更識家の流夏君   作:NO!

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流夏君と春奈ちゃん、其々の飼い犬の相手をして、ご機嫌はいいみたいです。

「ふさ〜〜ふさ〜〜」

 

 ある日の正午、更識家の庭が見える縁側では、流夏君が犬用のブラシでクロの身体の毛を掃いていました。

 ふさふさ〜〜と声を上げながら喜んでいました。近くには楯無さんがおり、流夏君に何が遭っても直に対処出来るように傍にいました。

 少し離れた場所の後ろには、春奈ちゃんを膝の上に座らせながら、後ろから抱きしめている刀奈さんが流夏君の行動を微笑ましそうに見ていました。

 春奈ちゃんはおしゃぶりをしていましたがキョトンとしていました。流夏君は嬉しそうにブラシでクロの身体を拭いている中、クロは嬉しそうに頬を緩めていました。

 

「ク〜〜ン(流夏、もっとやって〜〜)」

「ふさ〜〜ふさ〜〜き〜〜?」

「ク〜〜ン(気持ちいいよ〜〜)」

 

 クロは寝そべると、もっとやってと訴えていました。流夏君はニパッと笑うと、クロの身体をブラシを掃き続けていました。クロは気持ちよさそうに頬を緩めていました。

 その光景はじゃれあっているようにも見えるし、犬から見れば守るべき人に恩返しされているようにも思えました。流夏君は笑いながらブラシを動かしていました。

 

「……クウゥゥ!(いいな! クロばっかり!)」

 

 そんな光景を、ポチは離れた場所から見ていました。青筋を立てていますがクロに対して、嫉妬しているのです。本来ならば自分が選ばれる筈でしたが、流夏君は何故かクロを選んだのです。

 クロは気持ち良さそうに声を上げている中、後ろにいた春奈ちゃんが手を伸ばしていました。

 

「う〜〜〜〜」

 

 春奈ちゃんは可愛らしい声を上げていました。その声に流夏君、楯無さん、刀奈さん、松岡さん、クロは反応する中、春奈ちゃんは必死に手を伸ばしていました。

 私もやりた〜〜い〜〜と訴えているみたいです。そんな春奈ちゃんに刀奈さんは微笑みました。

 

「フフッ、春奈ったら、貴女もやりたいのね?」

「う〜〜う〜〜」

「やりたいみたいね? 流夏?」

 

 お母さんの言葉に流夏君はキョトンとしていました。でもでも、春奈ちゃんは必死に手を伸ばしていました。私もやりた〜〜いと願っているのです。

 その様子を流夏君は見続けていましたがニパッと笑うと、ポチを見ます。

 

「ポ〜〜」

 

 流夏君はポチを呼びました。理由は簡単、クロが終わったから、次はポチの番だよ〜〜と訴えているのです、流夏君は平等にやってあげようと思ったからです。しかし……。

 

 

「クゥン!?(えっ!? ちょっ!?)」

 

 あら? ポチは目を見開くと、汗を流し始めました。何か疾しいことがある——そう思われても仕方ありませんが、理由があるのです。

まあ、どうなるのかは、もうすぐ分かりますからね?

 

 

 

 

 

 

 その頃、此処はデパートの玩具売り場、そこには、黒影さんがおり、ある戦隊の玩具を見ていまいsた。

 ソフビ人形ですが、恐竜系の戦隊であり、赤、青、黄色、黒とありましたが、彼はある人形を見ていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所を戻し、更識家の縁側では……春奈ちゃんがポチの身体をブラシで……。

 

 

 ぺし、ぺし!

 

「キャン!? (いて! いて!)」

「う〜〜」

「キャン! キャン!(いって! ち、違うわ!?)」

 

 あらら!? 春奈ちゃんはやり方が分からず、ブラシでポチの頭を叩きました。ポチは声を上げていましたが悲痛であり、春奈ちゃんの行動に驚きもあったのです。ポチが不安になったのも、春奈ちゃんはやり方が分からないからであり、やる度にこうなるからです。

 そんな春奈ちゃんの行動に楯無さんは慌てます。

 

「ち、違うぞ春奈!」

 

 楯無さんは春奈ちゃんからブラシを取りあげました。ポチを助ける意味でもありますが、春奈ちゃんの行動が違う事を教えたかったのです。

 楯無さんはの行動に春奈ちゃんは驚きもしません——でもでも、楯無さんはがブラシを取り上げた事で徐々に目を潤ませていきました。

 泣く——そう言う意味での顔でした。楯無さんは「ッ!?」と声を上げると、慌ててブラシを差し出すと、春奈は泣くのを止め、ニパッと笑うと、またやりました。

 ペチ、ペチと、叩いていましたがポチは涙目でした。そして、ふと、流夏君を見ると、彼は……。

 

 

「あ〜〜う〜〜く〜〜」

 

 その間、流夏君はクロに対して、可愛らしい声を上げながらクロにペロペロされていました。勿論、ほっぺたをですが、クロは嬉しそうにペロペロしていました。近くにはお母さんの刀奈さんがおり、微笑ましそうに見ていました。

 大好きな流夏君に甘えれるのと、独り占め出来ているからです。

 

「クゥ〜〜ン(流夏〜〜さっきのお礼だよ〜〜っ)」

「うふふ〜〜!!」

 

 クロは流夏君に甘えており、流夏君は嬉しそうに笑っていました。その光景をポチは「クゥ〜〜ン」と鳴くのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……これ、いい……」

 

 黒影さんは先日の流夏君に対してのお礼と言う意味で、玩具屋さんである人形を眺めていました。

 その人形は白い身体で黒い爪が幾つもある恐竜系の人でした。見た目は悪そうですがかっこいい人形でした。

 黒影さんはそれを手に取ると、レジへと向かうのでした。しかし……ふと、ある人形が目に入り、立ち止まると、目を丸くしました。

 

「…………」

 

 黒影さんはその人形を眺めていました。その人形は武士の格好をしており、長い黒髪に赤い目に黄色い瞳が六つもある人形でした。

 黒影さんはその人形を眺めていましたが、その人形を手に取ると、頬を少し赤くしながら二つの人形を持って、レジへと向かうのでした。





 軽い没。クロとポチの軽いやり取り、理由、ポチが名前で困り、クロが助けた場合。

「ワワン(クロmarkツー)」
「ワン!(ガンダムじゃねえよ!?)」
「ワワン(じゃあ、クロえもん)」
「ワン!(ドラえもんじゃねえよ! ってか俺達は犬だ!)」
「ワワン(じゃあ、思いっきってシロはどう?)」
「ワン!(俺達は黒毛だ! ってか黒い犬がシロって名前は変だろ!?)」
「クウ〜〜ン……ワン!(じゃあ、ピ————はどう?」
「ワン!(それは止めろ!?)」
「ワワワワァン〜〜」
「ワン!(だから止めろって!?)」
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