無気力系彼女は実はウルトラハイスペックだったのだが。 作:宵闇時雨
○水橋 柚希(みずはし ゆずき)
主人公的な。高校一年生。勉強・運動共に平均的。でもなぜか家庭科だけは満点な女子力男子。彼女に振り回されながらも結構一途。
一人称:俺
○雪宮 奇羽(ゆきみや あやは)
ヒロイン的な。高校一年生。勉強・運動共に超人並み。謎。
一人称:私
意味のわからない&文才ゼロの話を長々と書きますけどご了承ください。すいません。
「ゆず。…ねむたいから、ご飯買ってきて」
「いや理由になってねーし」
今は高校の昼休み。やっと来たこの至福の時間に、手作りの弁当を広げようとした矢先。
「ねえごはーん」
彼女からの催促は止まない。まあ、こんなこと慣れっこだ。
だから、というか不本意なのだが、いつも俺が作ってる弁当。これをわざわざ二人分、用意してやってる。
ま、作るのは好きだしいいんだけど。
…ちょっとは感謝しろよな。そしていい加減自分でどうにかしろ。
「…ほらよ」
「おーゆずのお弁当!ありがといただきまーす」
いやおかしくね?いっつもだるそうなのに何で食いもんになるとそんな元気なわけ?
モブA「…普通逆だよな」
モブB「…ああ。柚希が彼女の弁当という宝物を食すことは、永遠にないんだろうな」
…おい。聞こえてんだよモブ共。お前ら非リアのくせによく言うわ。
でも。
「んっ、おいひぃーよぉ」
「…それは何より」
幸せそうに弁当食ってるこいつを見ると、結構嬉しかったり、な。
__まあ変なとこはあるけど、普通の彼女だと思ってた。…あれを見るまでは。
ーーーーー
「…ふぅ、やっと放課後か…」
俺は大きく伸びをする。
そして後ろを振り向いた。
「奇羽、帰るか」
まあ一応カップルらしく、登下校は一緒にするようにしている。ていうか一緒に行かないとこいつサボるから。
「…今日用事あるから、早く行く」
「…そっか。じゃ、また明日な」
彼女はコクリと頷いて、手を振りながら小走りで教室を出た。
さて、俺も帰るか。
「…待て水橋」
ふいに呼び止められて、全身がびくりと震える。後ろを向かずとも分かる、このドスの効いた声の主。
「…都築先生」
「何か忘れてるだろ?」
「…はい。すいません。…補習ですね」
「頑張れよ!」
そう言ってニコォ、と微笑んだ都築先生の顔に、俺は悪寒を覚えた。
ーーーーー
補習開始からおよそ一時間。やっと、という時間だが長い戦いが終わった。
ああ疲れた。今日はもう帰って身体を休めよう。
そう決めて、学校を出た。
外に出ると、辺りはもう少しずつ薄暗くなり始めていて、燃える赤い空に白のルージュを引いたような飛行機雲がやけに目立つ。
実は俺の家は学校からかなり近い。だからいつも登校は自転車なのだが、狭い道を通るため遅い時間は少し不気味だ。
狭いのでぶつからないように慎重に自転車を運転していると、どこからか変な音が聞こえてきた。
そう、まるで、何かが『戦っている』ような__。
「…はっ…!」
その瞬間、辺りが燃え上がった。
ーーーーー
燃え上がった、というよりは、突然発生した大きな炎の玉が、何かに当たってゴウ、と強く燃えた。
何らかの事件だろうか。もしそうだとして、俺が第一発見者なら大変だ。
少し恐怖は感じたものの、大事になる前に、と自転車のペダルを勢いよく回した。
そして、そこで見たものは__。
「あや…は…?」
__考えるより先に身体が動いていた。
走った。とにかく俺は、走った。
いつもなら眠そうにしている瞳をカッと開いて、何か言っていた『俺の知らない』奇羽に、見たこともない何かの『触手』__。
その“危険性”に、俺は本能で気付いたのだろう。
走って、走って、家の門前まで来たところで気付いた。
「バカか…俺は」
あの状況、奇羽があの気持ち悪いヤツと戦ってたなんてあり得ない。あいつきっと、普通にあの触手に『絡まれてた』んだ。
それこそ、不良かなんかに『絡まれる』とは全くの別物。
どうすればよかった?助けるべきだった?
…いや
あんなバケモン、倒せるはずもない。
俺にできることは__。
「…ははっ…まさか…な」
そう、あれはきっと見間違い。奇羽だって確証も…触手がはっきり在ったとわかるわけでも…ない。
恐怖をその言葉で片付けながら、母さんの
「夕飯はー?」
という言葉も無視して、ベッドに入った。
外を見れば、夜の闇に夕焼けが溶けて紫色と化していく、気味の悪い空だった。
ーーーーー
__いつぶりだろうか、こんなに良く寝たのは。途中で目が覚めたが、かれこれ十一時間は寝た。
布団の中で冷静になって考えているうちに、あんな非科学的現象、起こりうるはずもない。そう思えてきて、気付いたら眠りに落ちていた。
…そうだ。奇羽の安否を確認するのに、一番便利な方法があった。
ベッド脇のスマホを手にとって、電話をかける。すると、すぐに表示された『通話中』の文字。
いつもならスリーコール過ぎても出ないのに。珍しいこともあるもんだ、と思いながら電話に出たことに安堵する。
『…もしもし』
「…奇羽?」
『そうだけど、どうしたの』
「今どこにいる?そして昨日、何かなかったか?」
『…お家。…別に何もなかったけど』
「そっか…」
『あ…今日、一緒に登校できないから。迎え来なくていいよ』
「は?えっ、ちょ…」
俺の言葉を遮って、電話は切断された。
寝坊でもしたのだろうか。それとも単に行きたくないだけか。
なんにしろ、だ。連絡がとれただけいい。
俺は母さんの用意したトーストをゆっくり味わって、久々に一人での通学をした。
ーーーーー
モブA「なあ、なんか今日柚希ボーッとしてね?」
昼食中に、男友達の一人がそう言ってきた。
「…そうか?」
モブB「やっぱ、彼女が来てねーから心配なんだろ~」
「…んなわけあるか」
そう。あのあと、結局奇羽は登校して来なかった。がらんと空いた後ろの席は、なんだか今までのそれとは違うものに見えた。
モブA「まあわかるって。そんなら今日、家行ってみれば?」
モブB「おっ、それ名案」
確かに良い案だ。だがしかし、
「いや…奇羽の家、知らねーんだ」
モブAB「「は?」」
奇羽の家には行ったこともなければ、場所を教えてもらったこともない。よく考えてみれば変な話だ。
「教えてもらってねーの」
モブA「うわ、なにそれ。 彼氏なのに?」
モブB「ないわー…隠してるとかなんか怖えーな雪宮ん家」
そうだ。なぜ今まで気にも止めなかったんだろう。聞こうとしても、奇羽は頑なに教えてくれなかった。家の話も、家族の話も。
「俺…あいつのことなんも知らねえ」
モブA「うわうわうわ…本格的に怖いんだけど…」
モブB「柚希、家に行くのはいいが屍にならないようにな…」
「ならんわ」
てか知らないのに家に行くも何もないだろう。
近所の家を片っ端から当たるか?…途方もないことだ。わりと都会にあるこの街でそんなことが通用するはずがない。
♪キーンコーンカーンコーン♪
そんなことをうだうだと考えていた時、突然昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
見ての通り文才ないです。しかも執筆遅いです。
あっ、私元々占いツクールとかpixivとかでやってました!黒歴史なんでユザネ教えれませんけど!!
まあハーメルンは初心者なんですけどね(´・ω・`)
こんなグダクダの奴でも…見てあげてください…|д゚)チラッ