「七々々、俺は、お前に伝えなければならないことがある。」
「何かしら、重護?」
彼女は振り向かない。
俺は、彼女の事を裏切らなければいけない。
それは俺の目的のため。そして、あの御方のため。
「ごめんな、七々々… 死んでくれ」
彼女の首にナイフを一閃
だが、感触が無い
いや、切れてはいる
彼女の長い髪の先っぽがフワッと宙を舞っていた
「嫌だよ。だって、私はまだたくさんやりたい事があるんだから!」
完璧な意識外からの一閃
絶対避けられないように全力の速度で振ったはずなのに、この少女、龍ヶ嬢七々々は、そんな事を歯牙にもかけずに避けてみせる。
クソ、駄目だったか…
しかし、何故か心の中でホッとしている自分がいる。
生きて、欲しかったのか…?
こんな甘い覚悟だから、避けられたんだ。
「人を殺そうってんだから、そっち殺される準備は万端なんだよね、じゅ、う、ご?」
悲しそうな顔の後に、黒い笑顔を見た。
殺らなければ、こちらが殺られる。
覚悟を決めろ、八真重護!
だが、龍ヶ嬢七々々の強さは二枚も三枚も俺を上回っている。
ナイフなんていうちっぽけなアドバンテージなんてすぐに無くなるだろう。
だが、彼女がいくら強かろうが、男と女の性別の違いによって、鍛え倒れのほうが長期戦はこちらが有利のはずなんだ。
「やって、やろうじゃねぇか!」
まず、ナイフを振るが、ナイフを握った手首を膝と肘で挟まれ、ナイフを落としてしまう。
ここまでは予想通り。
ならばと次は、足払いをするが払われる瞬間に蹴られた方向に回転しながら跳び、その回転の力を使って俺の体制を崩しにくる。
そのまま顔に強い拳が襲ってくるが、肘でガードをしようとしたところ、急にパンチを撃ち込む方向を調整し、胸にもろ食らってしまう。
そこで隙を、作ってしまったのが致命的だった。
彼女がそんな好きを見逃すはずがなく、俺の膝を踏み台にして跳び、肩固めを綺麗に決めていく。
「七々々ちゃん待って!折れる!マジで折れちゃうから!てゆーか、何でマジの戦闘が始まってんの!?」
「そんなの、雰囲気作りのために決まってるじゃん。
手を抜いた演技をしたって、お互いに白けちゃうだけでしょ?」
そう、この会話の通り、俺こと八真重護と龍ヶ嬢七々々は『ゲーム』までリラックスするためと称して、二人でおままごとをしていたのだ。
ちなみに今回のテーマは、
〔幼馴染を殺す事で、自分の非常さをボスに見せる〕
と言うことになっている。
ちなみに、ナレーションみたいなのも全部声に出してます。
でも、七々々ちゃん(めちゃくちゃ強いキャラにするとは聞いてなくて、黒い笑顔を見たときは、本気で命を落とす覚悟をした。
「てゆーか、このおままごとって、俺が七々々ちゃんを殺してしまった事に対して葛藤するかっていう俺の演技力向上みたいな感じのじゃないの?」
「違うよ!どちらも楽しむためにやってるんだから、演技力向上は自主練なの!」
楽しむか…
「よし、七々々ちゃん!次は同棲シチュでやろうよ!テーマはなしで、どんどん話の展開が変わっていくようなさ!思いっきり楽しんで、そんでもってのびのびとさ!」
「何か重護の理想が入ってそうだけど…良いじゃん!」
高評価いただきました!
ならば、あとは相思相愛同棲シチュに持ち込めば楽しくて、俺の心が幸せに…
これしかない!
「じゃあ、俺からで…んんっ!」
目覚めろ、俺の中の小宇宙!想像するんだ!
「七々々先輩、おいっす!」
やっぱり、七々々ちゃんなら年上キャラだよな…
「おー!重くんおいっすおいっすー!」
(彼女は龍ヶ嬢七々々
俺の一つ上の先輩だ。
俺と七々々さんは付き合っていて、この202号室で同棲をしている。)
「ふーん、そうゆう感じね…」
え?何か、また黒い笑顔を見た気がする…超不安だ
ええっと!
(それで、俺達は毎日ふざけたり、イチャイチャしたりしているのであった。)
「ねえ、重くん…いつもみたいにあれ、してよ」
「七々々様のお頼みとあらば、喜んで」
あれ?あれってなんだ!?
しかも妙に色っぽく言うんだからもう!もう!
はっ!?
まさか、ライジングタワーのヒントの時みたいに急にブチ切れるって展開か!?
だが、運の良いことにまだ[菓子の店なめらか]のアラモードプリンが残っている!
よし、これでバッドエンドは回避したはずだ!
「こちらをどうぞ、お嬢様」
だが、七々々ちゃんは頬を膨れてしまった。
何、プリンを無視だと…?
どうしちゃってるんだ七々々ちゃん!?
「そーゆーのいいから、はーい」
そう言って腕をこちらに伸ばしてくる。
えっ、これはギューのおねだりってことで良いんですか?良いんすか!?
ならば!男、八真重護行かせていただきます!
ギュー!って、え?
驚きが頭を支配する。
だって、俺の腕が七々々ちゃんの体をすり抜けていったから。
慌てて振り返ると七々々ちゃんの姿は消えてしまっていた。
あれ?いつまで経っても七々々ちゃんは現れない。
………まさか
「そうだ、龍ヶ嬢七々々なんていう人はどこにも存在していなかったんだ。そう、俺の心の中にだけしか…」
項垂れながら演技を続ける。
しばらくすると、堪えきれなかったのか、クスクスと笑い声が聞こえてくる。
「ひどいよ七々々ちゃん」
照れ笑いしながら言うと、目の前に七々々ちゃんが現れた。
「ごめんね。、重護。はい、お詫びの印!」
ニカッと笑いながら、俺に抱きついてきた。
俺は、七々々ちゃんが離れた瞬間、一切の感情を捨てて部屋から逃げ出した。
「ナナナチャン、プリンカッテクルネ」
「急にどうしたの?重護〜」
七々々ちゃんがニヤニヤしながらそう言ってくるが、止まれない。
だって、顔が今とんでもなく熱いんだから。
結局、何キロか走り回った後にプリンを買って家に帰りました。
興奮が止まらねぇ!
ゲームの時って、書くものなくね?って思ったので、自由に書けるごっこ遊びにしてみました。
完全に自分で考えるって思うと、逆に思いつきませんわ
でも、考えてる時が一番楽しかった!
締めがちょっと微妙だったかもしれないけど、勉強不足ってやつです!
それはそれとして、ヤンデレの視聴数が龍ヶ嬢七々々の方を軽く越えてきてかなりショック受けてます。
自分が好きなのと、みんなが好きなのは違うんやなって…
もちろんそんな下らない理由で辞めたりはしないんで、これからもよろしくです!
ではではばいにゃら!taitanでした!