女神と姫騎士とガンダムと・・・   作:エルシオンガンダム

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皆さんこんにちは。

此処最近喘息とか風邪が出てきつかった作者です。

今回は前回も言ったしんちゃんの方です。

それではどうぞ。


アフターストーリー:英雄以上に英雄な5歳児

 

―キラside―

 

「はいどうぞ。粗茶ですが」

「ありがとうございます」

「いただきます」

「これが俗に言う緑茶ですのね?」

「そんな良いもんじゃないけど~」

 

 げんこつ!

 

「余計なことを言うな!」

 

 みなさんこんにちは、キラです。今僕はしんちゃんの家でお茶を貰ってます。

 

「たや!」

「お~ひま起きたか~」

「たたやたや」

「おはようひまちゃん」

「た?たやー!」///

 

 僕を見たひまちゃんが、まるで短距離走の金メダリストも顔負けな程のスピードで僕に抱きついた。

 

「こらひまわり!」

「大丈夫ですよみさえさん。ひまちゃん、今日も可愛いね」

「えへへへへ」///

「もはや赤ちゃんとは思えないような顔をしておりますわね?」

「兄であるしんのすけもそうだが、妹もただの赤ん坊ではないな?」

「いや~それほどでも~」///

 

「「「褒めてない(ですわ)」」」

 

 しんちゃんに対してセシリア達が突っ込みを入れてる間、僕は部屋の周りを見ていた。テレビに飾り棚、玩具箱にテーブルと他の家でも普通に見られるものばかりだ。

 

「・・・ん?」

 

 ふと僕は飾り棚の上にあるものを見つけた。そこにあったのは、一振りの短刀だった。

 

「どうしたのキラ君?」

「あの棚の上にある短刀が気になってね」

「!?」

「そういえばそうですわね?あれだけは何故か他のものとは雰囲気が違いますわ」

「そうだな。はっきり言って失礼だが、今の時代武家ならともかく普通の民家に刀、それもあのような短刀は無いはずだ」

 

 スィーリアさんの言うとおり、今の時代刀なんて武家屋敷や士郎さん達の家にある道場くらいでしか見れない。それにセシリアも言ってたけど、あの短刀には雰囲気が違う。というか神姫や英霊の人達が持ってる武器みたいな神秘が、少なからず宿ってる。しかも玩具箱の方を改めて見れば、沢山の神秘があの中に入ってる。なんで玩具箱の中に神秘があるのかは解らないけど。

 

「ほうほう流石キラ君、お目が高いですなぁ」

「なんですのその商売人みたいな言い方は?」

「あれはオマタのおじさんからもらったんだゾ!」

「お・・オマタ!?」///

「なんですのそのいかがわしい名前は!?」///

「違うでしょうが!又兵衛さんでしょう!」

「そうともいう~」

「そうとしか言わん!・・・ってしまった!」

 

 さっきまで怒っていたみさえさんは、我に戻ると両手で口を塞いだ。

 

「又兵衛さん・・・それがあの短刀、いや馬手差しをくれた人なのだな?」

「ほい!オラ達が戦国時代に行った時に会ったんだゾ!」

「「「!?」」」

「こらしんのすけ!」

 

 しんちゃんからとんでもないワードが飛び出し、みさえさんはすぐにしんちゃんの口を両手で塞いだ。

 

「・・・なるほど、戦国時代か」

「も・・・もうこの子ったら、一体なにを言ってるのかしら?そんな夢物語じゃあるまいし」

「大丈夫ですよみさえさん、僕達もそっちには慣れてるんで」

「・・・え?」

「あの馬手差しには、とてつもない神秘が宿っています。それも私やセシリアがもっている武器と同じ神秘を・・・」

「他の方なら子供の戯言だと言いますが、私達自身も体験しておりますし、なによりしんさんの言っていることに嘘が見受けられませんわ」

「っ・・・・・・」

 

 僕達の話を聞いて、みさえさんは少し震えながらしんちゃん達を守るように此方を睨んでいた。・・・・・・うん、家族想いのいい人なんだ。しんちゃんが羨ましいよ。

 

「心配しないでくださいみさえさん。別に聞いたところでなにもしませんよ。あの馬手差しだって、しんちゃん達にとっては大切な物なんですよね?」

「そうだゾ!おじさんがくれた大切な物なんだゾ!」

「たやや!」

「・・・えぇ、そうよ」

「やっぱり、僕もセシリアもスィーリアさんも同じ様に、大切な人から大切な物を託されてますから、気持ちはわかります」

「・・・本当になにもしないの?」

「いたしませんわ。それは私もスィーリアお姉さまもそうですし、神々に誓ってもいいですわ」

「・・・そう」

 

 僕達が敵じゃないと解ったのか、みさえさんは警戒心を解いてくれた。

 

「もう母ちゃんは心配性なんだから」

「そりゃあいろんな人達から狙われたらそうでしょ?」

「すみません、失礼なことを言って」

「・・・大丈夫よ、もう慣れたから」

 

 それだけしんちゃんが規格外なんだね?

 

「ねえしんちゃん、しんちゃんがどんな体験をして来たのか、聞かせてくれない?」

「お餅をポンだぞ!」

「勿の論ね・・・」

「その代わり・・・」

「ん?」

「お話料いちおくまんえん!ローンも可!」

「このお馬鹿!」

「う~ん今手持ちが少ないからな~、ローンで良い?」

「え!?」

「ん?」

「オラ、冗談のつもりで言ったんだけど?」

「うん、知ってる」

『だぁー!』

 

 あれ?なんで皆ずっこけたの?誰だって今のは冗談だと思うけど?

 

「う~ん・・・じゃあハイグレ魔王のことから!」

「ハイグレ魔王?」

「またいかがわしい名前ですわね?」

「一体どんな人なの?」

「いい質問ですね?」

「池○彰ですか貴方は!」

 

 おぉ良いツッコミだねセシリア。

 

「ハイグレ魔王は、ハイグレ星人って言う宇宙からやって来たオカマの宇宙人なんだゾ!」

「「「オカマの宇宙人!?」」」

 

 えぇ!?魔王だからサタンさんとかみたいな人かと思ったら、まさかの斜め上から攻めてきた!?宇宙人ってだけでも凄いのに、さらにそれでオカマなんて、ヤンさん達が聞いたらある意味驚くよね?

 

「でね、ハイグレ魔王は地球にいる人達を皆ハイグレ人間にする為に、宇宙からやって来たんだゾ!」

「そもそもハイグレとはなんですの?」

「・・・簡単に言えばハイレグのレオタードのことよ」

「それって水着や下着に使うものの?」

「そうよ」

「ハイグレ人間になった人達は皆『ハイグレ!ハイグレ!』ってしちゃうんだゾ」

「なんだそのショボイ野望は?」

「まあジュ○ル星人よりかは何十倍もマシですけど」

 

 世の中には士郎さん達の世界みたいに、救いようの無いクズが嫌というほどいたり、あの時は言えなかったけどガイアさんや色んな神様を奴隷にして、世界を崩壊させようとする人間だっていた。それに前世のあの世界だって、もう核やそれ以上の殺戮兵器を使った戦いになって、危うく地球に撃たれようとしていた。はっきり言ってそのハイグレ魔王の方がどれだけ優しいだろうって、この時僕は思った。

 それからもしんちゃんの話を聞いていくと、とんでもないことばっかりだった。

 

 しんちゃんと瓜二つの王子と、ぶりぶり王国に隠された二つの魔人。

 

 ドラえもんよりも先の30世紀から来た、タイムパトロールと一緒に歴史の修正。

 

 ヘンダーランドと呼ばれるテーマパークと、地球を侵略するためにやってきた魔法使い。

 

 ひまちゃんが飲み込んでしまった、魔神を封印するためのタマをめぐる戦い。

 

 二つの組織としんちゃんが作った、救いのヒーロー『ぶりぶりざえもん』を使ったウイルス。

 

 温泉が大好きな組織と温泉が大嫌いな組織、そしてしんちゃんと一緒に入った『金の魂の湯』の精霊さん。

 

 大人たちを救出するためにやってきたジャングルと、ジャングルの支配者であるパラダイスキングと猿達。

 

 大人だけの組織『オトナ帝国』と20世紀博、イエスタディ・ワンスモアのリーダーであるケンとチャコ。

 

 歴史の修正とは違い、何故かやってきてしまった戦国時代と、そこで出会った侍とお姫様。

 

 有限会社『スイート・ボーイズ』の陰謀と、焼肉が食べたいが為に駆け抜けた熱海。

 

 西部劇の映画の世界と、そこで出会った少女『つばき』ちゃん。

 

 カップラーメンとかムスカとかウルトラマンみたいな、たった3分だけの怪獣退治。

 

 『春日部都市伝説』と『世界サンバ化計画』。コンニャクで出来たクローン人間とサンバが大好きな女性。

 

 シロのお尻に付いた、地球を破壊するほどの強力な爆弾。

 

 暗黒の世界から来た『アセ・ダク・ダーク』と『金の矛』と『銀の盾』。謎の少女『マタ・タミ』とシロそっくりの犬『クロ』。

 

 新しい町長になった『四膳守』による『人類動物化計画』と、動物になった野原一家。

 

 隕石によって海が出来た、ウラ○マンみたいな名前の未来の春日部『未来都市ネオトキオ』。そして未来のしんちゃんとその花嫁である『金有タミコ』。

 

 スパイとなったしんちゃんと、ヘーデルナ王国が作り出した『メガヘガデルⅡ』とスカシぺスタン共和国の文字通り臭い陰謀。

 

 地球の兄弟星である『ヒマワリ星』と、そのお姫様になったひまちゃん。

 

 B級グルメとA級グルメ、そして秘伝のソースと焼きそば。

 

 『ロボとーちゃん』としてロボットになってしまった『野原ひろし』さん。家庭での立場が弱くなってしまった日本の父親達の復権を目論む『父ゆれ同盟』。

 

 メキシコへの引越しに、人食いサボテン『キラーサボテン』。

 

 夢の中に現れた不思議な世界『ユメミーワールド』と、友達になった『貫庭玉サキ』ちゃん。

 

 宇宙から襲来した宇宙人『シリリ』と、父親である『チチシリ』の『人類バブバブ化計画』。

 

 人を凶暴化させる『ブラックパンダラーメン』と、伝説のカンフーである『ぷにぷに拳』。

 

 

「・・・これでおしまいだゾ!」

「「「・・・・・・」」」

 

 本当にしんちゃんはすごい。下手な英雄よりも英雄だ。こんなの士郎さんや切嗣さんが聞いたら絶対羨ましがるよ。というよりもしんちゃんがあの世界に行ったら、間違いなく『封印指定』される。・・・・・・いや、それよりも・・・。

 

「・・・すごいねしんちゃん。それほどにまで色んな人達と戦って、救って、友達になってきたなんて」

「いや~それほどでも~」///

 

 そうだしんちゃんの話を聞いて思ったこと、それはこの歳で『人の死』を見てきたんだ。それなのに今もこうやって笑っていられるのは、それだけ心が強いってことだ。

 

「それにしても、20世紀博の事件の中心にしんちゃん達がいたとはね」

「ということは、20世紀博を改築したのも・・・」

「おそらくはな」

「・・・どゆこと?」

 

 僕達の話を聞いたしんちゃんが、頭に?マークを浮かべながら質問して来たので、僕達は新20世紀博のことを教えた。

 

「やぁねえ?またそんなこと考えてる人がいるの?」

「まだ解りませんが、しんちゃんの話を聞くとおそらく戻流って人もそれを踏まえて買い取ったと思います」

「・・・キラ君達はどうするの?」

「今のところはこの街を散策して、とりあえずどこか仕事にでも就くつもりだよ」

「大丈夫なの?見た感じでまだ高校生みたいだけど」

 

 みさえさんの言うことももっともだ。此処はどうなのか解らないけど、高校生で職を探すというのはそれなりに大変だ。それに関してはヤンさんも言ってたし、やるとしたらアルバイト位しかない。とはいえ、ずっと家にいるというのは少しあれだし、かといってまた学校に行くのも少し酷だ。

 

「そこはまあ何とかしますよ。お金は色んな人達から貰ったから大丈夫ですけど、それでも何もしないのはちょっと・・・」

「私は今年で20になるから、仕事を探すことは出来るだろう。キラとセシリアからパソコンの扱いを教えてもらったから、事務作業は出来るはずだ」

「あとは何かの免許も必要ですわね?」

「・・・結構考えてるのね?」

 

 そりゃあヤンさんから色々教わりましたからね。

 

「そろそろ夕方ですし、僕らはこれで失礼しますね?」

「そうなの。ごめんなさいね、なにも用意できなくて?」

「いえ、しんちゃんの話だけで満腹ですから」

「えっへん!」

「あんたは威張るな!」

「うふふっ、こんど来た時は何かお菓子でも持って参りますわ」

「おぉ!セッちゃん太もも~!」

「なっ!?失礼ですわね!」///

「それを言うなら太っ腹でしょ!」

「しんのすけ、それは他の女性には絶対に言ってはいけないぞ?」

「ほほ~い!」

 

 それではと言って僕達は野原家を後にし、なにか買い物をしてから家に帰った。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

―チーターズマンション―

 

 

「ということがあったらしいです」

『マジか・・・・・・』

「・・・なるほど」

 

 あれからキラ達は家に帰り、リビングに集まり今日あったことを話した。その中にはデュオ達だけでなく、大きなディスプレイからヤンやアムロたちもいた。

 

『五歳児でありながら、なんという経歴だ』

「カンフーを習いスパイ活動まで・・・鍛えれば恐ろしい兵士になるな?」

『それに未来のしんのすけ君は、タイムマシーンまで作ったのか。政府やIS委員会の連中が聞けば飛びつきそうだな』

「わかると思いますが、このことは秘密にしておいてください」

 

 こんなこと悪い連中が聞いたら絶対にしんちゃんが狙われる。

 

『勿論言わないよ。というよりもこんな話信じる方が少ないけどね』

『確かに』

 

 普通に考えて五歳児の少年が体験することじゃないしね。

 

《それにしても、まさかあのマカオとジョマを倒したのが、あの少年でしたとは・・・》

 

 今まで黙っていたガイアの言葉に、キラ達は疑問符を浮かべる。

 

「ガイアさんは知ってるんですか?そのオカマ魔女のこと?」

《えぇ。私は会ったことはありませんが、彼らは強力な力を有した『魔法使い』として有名でしたわ》

《それにヘンダーランドも、本来はとある異世界にある一つの国なのよ。ただある時から突然無くなったって聞いたんだけど・・・》

「ということは、そいつ等もデバイスを持ってたのか?」

「いや、魔法を使って異世界に来たのだろう・・・」

《そう考えると、魔法だけならばガイアさん達と同じクラスかもしれませんね》

「魔術じゃなくて魔法か・・・」

 

 キラ達は魔術と魔法がどういったものなのかを知っている。魔術とは、現代科学でもできることを指す。例えば火を使いたいならライターを、水を使いたいなら水道といった様なことを、自らの魔力を使って行うものだ。

 対する魔法は、どんなに金と時間があってもできない、まさに奇跡というもの。例えばガイアの様な『無からの創造』、未来のしんのすけが作った『タイムマシーン』、キラ達がたまに呼ぶアンドロメダの『死者蘇生』、そして『並行世界の運勢』がそれに当てはまる。

 しんのすけの話を聞いた限りだと、そのオカマ魔女は後者である魔法使いだ。それもかなりの規模のテーマパークと一緒に転移したとなると、かなり強大な力を有していたのだろう。

 

「そんな魔法使いを倒したしんちゃんって凄いね」

「あぁ。確かにこんな話あの世界にいる魔術師どもが聞いたら、ぜってえ封印指定にあうな」

「封印指定ってなんなのですか?」

 

 あちらの世界のことを知らないセシリアは、デュオ達に尋ねる。

 

「封印指定っていうのは、とある世界にある魔術教会が決断した、希少能力を持つ魔術師のことだよ」

「・・・奴等は希少な力を永遠に『保護』するというが、実際は名目上だ。下手をすれば、良くてホルマリン漬け、最悪バラバラに解体するだろう」

「「なっ!?」」

 

 それは本当に人間のやることなのだろうか?キラとヒイロからの説明に、セシリアとスィーリアは絶句してしまう。だが確かにこんなことおいそれと言えるものではない。聞いた限りだと彼は、宇宙人と友達になったり、過去や未来にまで行ってる。ということはその魔術教会じゃなくても、悪い人間達から見れば鴨がネギどころか色んな野菜を背負っているように思えるのだ。

 

「・・・・・・とりあえずこの話は内密にね?」

『了解!』

「それじゃあ晩御飯にしようか!」

「そうだな」

「私もお腹が空きましたわ」

「色々まわったからな」

 

 話し合いが終わると、キラ達は早速晩御飯の準備をする。

 

『あっそうだ、大切なことを忘れてた』

「ん?どうしたんですかヤンさん?」

『明日そっちに増援を送るから、彼女達のこともよろしくね』

「え?・・・わかりました」

 

 そう返事をすると、ヤン達との通信は切れた。その後は皆で夕食を食べた後、各々の調べ物をしてから眠りに就いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―東京 どこかの街―

 

 

 

「・・・やはり動くか」

「・・・どうするの?」

「あの坊主に言うしかない」

 

 東京都のとある街のビルの屋上で、レトロチックな服装をした二人の男女が話し合っていた。

 

「・・・この時代も、悪くはないからな」

「・・・そうね」

 

 

 そして二人は屋上から居なくなり、北の方に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 




次回はまた本編に戻ります。
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