鮮血のカタルシス   作:ネコ缶

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今回は、
暗殺者ナンバー2とナンバー3との対決です。


嘲笑

私たちは歩いていた。

 

「危ない健一くん!」

 

 

私たちは地面に伏せた。

 

地面のアスファルトが

赤く焦げた匂いがした。

 

「ふふふ、さすが

おねい様。

私の、レーザー銃をよけるとは。

 

組織で開発された、

 

銃の様に音がせず、

 

光束を点に収束させる事で、

 

射程距離50メートル、

 

表面温度2000度の殺戮銃。

 

次はかわせますか?」

 

 

私は、『妹』

 

に向かって走っていった。

 

「三位、ふぜいが私に、

勝てるとでも思っているの?」

 

「お父様を裏切ったあなたはもう、

クズ同然よ」

 

「えっ」

 

私は、一瞬、お父様のことを思い出す。

 

「うぐ、はあ、はあ」

 

普段なら避けられたのに。

 

私は、

レーザーを胸元に食らってしまった。

 

そのまま、崩れ、

地面に倒れる。

 

「ふっふっふ、無様ですわね。

ナンバー2が、クズを護るために、

クズに堕ち、殺されるなんてね」

 

妹が、近づいてくる。

 

血は繋がってはいないが、

昔、組織の中で、

お父様とおねい様と私と

妹でよく遊んだじゃない。

 

「やめろ!、グバッ」

 

健一くん!?

 

「近づかないでよ気持ち悪い。

あなたみたいなクズが殴りかかっても

優秀な暗殺者には敵わないの。

 

あなたなんて、

この最先端技術の結晶である、

私しか上手に扱えない、

レーザーなんか使わなくても、

倒せるのよ」

 

私は、目をつむり

死んだふりをする。

 

「へへへ、死んだか」

 

 

私は、妹の性質をよく理解していた。

 

 

上の人には、敬意を払うのに対して、

上ではなくなり、下になってしまった人や、

元から、下の人に対しては、

 

徹底的に侮蔑する。

 

上の人に対して『こび』を使うのは、

 

ただ、相手を油断させ、

 

自分が上になり、

 

相手を引きずり下ろす為に、

 

弱みを握ろうとする。

 

 

「さあ、よく見ていなさい、クズ!

これから、

おねい様の死体を踏み潰すから」

 

「やめろ!」

 

「土下座したら許してあげるよ」

 

「分かった」

 

おそらく私には、わからなかったが、

 

私のために、言われるがまま土下座

 

したのだろう。

 

悔しくて、哀しくて、

情けなかった。

 

「アハハハハハハ、

嘘に決まってるじゃない。

クズの土下座なんて、

何の価値もないのに!」

 

妹は、私に足を振り下ろそうとした。

 

「ぎゃーー」

 

私は、妹の片足に、

包丁を突き刺した。

 

「痛い、どうして、死んでない!」

 

「ふふふ、あなたは、普段は優秀

 

何だけど、

 

自分にチャンスが回って着た瞬間に、

 

羽目を外して、

 

相手が本当に死んだか確認

 

しないうちに、勝利を確信

 

して油断してしまう。

 

私のブラジャー、

 

特殊でね、

 

融点が『2500℃』

 

で高温になると熱伝導性が悪くなる

 

繊維を使っているの。

 

だから、一発のレーザーじゃ、

 

死なないの」

 

私は、妹の右手を削ぎ落とす。

 

「ぐぎゃーーー!」

 

あまりの痛さで地面を、

這いずり回っている。

何百回と見た光景だった。

 

 

「もう、銃、使えないね。

健一くんに土下座させた事

謝ったら、殺すのはやめて、

『生』かしてあげるよ」

 

 

「ふふふふふふ、

あはははははははははは。

『鮮血のカタルシス』

と呼ばれたおねい様が、

『生』かす?

はははははははははは」

 

あたりに、

嘲笑の声だけが鳴り響く。

 

『さようなら、おねい様』

 

妹は左手で、レーザーを掴むと

自分の胸を撃った。

 

「ゲホ、ゲホ、

昔は、沢山の人を、殺していたのに、

ゲホ、

 

いまは、都合が悪いから人を、

 

ゲホ、

 

生かす、のですか?

 

はあはあ、

 

虫が良すぎませんか?

 

私だって人を殺したくはない。

 

でも、クズは殺さないと、

 

お父様や、多くの人が、

 

困ってしまいますもの。

 

私たちが犠牲にならないと。

 

一番冷静に、任務を遂行

 

していた昔のおねい様が

 

『大好き』でしたわ」

 

 

バサ。

妹はもう何も言わなかった。

 

私は妹に触れた。

 

死んで………しまった。

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