刻の少女は表舞台で踊る   作:夢見屋

6 / 6

今回は狂三の出番なし。


序盤は本編とは全く関係の無い作者独自の設定の説明なので、飛ばしても問題ナッシング





芽生えた興味、小さな疑問

唐突な話ではあるが、2095年現在において日本の交通には今なお車が根強く残っている。

 

とはいえ、嘗て最も普及していたガソリン車やディーゼル車は残っておらず、現代では数の少ないハイブリッド車と最も普及率のある電気自動車が当たり前である。

 

何故ガソリン車やディーゼル車が無くなったのか、といえば無くなったのは車だけではない。冬には使う家庭も多かったであろう灯油ストーブも、今では全く見なくなり、持っているお宅でも物置にひっそりと置かれているか、いつか来る廃品回収の対象だろう。

 

これらが衰退の一途を辿る原因は言わずもがな、第三次世界大戦である。

 

当時は魔法の存在が発覚した初期の時代であり、戦争に駆り出されるのは嘗ての大戦と同じ戦車や戦闘機·戦艦などだった。そしてこれらを動かすのに必要な燃料は石油資源である。

当たり前だが、当時の時点で石油事情は既にかなり逼迫しており、戦争にバンバン使えるほど資材が有ったわけではない。にも拘らず、戦争国は石油資材の五割以上を戦争へと回していた。

 

第二次世界大戦の凄惨さを彷彿させる、そんな中で。世界には中立国が幾つも存在していた。

 

第一に戦争に参加できるほど国力や内政が安定していない小国や発展途上国。

第二に世界で最も石油資源を保有しており、それらの輸出国であったアラブ。

そして、第二次世界大戦の折りに完全に戦争放棄を宣言した日本である。

 

第一は言わずもがな。

第二のアラブは、石油資源の輸出国を襲うことによって今後のやり取りにそっぽを向かれることに躊躇した各国と、何処か一方の戦力に加担することで今の貿易に罅を入れることを畏れたアラブ、双方の考えが奇跡的に「無干渉」となったために戦争に巻き込まれることを回避し、同時に中立になった。

 

何故日本が中立国になったのかといえば、やはり先程述べたように戦争放棄宣言をした為である。

第二次世界大戦後に制定された日本国憲法、その第9条。誰しもが一度は日本史において学んだ法律だ。

 

「三大原則の1つ」である平和主義の最も固く構成する、その最たるもので、憲法第9条第1項「戦争の放棄」、憲法第9条第2項前文「戦力の不保持」、同項後文「交戦権の否認」の三つの要素から成り立っている。世界に置ける憲法の中でも「平和憲法」と呼ばれる理由は、これらが存在するためである。

他のものも挙げるのならば「非核三原則」などがあるが、兎に角当時の日本は自衛権は立てていたものの周りから戦争を吹っ掛けられない限り戦争に参加つもりは無かったのである。

 

他国も、何もしてこないのならば無意味に引っ掻き回すのも得策ではないと考え日本は事実上中立へとなった。

 

 

さて、これで戦争をする国は数限られており、この時点で勢力はおおよそ三つに分かれた。詰まるところ、ヨーロッパ全域を主体とする勢力。アジア大陸、取り分け中国方面を中心とした連合国軍――現在の名称を大亜連合。そして、当時のUSNA――アメリカ合衆国である。

 

この三大勢力による戦争は苛烈を極め、中立国であるアラブは各国に石油を輸出し続けるが、その資材も底を尽き始める。

 

結果として、戦争は各勢力の戦力低下と石油の枯渇により終結し、現代の元となる情勢へと変わった。

 

 

戦争終結後の問題は石油資源の枯渇による経済の低下――つまりオイルショックの再来である。使ったものは元には戻らない、と当たり前のことだが改めて問題に直面させられると、これ程困ったことはない。

この資源難をどうにかしようと模索した結果が、やはりと言うか魔法を使った石油に代わる資材の確立だった。石油が無くなったのならば、電気を使えばいい。

正しい判断であり、同時に他に手が無かったのも事実であるが、結果としてはこのお陰で各国の情勢は安定した。

 

 

さて、話を一番最初に戻す。

 

世界が電気を中心に動き始める一方で、世界中にあった石油資源を使うもの、特にガソリン車はここから減少の一途を辿る事となる。ガソリンスタンドの減少、電気自動車の普及に伴うガソリン車の販売廃止。

ここまで、戦争が終わってたった二年での状況変化である。ここから十年もすれば一般人からはガソリン、というものが当たり前ではなくなり、さらに十年経てば若い世代からはガソリンを知らない者まで出てくるほどだ。

 

それでも、一部では細々と売られ続けている石油燃料は今では非常に高いもので、ハイブリッド車はその維持費の高さから最初に述べたように持っている人はかなり少ない。

 

こうして、今現在において日本に限った話ではないが、嘗て当たり前だったものたちは教科書に載る資料が如く歴史の中に埋まる近代の化石となった。

世の中の移り変わりは早いもので、我々が生きる今もいつ過去の一ページに変わるかなど予測できたものできたものではないだろう。

 

 

閑話休題

 

 

================

 

交通の便も機械化されたかの如く、まるで工場のレーンを流れていく商品のように一定の間隔で車が走っていく。

嘗ても今も変わらず、夜になれば爛々と光る街のネオンは美しい夜景ではあるが、明るすぎて目に痛く感じてしまうのも事実だろう。

 

さて、ここは首都部から外れて住宅街。夜間ということもあり車通りも非常に少ない坂道を、司波兄妹は疾走していく。片や深雪はローラー靴で坂道をまるで下るように上っていく。達也の方は普通に走っているように見えるが、かなりの速度で走っていく深雪と並走していると考えると中々に不思議な光景である。

通行人は誰もいないとはいえ、端目からはおっかな吃驚な光景にしか見えないだろう。

 

魔法の利便さをこうして目の当たりにしている訳だが、坂道を「下るように上る」光景は物理法則越しで見るならば、如何せん気味の悪さを感じずには要られなかった。

 

 

閑散とする夜の住宅街を抜ければ、目的である九重寺がある。

 

朝の稽古時に赴けば、門下たちからの熱烈(物理)な歓迎を受けるのだが電話でのアポイトメントも取ってあるお蔭もあり襲われることはない。

寺は一般宅のような建物以上に敷居が存在するために、寺のある丘の下には住宅があるにも関わらず、外界と遮断されたこの空間はまるで雰囲気が違った。

 

敷地内に入れば、道路のように蛍光の灯りもなく、人のいない本堂では電気もついていないために窓からの明かりもない。視界で頼りにできるのは月明かりだけであるが、達也は迷いなく境内を抜けて、僧侶の住居である庫裏へと向かう。

平屋建ての住居に回り込めば、縁側で月を見上げている八雲の姿があった。

 

「やあ達也くん。いらっしゃい、昨日の朝ぶりだねぇ」

「夜分に失礼します、師匠」

 

足を投げ出してだらしなく座っている姿に僧侶らしさの欠片も感じないが、普段の八雲を知っていればこちらのほうがらしさを感じる。

 

「今日は月が綺麗でね。こんな夜は月を肴にするのもいいんだけど」

「飲酒は戒律に触れてしまいますよ」

「分かってるさ。だから飲まないじゃないか。僕はこれでも、真面目に僧侶をしているんだよ?」

 

仏教徒である以上、酒は禁止であるのは当たり前。

「心外だなあ」と肩を竦めるが、演技かかったように見えてしまう辺り胡散臭さは相変わらずである。

 

「それで、今日の用件は何かな?」

「師匠に調べてもらいたいことが」

 

達也の返答に顎を撫でながら言葉を返す。

 

「それは君のクラスの二人についてかい?」

「···ご存知なんですか?」

「一応ね。まあ彼女たちを知っているのは、とある話の延長線で知ったからさ」

 

やけに知っている口ぶりの八雲は、知っていて当然という顔をしているが彼の能力を考えれば至極簡単な事なのは今更のことだった。

 

「君たちも一応知っているようだから、大まかな所は省くとして。

時崎狂三と緋衣響。天宮市在住であり市内の一般中学を卒業。本来は来禅高校に進学予定だったのが、春休みの矢先にDEM社からテスターとしてスカウトされてそのあとはトントン拍子で進学先を第一高校に変更。魔法の実力も十分ではあるけれど、色々とあった結果一科生の力がありながら二科生として入学。

そこら辺の事情で学校内では少しばかり複雑な立場の二人だけれど、特に怪しいところはないよ」

「いえ、怪しさで聞いたわけではないのですが」

 

達也としては、単純に興味本意で聞いたことだったが、帰ってきた答えが思った以上に詳しい情報だったことに少しばかり驚きを感じた。

 

「僕が本来調べていたのは、別のことでね。君たちは知ってるかな、彼女たちの住んでいる天宮市で起こった事件を」

「一応は知っていますが···空間震、でしたか」

 

頭の片隅で覚えていた言葉を出す。

 

空間震とは。

今から30年以上昔に起こった、謎の自然災害のこと。空間そのものの地震、と称されているそれは、発生原因不明、発生時期不定期、発生規模不確定という現代においてもその全容が全く解明できないという代物である。

 

最初の発生はユーラシア大陸のちょうどほぼ真ん中――当時のソ連、中国、モンゴルの一部を含む位置で起こった。衛生からでも一目で分かるほど巨大なクレーターが出来上がっており、その写真は中学の教科書に大きく載っていたことを覚えている。

 

天宮市は、日本における最初に空間震が発生した都市である。

東京都南部から神奈川県北部の一帯が、一瞬にしてくり貫かれたかのように円上に消えたのだ。

 

当時の資料映像も残っており、最も近くに設置されていた定点カメラの映像には、突如として発生した地震のような揺れ、そして一瞬の暗転から次の瞬間には大きなクレーターだけが出来上がった。

今なおその手の専門家たちによって解明作業が続けられてはいるが、どんな機材を用いても未だに進展は無し。そしてそれは、魔法をもってしても不可能だった。

 

「そう、それが世の中に知られている情報だよ」

「師匠は、他にもなにかご存知なのですか」

 

九重八雲は現代の忍者である。隠密と情報収集能力については他の髄を許さず、表の顔は単純な忍術使いでも、裏の顔は世の中の更に深い場所へと潜り込んでいる。

その八雲が、教科書にも載っている程度の情報しかないわけがなない。

 

そう、思っていたが――

 

「いや、僕は何も知らないよ」

 

帰ってきた答えは、予想を大きく裏切った。

 

「いや、正確には、何も判らなかった、だろうね」

「それは···師匠の力をもってしても、ということでしょうか」

 

八雲は何も答えなかったが、その雰囲気から"沈黙は肯定"と受け取った。八雲すらも欺いた、という結果に衝撃を受けつつも、何よりその情報に俄然興味が沸く。

 

「不思議だと思わないかい?」

「何がですか」

「空間震がさ」

 

唐突な問い掛けに、疑問符を浮かべる。

 

「世界各国で起こる突発的大規模自然災害。予測不明規模も不明。確かに脅威的だ。ただ、それは世界中で起こっているものに目を向ければの話さ」

 

いまいち要領を得ない八雲の言葉に耳を傾ける。ただ沈黙して聞く達也と深雪に、なおも話続ける。

 

「日本国内で発生した空間震は全部で二十数回。その内の九割は天宮市が発生源であり、更にここ数年の発生地点も全て天宮市だ。偶然で片付けるには流石に無理が過ぎる。きっとなにかがあると思って、僕は天宮市内のあらゆる情報を洗ってみた。けれど···」

「怪しい情報が、何も出なかったということですね」

「悔しいことにね。僕も、忍びとしての自信を少し無くしそうになったよ」

 

「タハハ」とまるでそうは思っていなさそうに笑いながら頭をかく。確かに何も怪しい情報は発見できなかった八雲だが、それでは終わらない八雲だった。

一変して真面目な顔を作り、「でも」と続ける。

 

「天宮市には、自衛隊や警察とは別に組織された団体がある。普段は街のパトロールや警察では手に負えないような場合に派遣される組織らしい」

 

ASTと呼ばれる団体は、公にされている組織だ。特殊な訓練を積んだ魔法師で構成された部隊で、緊急災害時の人命救助や事件の際の警察との連携など、公的機関でないにもかかわらず日夜安全のために奔走している。

市民からの信頼も厚く、天宮市では「困った時はAST」と言われるほどには実力も実績も確かだ。

 

だが、だからこそ八雲は不思議に思った。

 

 

そんなことは、それこそ警察や自衛隊で事足りる。

 

 

考えてみれば当たり前のことで、警察は日常での事件事故のエキスパートであり、自衛隊だけでなく消防局などのレスキューの技術に長けた専門家など沢山ある。

 

確かに、交番などもあるものの街で起こっているすべての出来事に迅速に対応できるわけではない。

だからボランティアで募った団体がそういった日常的な出来事の対応を行うことはまだ分かる。

 

だが、そこに魔法や特殊訓練など必要になることはまずないだろう。

街中での小さな小競り合いや軽い事故など、そんなものがなくとも解決することはできる。

緊急時の活動も、レスキュー隊で事足りる。

 

――ならば、何故ここまで訓練された集団が必要なのか。

 

まるで、戦うことを前提としているようだ。そして、それはきっと間違いではない。

 

それだけでも少なからず怪しさを感じずにはいられない。そして、辿っていくうちに判明した情報が――

 

「ASTへの主な資金提供をしている企業はDEM社なんだよ」

「…成程。師匠が二人のことを詳しく知っていたのは、それが理由でしたか」

 

国内外を含めてCADや魔道具の普及率が高い、DEM社。魔法工学を目指す者の中でもこの企業へ入社したいと考えるものも少なくない。

 

「僕はそこからさらにDEMの内部情報を集めようとしたけど、あまりの防御の固さに流石に諦めたよ」

「全く侵入できなかったのですか」

「ああ、完全にお手上げだよ。物理的にも、電子的にもね」

 

そこまで聞いて、少なからず戦慄を覚えた達也だった。

隠密のプロフェッショナルである忍の技術でも、物理的に不可と言わしめたその防御網が一体どれ程のものなのか、気になりはするが余計につついて何かが出てきてはたまったものではない。

 

「彼女たちがDEMのモニターだからといって、裏にまで繋がってるかは分からない。ただ、DEM自体には僕でも探れないものが沢山ある」

 

八雲の顔からは、先程までの笑みも消え、真剣な表情で月夜を見上げていた。

 

「彼等は、何を隠しているんだろうねぇ」

 

そう呟けば、八雲の顔に浮かんだ薄い闘志を達也は初めて見たのだった。

 

――――――――

 

時を同じくして、天宮市にあるDEM社日本支部では社長室にて五人による小さな会議が行われていた。

 

「――以上、ここ最近で仕掛けられた社内への潜入、及びハッキングによる内部情報の奪取を確認。同時に、双方ともに撃退することで被害はゼロです」

 

社長秘書であるエレン・M(ミラ)・メイザースは手に持つ報告書を淡々と読み上げる。

 

「ふむ…。ここ最近になって、アタックを仕掛けてくる輩が増えてきたか」

「如何なさいましょうか、アイク」

「いや、なにもする必要はない。実害もなかったのだから、変に掻き回すこともないさ」

 

社長椅子に座り、エレンの報告を聞いたアイザック・レイ・ぺラム・ウェストコットはただただ受け流した。

DEM社はここ数年でのCAD業界への進出で、その技術を盗もうとネットワークにハッキングを仕掛けてくるものも少なくない。だが、実際に会社内部へと侵入しようとする者が表れたのは今回が初めてだった。

 

「見たところ、盗もうとしたのは技術ファイルではなさそうだね」

「はい。確実に機密情報を狙っているようです」

「そうか。…そちらには、何か仕掛けられることはあったかい、エリオット」

「いや、ラタトスクにはなにもされていないよ」

 

車椅子に座り、アイザックに答える男性は、一般複合企業ラタトスクの社長であるエリオット・ボールドウィン・ウッドマン。そして、ウッドマンの後ろに控えるのはラタトスクの社長秘書カレン・N(ノーラ)・メイザース。

 

その中に、もう一人場違い感が凄まじい人物がいた。

 

赤いジャケットを肩から羽織り、真っ赤な髪を黒のリボンでツインテールに。口にはチュッパチャップスを加えている。

この集団のなかで、どうみても一人だけやけに幼い少女が椅子に腰かけていた。

 

「ラタトスクにはMARIAがいます。なので、こちらがハッキングされることはまず無いかと。

それに、精霊についての情報はその殆どをこちらで管理していますから、セキュリティに関しては必要以上に厳重にしています。

()()()()()()()()()()()()()()安全です」

「…それは、こちらがそのテに対して弱い、とでも言いたいのですか?ちんちくりん」

「いーえ、別に。いちいち気にしてると小皺が増えますよ、年齢詐称おばさん」

 

ラタトスク機関、空中艦フラクシナス艦長兼精霊《イフリート》である五河琴里。立場的には自身の上司がいるこの空間のなかで、極普通に悪態をつく。…ギリギリのラインなのか、丁寧語擬きではあったが。

 

琴里の一言から一気に悪くなった部屋の空気に、いろんな意味で馬の合わないエレンが噛み付き、言い合いに発展。

アイザックは楽しそうに小さく笑い、ウッドマンは困ったように苦笑して、カレンは自身の姉と部下の争いに我関せずの姿勢。いや誰か止めろよ。

 

「…まあ、喧嘩は後にしてもらうとして、私も五河司令と同じ意見だよ。ラタトスクの内部ネットワークは全てMARIAが管理しているから、まずハッキングでの突破は不可能だろう」

「それに、ラタトスクは表向きは一般企業だから、あまり心配する必要はない、か。そうなると、問題はDEMへの物理的な接触をどうするかだな」

 

二人の言い合いはそっちのけで話は進められる。

彼らが守る情報は、彼らが保護する精霊たちのこと。空間震の発生原因である彼女らは、その身に魔法では解明しきれない力を秘めている。

 

この一年、一人の少年によって漸く精霊についての出来事その殆どにカタが付き、平穏になったのだ。

こうして精霊保護の目的を達成した今、やるべきは彼女たちの日常を守ること。

 

多少の争いはあったものの、こうして協力体制へと成ったラタトスクとDEM、世界中に存在する精霊に関する情報全てを管理・秘匿することで彼女たちの安全を保証する、ただそれだけのために。

 

「取り敢えずは、相手が手を出してきたときに臨機応変に対応するしかないか」

「後手には回ってしまうが、致し方ないだろう。それに、その程度なら戦力的に問題はないさ」

 

結局、今はその時その時で対応するしかないという結論に至った。二人揃って軽い溜息を吐けば、視界の隅で未だ終わらない口喧嘩をする犬猿が映るのだった。

 

 

「私と同じ立場に成りたければせめてその貧相な胸を膨らませるのですね、幼児体型」

「あら、補助機(リアライザ)が無いとまともに運動も出来ない貧弱がよく言うわね、もやしっこー部長」

「貴女…!その呼称は取り消しなさい無乳牛!」

「なんですって!この行き遅れ!」

 

 

喧嘩の内容は、中学生レベルで低い言い合いだが。

 

 

 

それから暫くは、狗も食わないような不毛な争いが続いていたという。

 





非常に仲の悪い我らが司令ともやしっこー部長。
DEMとラタトスクが和解しても、二人はずっとギスギスしてらっしゃる、ということで。

カレンは、拗らせた姉を余所にウッドマンと夫婦のような仲に。ただし姉には内緒(教えると面倒臭いから)。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。