いや、今日は忙しそうなので今のうちにって事情ガガガ……
さて、なんか桃色っぽい意味でおめでたかった前回と打って変わって、今回は色気ナシです……というかどちらかと言えば、腐向け?(えっ?
ついでにまたオリが一人出ますよ~♪
さて、新章のしょっぱなから『小麦粉より砂糖の使用量が多い疑惑が常に付きまとうアメリカーンなケーキ』のようなエピソードだったが、甘さとは対比となるしょっぱさや辛さがあってこそ引き立つものである。
例えば、スイカに塩。
例えば、某神父推薦の激辛麻婆豆腐の後のアイスクリーム(バニラ味)など美味さ
さて、そのような訳で今回は、男臭い視点から物語を俯瞰してみようと思う。
そう、時は遡り、ヴァンフリート星系の戦いからロイエンタール達が戻ってきて、しばらく経った後の”イゼルローン要塞”へと……
☆☆☆
「何か大変不名誉な前振りをされたような気がしたのだが……」
「? オスカー、何言ってるのさ?」
「いや、何でもない」
さて、ここはイゼルローン要塞にいくつかある天井に豪華なシャンデリア輝く貴族専用の大広間。
そして本日、この場を私的に押さえたのが黒髪の美丈夫……銀河帝国きっての色男、見かけのわりに身持ちが固いと評判の”オスカー・ロイエンタール・フォン・マールバッハ”伯爵少将だ。ちなみにヴァンフリート星系の戦いの功績により近々中将に昇進予定(内定済み)。
そしてもう一人、合いの手入れてるのが、中世的な魅力と一部の帝国婦女子/貴婦人に人気が高く、ロイエンタールと並んでると腐女子/貴腐人の
ただし、こちらは最近、必要性があったとはいえゴリ押し(?)で少将になったばかり。それが形的には『昇進の前払い』扱いとなったため、しばらく昇進はなさそうだ……と言いたいところだが、なんせ相手は貴族。それも貧乏貴族ではなく、二大門閥や”
銀河帝国の国家/権力構造を考えれば、大した理由が無くてもいつ昇進してもおかしくはない。
「オスカー、来たみたいだよ」
無駄に豪奢な扉が開かれ、入ってきたのは……
「ふむ。貴様の家の艦隊を鍛えてる矢先に呼び出され、何かと思い駆けつけてみたが……息災そうで何よりではないか!」
鮮烈なオレンジ色のトサカ髪がトレードマークの筋肉質な大男。身体もでかけりゃ比例して声もでかい。その名は……
「”ビッテンフェルト”、卿も相変わらずだな」
そう、彼こそは宇宙時代に蘇った猪武者、”フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト”
さて、本人がちらりと言っていたが……原作同様にロイエンタールとビッテンフェルトは士官学校の同期なのだが、この世界線ではその伝手もあり、本国にてマールバッハ伯爵家私設艦隊の『お抱え軍事顧問』を任せていた。
前に描いたかもしれないが、”戦争貴族”と呼ばれる事が貴族のステータスな銀河帝国において、『将来有望な若手軍人』を青田買いしたり囲うことは、ステータスアップの一つ、貴族の格を示すパラメータとされているのだ。
特に平民出身の有能な軍人は何かと便宜が図られ出世も優位になる”貴族の後ろ盾”を得られることは旨みが大きく、虎視眈々と売り込みの機会を狙っているという、言うならば”Win-Winの関係”だ。
まあ、ビッテンフェルトの性格を考えれば、そんな複雑な思惑はないだろうが。
だが、ロイエンタールが呼び寄せたのはもちろん彼一人ではない。
「”頭領殿”、ファーレンハイト、お呼びにより参上いたしました」
まるで皇族に接するように恭しく一礼するのは、天下の”
この世界線において、マールバッハ家とファーレンハイト家は縁が深い……という訳ではなく、実はファーレンハイトはロイエンタールやビッテンフェルトの一期上の先輩で、その軍事的才能と「食い詰め」を隠さない漢気や実直さを高く評価したロイエンタールが在学中にファーレンハイト本人に家同士の経済支援を申し入れたのだ。
交換条件はただ一つ、『マールバッハ家の傘下(庇護下)に入ること』。つまり、今のマールバッハ伯爵家はプチ門閥だったりするのだった。
ファーレンハイトはファーレンハイトで、特に人柄も問題のないロイエンタールの申し出を断る理由もなく、また実家の困窮を救え(原作ではミューゼル家より更に貧窮していた家だった。多分、この世界線でも大差ない)、弟や妹に自分のような苦労をさせず、十分な教育を受けさせられるならと快諾し今に至るのだ。
結論:世の中、普段もいざという時も最終的に頼りになるのは金と権力
身もふたもない真理である。
ロイエンタールやビッテンフェルトより1歳上で中佐とは、貴族の割には出世が遅いと思われるかもしれないが、ヤンと同い年(宇宙歴790年 or 帝国歴481年で満23歳)で閣下と呼ばれるロイエンタールや、更に一つ年下なのに将官やってるランズベルクがおかしいのであって、むしろ貴族基準でも24歳で中佐は十分に早い立身出世で、ビッテンフェルトの『平民なのに23歳で中佐』に至ってはかなり異常だ。
というか、どれだけロイエンタールはイノシシに入れ込んでる……帝国軍人事部や上層に札束積み上げたのか、小一時間ほど問い詰めたくなるレベルである。
どうりで薄い本が厚くなる(あるいは熱く)なるわけだ。無論、本人たちにそんな意識も恋愛感情もない。
本気で余談だが、ロイエンタールはその男の色気溢れた魔性すら感じる整った容姿に、
無論、本人はその事実を知らない。「知らぬが仏」とはよくぞ言ったものである。
ただし、繰り返すが本人は完全にノン気で普通に女性が好きだ。
娼婦にはさほど好みにうるさくはないが、付き合うならば特に清楚で大人しく、家庭的で慎みがある、美人というより可愛らしい女性を好む傾向があるとかないとか……意外とロマンチストか?
財産や地位狙いは以ての外だが、多分、肉食系女子は苦手だろう。
それはともかく……ファーレンハイトの場合もそうだが、ロイエンタールにとり『金で才能が買えるなら安い物』という意識が根底にあるようだ。
ついでに言えば、ロイエンタールとランズベルクは伯爵家の当主であり、対してファーレンハイト自身は男爵家でまだ現当主(父親)がピンピンしてるので
まあ、その甲斐あってと言うべきか? ファーレンハイトはロイエンタールに高い忠誠……ではないが、感謝の念を持っており、”頭領殿”というのも揶揄や皮肉ではなく彼なりの親愛の情の現れだと思われる。
それに、どの時間軸に存在できるのか不明であるが、もし”マールバッハ閥”というものが成立する日が来るとすれば、ロイエンタールが”頭領”であるのは間違いない。
☆☆☆
さて、実は援軍を呼びつけたのはロイエンタールだけではない。
ランズベルクもまた知己のある……縁のある者を呼び寄せていた。
「久しぶりだね。我が友”クラーケンベール”」
「久しいな。”詩人”よ」
その黒灰色の髪が印象的で、全体的に整ってはいるが少し陰のある、物静かな雰囲気のこの部屋の中で一番
そう、原作で”クロプシュトック事件”を起こした、”ウィルヘルム・フォン・クロプシュトック”
この原作ではいない筈の男が、何故ここにいるのか……それはいずれ明かされるかもしれない。
だが、彼を知る者が居れば、遥々イゼルローン要塞にまでやってきたその姿を見てこう言うのではないだろうか?
『
読んでいただきありがとうございました。
自分で言うのもなんですが、今回は腐女子/貴腐人向けの内容でした。特に銀河帝国在住のw
冗談はさておき、ビッテンフェルトやファーレンハイトが出せたのは嬉しいなっと(^^
さて、オリキャラの”クラーケンベール・フォン・クロプシュトック”大佐ですが、名前の元ネタはFSSのクラーケンベール・メヨーヨ第三皇子(後の大帝)ですが、キャラ的にはむしろ、初っ端から散々な目に合う某”盾の勇者”に近いかな~と。
彼ことはそのうち書く予定ですが、間違いなく戦争貴族でも強者側にいる事でしょうか?
そしてもし妻帯者なら、奥さんはドジっ娘のような……?