牌に愛されし少年   作:てこの原理こそ最強

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プロローグ

 

死後の世界。そんなものは果たして存在するのだろうか…?この疑問は様々な人が一回は考えただろうと思う。オレも()()()()()()()考えたことがあった。でもそれは天国か地獄かのどっちかであって、まさかそんな自分がその二つとは違うところに来るとは想像できなかった

 

「どうじゃ?整理はついたかのぉ?」

 

「…オレはホントに死んだんですね」

 

「残念ながらの…」

 

オレに声をかけてきたのは神様らしい。この会話を聞いていればわかる通りオレは死んだ。死んでしまった。まだ大学生で親もばあちゃんじいちゃんも、ましてやひいばあちゃんも生きていた中でだ

 

ある日、オレは家族と海外旅行に出かけていた。オレは大学で外国語を専攻していただけに英語はそこそこできたから普通の家庭よりは最初から楽しく旅行ができた。しかしそのときの情勢が悪かった。その行った国でテロがあったのだ。オレ達家族も危険に見舞われ必死に逃げた。でもそのテロリストはオレのたった1人の弟に銃を向けたのだ。オレはとっさにその前に出て弾を受けてしまった。これがオレの死因だ

 

「やはり悲しいか?」

 

「そりゃあな…特に家族には申し訳ないよ」

 

死に方も死に方だけに、特に弟はオレの後を追いそうで怖い

 

「オレの家族はどうなったんだ…?」

 

「そこは安心せい。あの後無事に救助されたわ」

 

「そうか…」

 

とりあえず助かったのならよかった。だがやっぱり家族と離れ離れになるのは悲しいな…

 

「それでお前には二つの選択肢がある」

 

「二つ?」

 

「そうじゃ。このまま天国に行くか、転生して第二の人生を歩むかじゃ」

 

転生か…

 

「一応聞くが元の世界には戻れるのか?」

 

「申し訳ないがそれはできん」

 

「そうか、わかった」

 

「すまないの」

 

「いいって。うぅん…やっぱ転生で頼むわ」

 

「わかった」

 

死んでしまったのは仕方ない。家族のみんなには悪いけど第二の人生を歩ませてもらおう

 

「それで転生先なんじゃが…これもすまんがこちらにしか決定権がないんじゃ」

 

「そうなのか。できれば戦闘とかがない世界がよかったんだがな」

 

「でもわしの権限でお主が生前に好きだったアニメの中からランダムで選べるようにした」

 

「それは助かる」

 

これはホントにあるがたい。原作を知ってるのとそうでないのの差はすごいからな

 

「では決めるぞ」

 

神様がそう言った瞬間、人生ゲームに使うようなルーレットが現れ、そこにはオレが知っているアニメの名前がずらりと書いてあった。そしてルーレットは回りだし数回転してから止まった

 

「ほほう。お主の転生先は“咲ーsakiー”じゃな」

 

「そうか。平和な世界でよかった」

 

咲ーsakiーの世界は戦闘のようなものは皆無の世界だ。あとは原作の人達と知り合いになれるかかな

 

「では転生先も決まったようじゃし、今回は特別にわしから特典を授けよう」

 

「えっ、いいのか?」

 

「今回は特別じゃ。お主は家族を命に代えて守ったのじゃ。これぐらいさせてくれ」

 

「神様…ありがとう」

 

ホントにこの神様はいい人だな。あ、人じゃなくて神か…まぁいいや

 

「何個までいける?」

 

「制限はなしじゃ。あまりに過度なものは抑えるがの」

 

「マジか…少し時間をくれ」

 

何個でもいいっていってもあまり貰いすぎても悪いしな…

 

 

 

 

 

ー数分後ー

 

「決まった」

 

「では伺おう」

 

「一、麻雀のセンス。二、頭の回転のよさ。三、原作で主要選手と知り合いにしてくれ。以上だ」

 

「それだけでよいのか?」

 

「あぁ。これ以上だと申し訳ないしな」

 

「そうか。では転生を始めるぞ。特典の方はお主が向こうに着いた瞬間に身につくようにしとくわ」

 

「了解だ」

 

いよいよ転生だな。みんなオレも新しい人生頑張るからな

 

「では良き第二の人生を送るのじゃぞ」

 

「おう!神様もありがとな」

 

オレの足元が光オレはその光に飲み込まれた

 

「ふぅ…しかしあの男は謙虚じゃのぅ。制限がないと言ったのに三つだけとは…少しサービスしとくかの」

 

こうしてオレの第二の人生が始まる

 





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