キャラ崩壊なんかは極力控えますが、原作を忠実に再現しているわけではないため多少起こってしまうことが予想されます。
それでも良いという方は、どうぞ!!
「ねー、好きな色ってある?」
「赤!」
「なんで?」
「だってかっこいいし、リーダーの色じゃん?」
「ふふ、誰かさんによく似たわね。」
「赤はいいぞー!太陽も赤だしな、まさに燃え盛る炎だな!」
「だよねー!うちのユニフォームも赤だし!絶対勝つから!」
「明日は淡色じゃないの?」
「いや、それ言っちゃうと全部台無しだから…」
「あたしは緑がいいなー、平和だし。」
「多少スリルがないと楽しくないだろ!」
「もう、そのくらいにして早く食べなさい。冷めちゃうわよ。」
「はーい。」
そこで、目が覚めた。
昔のことが夢に出てくることもあるんだな。
不思議な感覚だ。
目覚ましより5分程早く目が覚めてしまう。
5分寝たところでな…
そう思い、アラームを切り洗面所へ向かう。
5分早く起きた余裕からか、しばしぼーっと水を張った洗面台を眺める。
無色透明、底の見えるそんな水に手を入れてみる。
冷たい、気持ちいい。
あんなものとは比べ物にならない。
そんな思いと眠気を振り払うように顔を洗う。
水はいいものだ、濡れた手と顔をタオルで拭き、そんなことを思う。
先ほどの夢とは大違いな朝食を済ませ、学校への準備をする。
「っていうかなんで俺らまで朝練でないといけないんだ…」
そんな愚痴をこぼしつつ、玄関のドアに手をかけた。
「おはよ、星夜。」
「おう、おはよ。」
入学時に出会った友人である、古澤悠也。
俺たち2人は在学する音乃木坂学院のスクールアイドルであるμ'sのマネージャーをしている。
あまり乗り気だったわけではなかったが、悠也や穂乃果からの説得でしぶしぶ参加した次第だ。
しかし今となっては頑張っている彼女らを見て、悪くないとも思っている。
「みんな頑張るなー。」
「ラブライブってやつに出ようとしてるんだろ?それくらい努力しないと手の届かない場所なんだろ。」
「そういや僕も後ちょっとで手が届かなかったなー、物理的にもだけど。」
「悪かったな。」
「いやいや、星夜のせいじゃないよ。星夜だけに。」
「あぁ。」
「もー、たまには笑えばいいのに。」
「いくらなんでも今のでは無理だろ。」
「別に今ので笑えとは言わないよ。笑えるときでいいからさ。」
「それができたら笑ってるよ。」
朝練も終わり、学校へ登校。
俺と悠也、それに穂乃果、海未、ことり、とは同じクラス。
HRでアンケートが配られた。
なんでも、近くの大学の教授からの研究に関するアンケートらしかった。
名前も未記入でよかったため、特に深く考えもせず答えていく。
そこに気になる項目を見つけた。
その項目には、好きな色を教えてください、と書かれていた。
今朝のことを思い出し、少し書く手が止まったが、ペンを進める。
恐らくクラスで1番ではないか、というほどの早さで流し読みをしながらアンケートを進めていった。
最後の項目まで来たところで再び手が止まった。
自分のことが好きですか?
その字面を3回ほど目で追った。
俺は迷わずに、いいえの欄にチェックをつけた。
「さっきのアンケートなんだったんだろう。」
「何かの研究に使うのでしょうか。」
「みんな好きな色ってなんにしたの?」
「私はオレンジ!」
「私は青ですね。」
「白にしたよ。悠也君は?」
「俺も海未と一緒で青にしたな。星夜はなんにしたの?」
「緑。」
「緑もいいですね。」
「星夜君、赤とか好きそうなのに。」
「赤かー、赤は大嫌いかな…」