COSMIC STRATOS   作:コクマルガラス

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一夏誘拐当時のお話です

シリアスメインとなります


あの日、何があったのか(前編)

「こんのボケェ!なんでズバズバと本当の事言うんだよ!!」

「だって本当の事だもん、真実は早い内に知ったほうがいいの☆ミ」

「…………スク子、GO!」

「は~い、シエスちゃ~ん。ちょっとお姉さんと一緒に来ましょうね~」

「シ、シエス用事思い出したの~!!」

「逃がさないわよ~」

「ミャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

 

 

話は15分前まで遡る……

付近で作戦行動中だったあるチームがとある通信を傍受した所から始まる。

 

「聞こえた通信によると、テロリストがモンド・グロッソという大会に出場する選手の身内を誘拐して、試合辞退を要求したが、当の選手はその要求を無視して試合に出たようだ」

「そんなに名誉が大事か……とんだ外道だな」

「乗りかかった船だ、助けるぞ」

 

その6人は、今は使われていない廃屋の前にいた。

 

「テロリストを一匹残らず駆逐してやる!!この世界から……一匹……残らず!!」

 

そして、突入。

テロリストの武器はナイフとかを除けばアサルトライフルやハンドガンといったもの。

だが、突入した者達の武器がアレだった……

二振りのレーザーランスだったり、レーザーキャノンだったり、ガンランスだったり、兎に角彼等の常識を超えた兵器を保有していた。

結果は火を見るよりも明らかだろう。

 

テロリストは全員掃討され、人質となっていた少年は救出。

それで終わりの筈だった……

 

『聞こえるか!セラフ、アイヴィス、エリス、リーシャ、イヴ、ジェイス!!』

「どうしたの、クアドラ・ロンド?」

 

通信の主は、偵察班に属するロボ『クアドラ・ロンド』だった。

 

「今お前達がいる地点に三発のミサイルが撃ち込まれた!デジトロイドの計算だと着弾まで後2分切った!!急げ、離脱しろ!!」

「なんだと!!」

「どこのどいつだ、ミサイルをぶっ放したのは!!」

「わからん、少なくとも我々のではない!!」

「なんで気づかなかったのよ!!」

「光学迷彩とジャミングだ!糞っ、一体何の目的で……」

 

ミサイルが撃ち込まれたと聞いて、人質を連れて離脱する6人。

 

「着弾まで後1分」

「今廃屋を出た!」

「予想爆発範囲離脱まで後150M!この調子なら離脱もk……何!?加速しただと!!不味い!間に合わない!!」

 

ミサイルが突如加速。

最早間に合わない……

だが……

 

「ここは私が……!アモゥ・ベイニック!!」

 

お団子頭の女性が杖を構えると同時に優しい光が彼等を多い、そして……

 

『3……2……1……着弾!!』

 

刹那、その地を破壊の光が覆った……

 

 

 

辺り一面焼け野原。

一部はガラス化までしていることから、あのミサイルが莫大な熱量を持っていたのは明らかである。

そんな、住める者が居ない地において、彼等は生き残った。

 

お団子頭の女性『リーシャ』の術『アモゥ・ベイニック』……護りの光が彼等をあの爆発から守ったのだ。

 

「…………」

「シエスのせいで彼、完全に落ち込んだわよ」

 

体育座りで膝に顔を埋めたまま沈黙する男性を見ながらゴスロリドレスを纏った銀のロングヘアの女性が呟く。

 

「まぁ、事実だから仕方ないんだがな……」

「でも、このままじゃ彼……」

 

赤いマフラーを靡かせ黒いバンダナを巻いた銀髪の男性と、白い翼を生やした黒髪ロングヘアの女性が体育座りをする彼に道場の視線を送る。

 

「でも、わかります。信じてた者に裏切られ、何もかも奪われた彼の気持ちが……」

 

紅い鎧を纏った金髪ロングヘアの女性が呟く。

 

「で、どうするの。いつまでもこの場にいる訳にはいかないでしょ。アイツらの事だからもし生きてたら生存発表される前に殺すわよ、彼を」

「わかっている、一度彼も一緒に母艦へと帰還する。スク子、シエスへのお仕置きはその位にしておけ、撤退するぞ!」

「は~い」

「た、助かったの……」

 

白と青と黄色のトリコロールカラーのロボットが命じると、シエスと呼ばれた緑のツインテール少女に触手プレイを敢行していた紫のイカ娘が触手を消した。

そのシエスは謎の粘液でベタベタになり、更に肩で息をしていた。

 

「……っ!?こっちに熱源接近、数1!!」

 

円盤状の頭を持った緑色の四脚ロボ『クアドラ・ロンド』が叫ぶ!

 

「管制官、緊急転移!急げ!!」

『ラージャ!』

 

次の瞬間、彼等の身体が光に包まれ、そして消失。

後には何も残らず……

 

 

 

「アレ、なにかいたような気がしたけど」

 

彼等が消えた後、やってきたのはうさみみカチューシャの女性。

 

「ま、プラズマ融解爆弾を三発撃ち込んで生きていられるものなんて存在しないし、気のせいか」

『あ、束さん。あのクソ兄貴は死んだ?』

「うん、バッチリ死んだよー。プラズマ融解爆弾三発、念には念を入れて撃ち込んだから完全に!」

『そいつはいい。こっちも姉さんを落ち着かせたから大丈夫。何れ忘れるさ、あの出来損ないの事なんて』

「だよねー」

 

女性と通信しているのは、先程体育座り座りしていた、あの男と同じ姿の男性。

 

『そろそろ逃げた方がいいよ、見つかったら面倒でしょ』

「うん、そうする。じゃあね、しゅーくん」

 

返事と共に通信を切る女性。

 

「んじゃま、そろそろ逃げますか」

 

その言葉と共に女性は人参型のロケットに乗り込み、何処かへと、消えていった。

今度こそ本当に、何も残らず……

 

「フン、シエスの言った事は本当だったか。下衆共め……」

 

訂正、一人いた。

 

「CP、奴等は黒だ。これより撤退する」

『ラージャ』

 

彼……『ディースモーク』という名のロボは通信を切ると同時に光となって消えた。




後編はコズミックブレイク総選挙中間一位のあの娘が活躍するよ!!
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