城下町のダンデライオン 平行世界の弟   作:最弱氏

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お正月でございます。

元旦

 

「はあー、うぅー。寒いな〜」

 

達樹は白い息を吐きながら、外に出た。

 

「うわー、無茶くそあるな……」

 

玄関には、山積みにされた年賀状があった。

 

「外に出るとき、茜の能力、コピーしといてよかった。よいしょっと」

 

達樹は山積みされた年賀状を持って家に入り、炬燵に入り、仕分けをした。

 

「あ、行けねえ。紙とペン持って来るの忘れた。今年こそは修兄に勝つ!」

 

達樹はそういった。毎年、年賀状はだれが多いかと競う達樹と修。

達樹は紙とペンを取りに、部屋へ行くのであった。

 

達樹は階段を上がり、部屋に着きドアを開けた瞬間……

 

「えっ……?」

 

「あっ…」

 

そこには、下着姿の葵がいた。丁度、私服に着替えるところだったのだろう。白く可愛らしい花柄の下着を身につけていた。肌は白く、程よい大きさの胸、括れた腰、綺麗な足が見え、達樹は、見惚れていた。

しばらく数分間固まった二人ははっと気づき達樹は慌ててドアを閉め、葵は顔を赤くし寝間着の上を持ち、体を隠した。

 

「ご、ごごごこめん!?葵!?き、着替えていたなんて知らなくて!?」

 

達樹はドアを越しで葵に謝った。

 

「う、ううん!?い、いいのよ!?こっちもその来るとは思ってなかったから///」

 

葵もそういった。

 

「「…………」」

 

沈黙。

すると、

 

ガチャとドアが開き、顔を出した葵。

 

「え、えっーと、仕分け手伝おうか?」

 

「あ、うん」

 

達樹はそう返事すると、葵の手を握り、一緒に階段を降り、炬燵に入り、年賀状の仕分けをした。

 

「「…………」」

 

黙々と手分け作業中の二人。

達樹は、紙に数字と名前を書き、メモしていた。

 

「達樹、お茶いる?」

 

葵がお茶を出そうかといって来た。

 

「うん。たのむ」

 

達樹はそう返事した。

すぐにお茶を入れ、達樹のとこへ持って行く葵。

 

「はい、どうぞ」

 

葵はお茶を達樹の元に置く。

 

「ありがとう、葵」

 

達樹はお礼をいった。

 

「ふふふっ♪いいよ」

 

葵はそういうと、達樹の隣に腰掛け、頭を達樹の肩に預けた。

 

「ん?どうした?葵」

 

急に頭を預けて来たのでどうしたかと聞いた。

 

「ううん、なんでもないよ」

 

葵は、にっこりと笑ってそう言う。

 

「そっか」

 

達樹はそういった。

 

二人は視線を合わせる。

 

葵と達樹は目を閉じ、急接近し、唇に触れようとしたが……

 

「あらあら〜♪朝からお熱いこと」

 

ビクッ!

 

達樹と葵は、ビクッとし、離れた。

後ろを振り返ると、

 

「母さん!?」

 

櫻田家の母ーー五月がにっこりとしながらいった。

 

「ち、違うよ!?これはその…えっーと……!?」

 

葵は慌てて言い訳をしようとするが、

 

「ふふふっ、いいのよ。私は気にしないから〜。二人とも婚約者同士でしょ?」

 

「「ッ!?/////////」」

 

二人は母の言葉を聞き、顔を真っ赤にしたのであった。

 

 

 

「お前達、今日は何もないよな?」

 

朝食の最中、父がそういった。

 

「なにもないけど?どったの?」

 

「どこか連れっててくれるの!」

 

「いや、お前達のテレビ出演が決まってな、それに出て貰おうかと思って」

 

 

『テレビーー!?』

 

 

 

 

 

『今週の櫻田ファミリーニュースは、特別篇!今日はなんと、王家ごきょうだい全員に来てもらっています!』

 

『皆様、どうぞよろしくお願いします!』

 

司会者がそういった。

 

「にゃー?」訳:なんで?外?

 

達樹(猫モード)はそういった。

 

『皆様もご存知の通り、王族の方々にはそれぞれ特殊能力が備わっています!』

 

女性司会者がそう説明した。

 

『本日はあるゲームに挑戦し、その力を披露して貰おうと思います』

 

 

 

「えっ!?そんななの!聞いてないよ!?」

 

茜が葵の後ろに隠れてそういった。

 

『『そのゲームの名は【危機一髪!ダンディーくんを救え!】』』

 

二人の司会者はそういった。

 

『屋上に人に見立てたダンディーくんを制限時間内に多く回収し、下に用意したカゴに入れて頂くというシンプルなゲームです!』

 

「シンプルだな」

 

『なお、これには罰ゲームなどは含まれませんので、ご了承ください』

 

 

『制限時間は60分!』

 

『皆様、準備はよろしいですか?』

 

二人の司会者がそういうと、みんなは気を引き締めた。

 

『『それでは、スタートです!』』

 

ブザーが鳴り、ゲームがスタートした。

 

 

「僕はこのビル、登ります!」

 

輝はそういうと、能力を発動し大きくジャンプし、壁に張り付き登り始めた。

 

『四男、輝様の能力は【怪力超人】!

物凄いパワーを使って、ビルを登っています!』

 

が、

 

壁を一部が壊れ、輝が落ちそうになるが、なんとか持ちこたえ、そのまま登り始めた。

 

「よし!こっちだって負けないんだから!」

 

光はそういうと、木の方へ走っていった。

 

「あんまり、無理しないでね!」

 

「にゃ、にゃー!」訳:そうだぞ

 

葵と達樹はそういった。

 

「わかってるって!」

 

光はそういうと、木に登り、深呼吸し、

 

「よし!じゃあ!始めちゃおうかな?」

 

光はそういうと、木に手を置き、能力を使った。

すると、木がみるみる大きくなっているではないかー

 

『五女、光様の能力は【生命操作】。

生命の成長を操ることができます!』

 

「ふふ〜ん」

 

光は誇らしげな顔していたが、

 

「あれ?あれあれ〜!?」

 

木の成長が止まらず、出られなくってしまった。

 

「伸びすぎた!」

 

『おっーと、残念!24時間は元に大きさに戻せません!』

 

「なーに、やっての?」

 

奏はそういった。

 

「よく考えたら、自分で登るなんて効率が悪いですね〜」

 

奏はそういうと、能力を使った。

すると、奏の周りに五機のドローンが出て来た。

 

「では、よろしくお願いします」

 

奏は、ドローンにそう指示した。

ドローンは、奏の指示を聞くと飛びったっていった。

 

『次女、奏様の能力は【物質生成】。

あらゆる物質を生成することができます』

 

(でも、生成したもの価値に等しい金額は通帳から引き出されるのよね。このドローンは二百万くらいかしら?)

 

奏は心の中でそういった。

 

その途中、輝が降りていたが、ドローンに先を越されてしまった。

 

「ああー!」

 

ドローンはダンディーくんを奏のカゴに入れ、また取りにいった。

 

後に続き、輝も来て、自分のカゴに入れた。

 

そして、また取りにいった。

取りに行きさい、

 

「まるで運動会の玉入れみたいだな」

 

っといった。

 

「私も頑張らなくちゃ!」

 

岬はそういうと、能力を使った。

すると、岬の周りに七人の岬が現れた。

 

『四女、岬様の能力は【感情分裂】。

最大で七人の分身を生むことが出来ます』

 

「頼んだわよ!みんな!」

「私はエレベーターで行きますわ〜」

「じゃあ、こっちは非常階段で」

「めんどうね〜」

「遥も一緒に登ろう♪」

「お菓子?貰える?」

「ゆっくり行こう」

「ふぁー」

 

七人の岬の分身は、それぞれいうと、ビルの中に入っていた。

 

「え?そうなの?ごめんなさい。ちょっと分からない」

 

栞は消火栓のとこに手をつき、能力を発動していた。すると、葵と達樹が栞に近づき、聞いた。

 

「にゃ、にゃーにゃー?」訳:栞?何話してんだ?

 

達樹は栞に聞いた。

 

「あのね。せっかく消火栓さんが道を教えてくれてるのに分からなくって」

 

栞は困った声でいった。

 

「B2、荷物用エレベーター、27階で乗り換え」

 

「ああ、あのルートね」

 

葵は何か思い出したようにいった。

 

「お姉ちゃん?わかるの?」

 

茜は修の後ろに隠れて、葵にいった。

 

「前に一度、達樹と一緒に見学したことがあるから。ねっ?」

 

「にゃ?………にゃ〜」訳:そうだっけ?……あ、そういえばそうだったな

 

「一瞬、忘れてたでしょう?」

 

「にゃ!?にゃ〜」

 

『六女、栞様の能力は【物体会話】。

生物だけではなく、無機物とも会話することが出来ます』

 

『長女、葵様の能力は【完全学習】。

一度見たものは決して忘れません』

 

「達樹、そろそろ戻ったたら?」

 

「にゃー」訳:わかったよ

 

達樹はにゃーっと鳴くと葵の肩から降り、人の姿に戻った。

 

「これでいい、葵姉さん?」

 

『次男、達樹様の能力は二つありますが、一つ目は【犬猫化】。犬と猫に同時になれる能力です』

 

「でも、葵姉さん。そっちより、もっと楽な方法がある」

 

達樹はそういった。

 

「え、どんなのですか?達樹兄様」

 

「ん?それは、こういうことだよ!栞、俺の背中に乗れ!」

 

達樹がそういうと、栞は達樹の背中に乗り、おんぶされた。

 

「えっ!?達樹?な、何するの?」

 

葵はそういった。

 

「ごめんよ、葵」

 

達樹は小声でそういうと、葵をお姫様抱っこした。

 

「ッ!//////」

 

葵は顔を真っ赤にした。

 

「しっかり掴まってろよ!栞!

"空中歩行"!!」

 

達樹はそういうと、地面蹴った。

すると、達樹は空を歩いていた。いや、蹴っていたいうべきか。

 

『達樹様のもう一つ能力【完全模倣】。

一度見たものを真似てしまう。ごきょうだい達の能力もコピー出来ますが、24時間しか使えません』

 

 

「着いたよ」

 

屋上まで着き、葵と栞を下ろした。

 

「ありがとうございます。達樹兄様」

 

「あ、ありがとうね、達樹……////」

 

「気にすんなよ」

 

 

 

「そんじゃあ、俺も行くかな?」

 

修はそういうと茜が、

 

「えっ?」

 

「ずっと、映りぱなしてっのはな……」

 

「ああ!?そうだった!?」

 

茜がそう叫ぶと同時に、修は能力を使い、屋上へ

 

『長男、修様の能力は【瞬間移動】。

ご自身とご自身が触れたものを一瞬で移動させることが出来ます』

 

 

『みなさま、能力を発揮し始めゲームも盛り上がってきました』

 

 

遥も能力を使った。

 

(僕がビリにならない確率は……)

 

『おっーと!ここで遥様にも動きが!』

 

『次男、遥様の能力は【確率予知】。

あらゆる可能性の確率を知ることが出来ます』

 

「ふっ」

 

遥はふっと笑うと、茜に近づいた。

 

「姉さん」

 

「あ、どとどどどうしよう!?遥!?わだし、何すればいい!?」

 

茜は涙目になって遥にいった。

 

「落ちいて、姉さん。姉さんの能力を使ってビリを防げるから、ねえ?」

 

「わ、わかった!」

 

茜はそういうと、遥の手を取り、空に浮いた。

 

『三女、茜様の能力は【重力制御】。

ご自身とご自身が触れた相手の重力を操つることが出来ます』

 

「ねえ、姉さん。なんかなんでゆっくりなの?いつもみたいに屋上に一気に行けばいいじゃん?」

 

遥はそういった。

 

「ダメだよ、そんなことしたら………」

 

「そんなことしたら?」

 

「パンツが見えちゃう」

 

茜はそういった。

 

「はあー、しょうがないな、僕が隠すから……」

 

遥は手をスカートに伸ばし、隠したが、

 

「ちょ!?は、遥!?兄妹だからってやっていいこと!わるいことが!」

 

「姉さん!?ら落ち着いて!?」

 

茜は遥にお尻を触られて、少しパニックになった。

 

「何やっての?あの子達は」

 

奏は、遥と茜を見てそういった。

 

屋上

 

「これで、50個目っと」

 

修は50個目のダンディーくんを取りそういった。

 

「さすが、兄上です!」

 

「ん?なんか声が聞こえる?」

 

達樹がそういった瞬間

 

「「うわぁぁあぁぁぁー!!」」

 

「どいてどいて!?」

 

遥と茜が突っ込んできた。丁度、輝と葵がいるところへ。

茜は咄嗟に気づき、止まろうとしたが間に合わない。

 

 

「輝!」

 

「葵!」

 

達樹は葵を、修は輝を助けに行き、達樹は修の能力をコピーし、四人は消えた。

 

 

 

 

 

 

「イテテッ、大丈夫か?葵?」

 

「う、うん。ありがとう、達樹」

 

葵は達樹に礼をいった。

 

「ここは?島?」

 

葵は辺りを見渡しそういった。

広大に広がる海、広い砂浜、ヤシの木もあり、バックにはジャングルがあった。

 

「綺麗〜♪」

 

葵は目を輝かせそういった。

 

「なあ、葵」

 

達樹は葵の背後からそっと抱きしめた。

 

「なに?達樹?」

 

葵は抱き締める達樹の手をそっと重ねていった。

 

「こんな綺麗な景色、葵と一緒に見れてよかったよ。俺は」

 

「私も」

 

二人はそういうと、顔を近づけ、唇にキスをした。

 

「んっ…」

 

「んっ…」

 

 

 

それから、少し島で休んだ後、帰ることに修兄の能力を使って帰って来たら、ゲームは終わってた。どうやら、茜と光がビリだったみたい。

そして、何故か修兄の頰に紅葉が出来てたけど、何かあったのかな?

 

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