。
魔法界における治安維持軍を作る上で、彼は魔法界に存在する有能で戦力になりそうな魔法使いを探していた。
ホグワーツの卒業者名簿を図書館で漁り、卒業生のその後の進路を見ていた時にトム・リドルの名前は出てきたのだ。
「ホグワーツ主席で監督性。特別功労賞をもらったと卒業名簿に書いてあったから戦力になりそうだと思い、探してみたが、リドルが今、魔法界で何をしているのかは分からなかった」
リドルが在籍したのは50年ほど前。
もしかしたら亡くなっているのかもしれないと思ったが、それでもホグワーツきっての秀才であったはずのリドルが魔法界において何の名声も残していないのは不可思議だった。
そもそも50年前の生徒の日記が何故、ここに存在しているのだろう。
「うおっ!?」
急にリドルの日記が眩き光りはじめ、エスペランサは堪らず日記を放り投げた。
放り投げて宙に舞った日記から、光とともにハリーが飛び出してくる。
「うわっ。ハリー!?お前、いつから飛び出し絵本になったんだよ!?」
エスペランサが驚いてハリーを見る。
日記から飛び出してきたハリーは顔を真っ青にしていた。
「大丈夫か?」
エスペランサが心配して声をかける。
「ハグリッドだ………」
「は?」
「ハグリッドだよ。秘密の部屋を50年前に開けたのはハグリッドだったんだ!」
ハリーはそう叫んだ。
電子機器妨害のための魔法などはオリジナルです。
これで勝てる!!!