少し長いですが、よろしくお願いいたします。
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朝飯を食べ終え香澄の両親にお礼をいい
今は、俺らが今日から通う学校に向けて登校している。
俺らが通う高校は花咲川学園という中高一貫校で去年まで、女子校だったのだが入学者数が低下したために共学になったらしい。
「というか、弁当まで作ってもらって・・
本当に迷惑をかけてばっかりだな」
スクールバックの中の弁当を見ながら
うなだれて肩を落とす。
「大丈夫だよ〜お母さんも好きで作ってるんだから〜そんなことより!!」
そんなことよりって、とつっこむ間も無く
香澄が俺の目の前に来て、くるりと回りながら
「ねぇねぇ!私の制服姿どう?似合ってる?ねぇねぇ〜」
うむ、すごく似合っている。
やはり香澄は可愛い。近くにいることが多いので忘れがちだが、香澄は本当に可愛い。
だから俺は、素直に思った事を伝えた。
「あぁ似合ってるよ、すごく可愛い」
「本当に!?やったぁ〜」
そう言いながら俺の隣に戻り、一緒に歩き始める。この光景は小学生から変わらないな・・・
高校生になってから何か変わるかと思ったんだが案外変わらないものなんだな…
「どうしたの?ゆうくん?」
俺の視線に気がついた香澄がこちらを見る。
「いや、なんでもない、さぁ早く行こうぜ
入学式に遅刻してしまうぞ」
「うん!そうだね!行こう!」
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そんなこんなで、学校に到着した俺たちは、早速クラス表を見ることにした。
ちなみに小学生から香澄とは、いつも同じクラスで、違うクラスになったことはない。
なので、今回も同じクラスだろうな。
「ねぇねぇ!ゆうくんは何クラスだった?」
「A組だったよ、香澄は?」
「私もA組!やった!また一緒だね〜」
そう言いながらいきなり抱きついてきた香澄
いきなりだった為に体制を崩し隣にいた女の子にぶつかってしまう。
「おっと、すまない大丈夫か?」
「あ、うん大丈夫!こちらこそごめんね」
そう言った女の子はいい香りがした。
香水とかではなく、小麦粉が焼けた匂い…
パンの匂いがした。
「あ〜すごくいい匂い!パンの匂いだぁ〜」
俺に抱きつきながら、香澄が言う。
そんな、香澄と俺を見て少し笑う
「すまないな、朝からうるさくて・・・えっと」
「ううん、大丈夫!私は、山吹沙綾よろしくね
君は?」
「俺は、佐久間結絆だ、そして俺に抱きついてるこいつが戸山香澄だ。よろしくな山吹さん」
俺がそう言うと香澄も続けてよろしくと言う
てか、いい加減離れろよ。
そう思い俺は、香澄を引き剥がす。
それを見ながら山吹沙綾と名乗った女の子がもう一度笑う
「二人って仲良いんだね?もしかして、付き合ってるの?」
「ちげぇよ、こいつとは小学生の頃からの知り合いで幼馴染なんだ」
「そうなんだ、いいね幼馴染ってちょっと憧れるな」
「そんないいもんじゃないぞ、毎回こいつには振り回されっぱなしだしさ」
それを聞いてふくれっ面になる香澄
そんな香澄を無視し俺はこう続ける。
「てか、こんな話をしてる場合じゃないな
体育館に行かなきゃ、そういえば山吹さんは何クラス?」
「A組だよ、そっちは?」
「俺もA組だ、同じクラスだな。これもなにかの縁だ改めてこれからよろしくな」
それを聞いて頷く山吹さん
そしてふくれっ面になっていた香澄は、慌てて俺たちに付いてくる。
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そのまま3人で体育館に行き、入学式を終えてからA組の教室に行く。一通り担任の先生の説明と学校案内のプリントを渡されてから、それぞれの自己紹介という形になった。
高校生になっても最初のクラスの自己紹介は緊張するもので、何を言おうかと考えていたがいつのまにか自分の番が来てしまっていた。
考えていたがために、先生の呼びかけに少し遅れて、周りに笑われてしまう。
少し恥ずかしさを覚えながら、自分の自己紹介を始める。
「えっと、佐久間結絆です。これからみなさんと頑張っていきたいと思っていますので、1年間よろしくお願いします。」
そう言って頭をさげる。我ながら完璧の自己紹介だ。そう思いながら着席する。
「もう〜ゆうくん挨拶が硬いよ〜それじゃ、会社の挨拶だよ〜」
俺の自己紹介を聞いて笑いながら香澄がそう言うと、クラスのみんなが笑う。
は、恥ずかしい・・・正直言って、今すぐここから帰りたい。
てか、クラスのみんなの前で「ゆうくん」はやめろぉぉぉ
「ゆうくんだって、あだ名で呼んでるって事は二人って付き合ってるのかな?」
そんな会話が周りから聞こえる。
俺はすぐさまもう一度立ち上がり、今ゆうくんと言ったのは幼馴染だと説明し、決して付き合ってない事を念を押して伝える。
そんな笑いが多い俺の自己紹介が終わり
次は香澄の番になる。ちなみにA組はなぜか、
サ行が俺しかおらずタ行が香澄しかいないため
俺の後ろの席は香澄になっている。
あと、今年から共学になったので、新入生の男子がかなり少ない、しかもA組の男子は俺しかいないので、出席番号は男女で分けられていないだから、後ろには女子の香澄がいるという事だ。
そんな香澄の自己紹介が始まる。
頼むから、変な事は言わないでくれよ。
「みなさんこんにちは!戸山香澄15歳です。
私がここに来たのは楽しそうだったからです。
中学は地元の学校だったんですけど、妹がここに通ってて、文化祭に来てみたらみんな楽しそうで、キラキラしててここしかないって決めました。だから今すっごくドキドキしてます」
おお、意外と普通な自己紹介だ。
香澄も高校生になったんだし成長したんだな。
と感心していたら。
「あの私、小さい頃星の鼓動を聞いた事があって、キラキラドキドキってそいうのを見つけたくて、キラキラドキドキしたいです。」
その言葉を聞いた瞬間、クラスがシーンとなった。俺は、さっき思った事を撤回した。
そうこいつは、中学生の頃にも同じ自己紹介したのだ。まあ中学生なので、その時は周りからの反響も大きかったのだが、いかんせん高校生なので考え方や捉え方は人それぞれ成長している。そりゃ、みんな唖然としますわ・・・
すると、女子が「星の鼓動って?」と香澄に疑問を投げかけた。
「えっと、星がキラキラって・・・」
それを聞いて周りの女子が「可愛い」とつぶやく、香澄は首を傾げながら、静かに着席した。そんなこんなで、A組の自己紹介は終わり
HRは続いていくのだった。
3話目
「初めてのバイトとオーナーと花園さんと」に続く
第2話も見てくださりありがとうます。
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