ハイスクール・フリート ~Sky of liberty~ 作:鮭愊毘
スクリーンによる講座は終わり、翔は解放…………されるはずはなかった。
「飛行機ってなんで滑走しなくちゃいけないんですか?」
「何でって……凧と一緒だよ。うん」
「震電Ⅱの"Ⅱ"ってなんでローマ数字なんですか?」
「……かっこいいからじゃない?俺も聞きたい」
「何で日本の飛行機は翼の先が折れるんですか?」
「折るとバランスが悪くなって機動性が上がる……少しね」
なぜなら、質問攻めを受けていたからだ。彼が作った先ほどの映像は生徒から見れば専門用語の塊で、よくわからなかったからだ。
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一方、ブラックファルコン本部では……
「何?RATsの影響はまだどこかで出ている?」
のんきにテレビを見ているオメガが呟く。
「そうらしいな。RATsといえば、特に横須賀女子海洋学校の航洋艦が頑張ったみたいじゃないか」
「あの幸運艦長をはじめ、万里小路重工のお嬢様や宗谷家の娘さんとか、クセが強いというか何というか……アニメでいうモブがいない……みたいな?」
「良く分からないが、どうやらあの艦長を処分すべきかという意見が海洋安全整備局で出ている」
「はぁ!?あいつは悪くねぇじゃねぇか!」
「無茶をしたこともあったらしいが……どちらにしろ始末書は書かせたはず。しかし大丈夫だ。私の方でなんとかする」
「なんとかって……」
「おっと、アメリカやロシアなどの大国の大統領と政府に内緒で会談やコミュニケーションを取ることができる私を舐めてもらっては困るな」
「……」
「ところで、任せていたあの計画についてはどうだ?」
「あ……」
「……」
「……」
「……」
「忘れてた」
政宗がため息をつく中、一人の男が彼に書類を渡す。
「お、これだ。助かる、ブロンコ」
ブロンコを見て感心しているオメガにもう一人の男が釘を刺す。
「オメガ。減給になっても知らんぞ」
「あーそうだな。それはまずいな……」
書類を渡した男 ブロンコとは第01飛行隊の三番機を務める人物である。そしてオメガに釘を刺した男の名はフェンサー。彼は第01飛行隊の四番機を務め、空戦でミサイルを槍のように相手の真後ろで撃つ戦法を得意とする。
政宗が書類を読み終え、オメガらを静かにさせる。
「……なるほど。お前たち、一か月後にアメリカとの演習が入った。戦闘機同士の戦いはできれば起きてほしくないがな……お互いの力を見せ合い、高めるチャンスだ。翔にも言っておけ。そして例のボンド級空母三番艦についての会談にも参加することになった。会談に参加するには暗号を言う必要がある。絶対洩らすなよ?洩らすなよ?フリじゃないからな!暗号は
『イエス、ケストレル』
だ」
エスコン好きならわかると思いますが、第01飛行隊の翔以外の人物はそれが元ネタです。
オメガ→AC04のオメガ11、性格はACINFのオメガ
ブロンコ→ACINFのキャラ
フェンサー→ACINFの同名キャラ
となっております。