こんにちは。
タグとか設定とか色々変えました。
一夏は比較的こっち側ですが、それでも色々拒絶したりします。
それでは本編どうぞ。
「えっと、ここだよね?」
『そうですわ』
キラは今、自分が住む部屋の前に立っていた。
「・・・大丈夫かな?」
実は4人の中でキラは、よく女性権利団体に虐められたり誘拐されたりすることが多々ある。アスラン達の前では笑顔で居られるのだが、一人でいると恐ろしく不安になるのだ。それなりに訓練してきたとはいえ、精神的なダメージは大きく残っているのである。今回もまた、女尊男卑派の人間なのかもしれないという恐怖があるのだ。
『大丈夫ですわキラ様。私が付いておりますわ』
「ガイアさん・・・うん」
キラは覚悟を決めると、部屋の扉をノックした。
『・・・はい?』
「今日から此処に住むことになったキラ・ヤマトです」
『!?・・・少しお待ちください』
キラは言われたとおり、少し待つことにした。
そして扉が開き、中から金髪の少女が出てきた。
「・・・お入りくださいまし」
「ありがとう・・・あれ?」
「?どうかいたしましたの?」
キラは少女の顔を見ると、どこかで見たようなと考える。数秒すると彼女が何者なのかを思い出した。
「・・・君、もうしかしてイギリス代表候補の、セシリア・オルコットさん?」
「あら?私のことご存知ですの?」
自分の名前を知っていたことに少女、セシリア・オルコットは少し嬉しくなった。
「此処に来る前にIS関係のことを色々調べたから、その時にね」
「そうですの」
とりあえずキラは、セシリアに言われた通り入ることにした。とはいえ、目の前に綺麗な少女がいると、キラだって緊張する。しかも、目の前の少女の他にもう一人いるとなるとキラは内心震えていた。
「?どうかなさいましたの?」
「え?ああごめん。はじめてのことばっかりだから、緊張しちゃって」///
「・・・はあ。スィーリアお姉様から男が来ると聞いておりましたが、このような方が来るとは・・・」
とセシリアはため息を吐く。
すると、
「どうやら、君がキラ・ヤマトだな?」
「え?」
後から声が聞こえて来た。
キラが振り向くと、そこにはセシリアのような金髪の女性が立っていた。というよりもセシリアの姉妹かなにかにも思えた。
「私はスィーリア・クマーニ・エイントリー、イギリス代表だ」
「・・・キラ・ヤマトです」
「君の事は更識から聞いている。なにかあれば相談に乗ろう」
「ど、どうも」///
「ん?どうした?」
「あぁいや、その・・・凄く綺麗だったので・・・」///
スィーリアを見たキラは、余りの美しさに顔を赤くしてしまう。実際彼女はガイアとは別のベクトルで美しい。キラにとっても初めて会う女性なのだ。
「ありがとう。ところで、君の荷物が見当たらないのだが?」
「あ、えっと!荷物は全部、拡張領域に入れて来ました」
「拡張領域にですの?」
セシリアもまた真耶と同じ様に驚く。
そんなセシリアをよそにキラは拡張領域から先ず取り出したのは、PCとディスプレイ、マウスにキーボードだった。
「・・・なぜディスプレイが3つも?」
「それにキーボードも2つありますわね?」
「必要だからですよ」
一体なにが必要なのだろうかと思う2人。ふとセシリアはPC本体に目を向けた。
「あら?このPC見たことありませんわね?」
「これ、僕が作ったんだ」
「君の自作?」
「はい、市販のだと容量が足りませんから」
「・・・どの位あるのですか?」
「100Pだよ」
「有りすぎですわ!!??」
テラを超えてペタもあることにセシリアは驚愕する。
「・・・私はあまりパソコンに関しては素人だが、それはやりすぎだということはわかった」
スィーリアもまたキラのPCの容量を聞いて呆れていた。そんな二人をお構い無しに、キラはPCをセッティングする。
「よし、付いた」
「手馴れたものだな?」
「昔からアスラン達と一緒にいろんなことをしてましたから」
「ザラさん達とですの?」
「うん」
実際キラ達転生者は、幼稚園の頃からPC関係のことはやっていた。小学生の時に再会と出会いを果し、4人で力を合わせればスーパーコンピュータを作ることくらい簡単なのだ。
セッティングし終えたキラは、とある装置を取り出しPCに取り付ける。取り付けた装置の上に、待機状態の自分のISを置く。
「・・・なにをするのですか?」
「自分のISの調整だよ」
「君も専用機を持っているのかい?」
「はい」
「・・・まあ貴方も男でありながらISを操縦したのですから、そのデータ取りのためでしょうね?」
「セシリア、それは言い過ぎだ」
「あ、申し訳ありませんわ」
「大丈夫だよ、実際そんな感じだから」
謝罪するセシリアにキラはそう応える。
「・・・そういえば、オルコットさんとエイントリーさんは仲が良いですね?」
「私とスィーリアお姉さまは、古くからの親戚ですわ。スィーリアお姉さまは、私にとって本当の姉の様な存在ですわ」
「私にとっても、セシリアは本当の妹みたいな存在だ」
「お姉さま・・・」///
スィーリアから妹みたいと言われて嬉しかったのか、セシリアは顔を赤くしてしまう。
「・・・お姉さんか・・・」
「ヤマト?」
そんな光景を見たキラは、今デバイスの中にいるガイアと前世にいた姉カガリのことを思い出した。
「・・・なんだか、オルコットさんが羨ましいな」
「あら?羨ましいのですか?」
「・・・うん。僕にはもう、本当の家族は居ないから」
「・・・え?」
「どういうことだ?」
キラの言葉にセシリアとスィーリアは尋ねる。
「・・・此処に監視カメラは?」
「更識に頼んで取ってもらった。盗聴器の類もない」
「そうですか・・・」
キラは少し顔を俯かせると、少しして口を開く。
「僕やアスラン達の本当の家族は、ある事件に巻き込まれて死んでしまったんです」
「事件?」
「・・・白騎士事件です」
「「!?」」
そのキラの口から出たワードに、二人はありえないというような表情になった。
「どういうことですの!?白騎士事件での死傷者は0だと・・・」
「・・・まさか、政府の者たちか?」
スィーリアの推測にキラはなにも言わず縦に頷く。
「そんな・・・」
そんなキラの表情を見たセシリアは、キラの言ったことが本当だと理解した。昔からあらゆる人間を見てきたため、その人が本当のことを言っているのかが解るのだ。だからこそありえないと思ったと同時に、ある種の共感ができた。彼女もまた、事故で両親を亡くしてしまい、頼れる存在がスィーリアとドイツにいる疾風の異名を持つ元帥、そして世界有数の巨大企業のお坊ちゃまくらいなのだ。とはいえ、後者二人はたまにしか会えないので、実質スィーリアしかいなかったのだ。
「でも、それだけじゃないんです」
「それだけではない?」
「なんでかわからないんですけど、僕はなんども女性権利団体に襲われているんです」
「「!?」」
キラの口からでた、女性権利団体のワードに二人は苦虫を噛み潰したような顔になる。二人も女性権利団体のことは聞いているし、彼女達を敵だと認識している。
「・・・今は、僕の保護者の様な人達やアスラン達のおかげでなんとかなってます。・・・だけど、いつも思うんです。どうして、こんな目に遭うんだろうって」
「ヤマトさん・・・」
『・・・・・・』
「僕は、皆と平和に暮らしたいだけなのに、ISなんて乗りたくないのに、どうしてこんなことになるんですか?」
「ヤマト・・・」
二人に問いかけるキラの瞳に、沢山の涙が溢れでてきた。
正直なところ、ガンダムを託されたとはいえ、キラはもう戦いたくなかったのだ。
だが、白騎士事件が起きてから、キラには色んなことに巻き込まれてしまうようになってしまったのだ。
先ほども言ったが、キラは小学生の頃から、女尊男卑の者達によく虐められてたのだ。そのたびにアスラン達が助けてくれたのだが、中には誘拐されて拷問に近いことまでされたこともある。その所為もあってか、キラの心にはさらに大きなダメージが蓄積されたのだ。ガイアやヤン、アスラン達のおかげでなんとか自分をたもっていられるのだが、それでも苦しいのだ。
「僕は・・・」
「・・・やはり、君にして正解だったな」
「・・・え?」
スィーリアの言葉にキラは理解できなかった。
「私の家では『騎士たるもの強くあれ』という家訓があってな。君の様な者を守るために、私は騎士として色んな技術を学んだ」
「・・・・・・」
「そして、更識から君の話を聞いて、私は君を守りたいと思ったんだ」
「・・・僕を?」
未だ涙を流しているキラの手を、スィーリアが優しく握る。
「守らせてくれないか、君を?」
微笑むスィーリアを、キラはただただ見つめる。
「・・・僕といたら、貴方まで巻き込まれるかもしれませんよ?」
「なに、最初からそのつもりだ」
「・・・もしかしたら、人を殺してしまうかもしれませんよ?」
「ISという力を手にしたんだ、それくらい覚悟は出来ている」
「・・・本当に、僕を守ってくれますか?」
「あぁ」
その瞬間、キラは声を殺しながら泣き始めた。
その姿を、二人はただ見つめていた。
セシリアはキラを見極めるという形でスィーリアと一緒になったのだ。今まで見てきた男たちの影響で、男に少し不快感があるからである。だからこそあの時、キラを守りたいと言ったスィーリアには本当に驚いたのだ。
だが目の前の少年をみれば、反論することは出来ない。白騎士事件の時に両親がなくなっただけでなく、女性権利団体にも襲われている。それだけでもキラは自分以上に辛い思いをしてきたんだと理解できるのだ。
(ヤマトさん、あなたは一体・・・)
「・・・すみません、みっともないところを見せて」
「いや、君が泣き虫だということは更識から聞いてるよ」
「うぅ・・・」///
顔を赤くしているキラを、少しからかってみるスィーリア。
「・・・それで、オルコットさんはどうしてエイントリーさんと?」
「それは、貴方を見極める為ですわ」
「見極める?」
「セシリアは少し男に対して嫌悪感があるんだ。君が信用できる存在なのか」
「・・・・・・そうですか」
少し考えると、キラはセシリアの方に真剣な顔を向ける。
「・・・オルコットさん」
「なんでしょうか?」
「僕自身、泣き虫だって自覚はあるし弱い存在だって理解している」
「・・・・・・」
「だけど、僕頑張るから。君に信用されるように、頑張るから」
そのキラの瞳は、先ほどまでとは違い真剣で、どこかまっすぐだった。
「・・・ヤマトさんは、専用機はおありですの?」
「え?うんあるよ」
「そうですか・・・でしたら」
「?」
「1週間後、その力を私に見せて貰いますわ。私と貴方と、1対1で」
「・・・わかった」
「っ!?」
「僕も全力でいくよ」
力を見せると言われて、キラは戦う時と同じ目をする。
(な・・・なんですのこの方の目は!?まるで・・・今この瞬間からでも、私を殺せるという程の目ですわ!?)
セシリアはキラのその目を見た瞬間、寒気と恐怖に震えるが、そこはプライドと精神でなんとか抑える。
キラは確かに戦いを嫌っている。だが、ガイア達からガンダムを託された以上、負けるわけにはいかない。そう思うと、キラもヤンと同じ『矛盾』な存在なのである。
「・・・話は決まったな。改めて、私はスィーリア・クマーニ・エイントリーだ。宜しく頼む」
「セシリア・オルコットですわ」
「キラ・ヤマトです。宜しくお願いします」
そう言ってキラ達は、改めてお互いを自己紹介した後握手をするのだった。
もうキラ主人公というよりヒロインですよね?
なんかもうグダグダですみません。