ハルカ「儀式の時間ね。儀式は本殿で行われるわ。詩帆は白装束に着替え薄化粧をしているわね。そして島民が10人ほど本殿に集まり気味の悪いトカゲのようなお面のようなものをつけているわ。」
弘美「トカゲね・・・」
ハルカ「歌帆と父親である神主も当然その場にいるわ。4人は歌帆の隣にいるわ。儀式が始まり、お面をかぶった10人が全員呪文のようなものを口をそろえて唱えているわ。」
駆「呪文?まさか復活の呪文じゃ・・・」
ハルカ「違うわよ。呪文を唱え終わると詩帆はそっと御神酒をとり飲む・・・ふりをしたわ。数秒後、詩帆はばたりと倒れるわ。賢一が指示した通り、死んだふりをしたのね。それを見た歌帆は泣き崩れたわ・・・これもあくまでふりだけど。」
駆「じゃあ賢一は歌帆を慰める・・・ふりをするよ。」
ミサキ「ほんとに泣いてるわけじゃないけど、慰めるふりはしないとね。」
ハルカ「その後、詩帆は手漕ぎボートを積んだ小型船で運ばれるわ。4人とも船頭の許可もらってるから乗せてもらえるわ。」
駆「歌帆と神主はさすがに無理?」
ハルカ「無理ね。」
駆「ですよねー。」
ハルカ「詩帆は手漕ぎボートにのせられ、手漕ぎボートは神石にロープでくくりつけられるわ。いつもならこれで島民は島へ帰るが・・・今回は違う。」
浩「そのままここにとどまるんだもんな。」
島民『おい、帰らないのか?』
田嶋『あぁ。』
早矢香『帰らせないわよ今回は。』
島民『なぜだ?』
賢一『・・・この儀式の真実を明らかにするため。』
島民『真実・・・だと?』
賢一『俺たちが説明するより犯人に語ってもらったほうが早いかな。』
島民『犯人?どういうことだ?』
賢一『最も、その犯人が現れるまで何時間待つかはわからないけど。』
奈々『田嶋さん、船を神石の反対側まで回してくれませんか?ばれないようにしたいので。』
田嶋『それもそうだな。わかった。』
音弥『お前らに見せてやるよ・・・この儀式の真実・・そして、お前らが犯した罪をな。』
ハルカ「監視して待つこと1時間、本島のほうから小型船が現れるわ。その船から医者の津田が現れるわ。」
駆「やはり・・・回収しに来たか。」
ハルカ「津田はボートにのっている詩帆の体の抱え、小型船に乗ろうとしてるわ。」
島民『どういうことだ・・・津田はいったい何を・・・』
早矢香『これこそが真実よ。田嶋さん!』
田嶋『任せろ!』
ハルカ「田嶋の操縦ですぐに津田の小型船のそばに止まるわ。津田も気づくでしょうね。」
駆「津田の小型船に飛び乗る!」
弘美「同じく。」
ハルカ「全員行くの?」
浩「あぁ。」
ミサキ「4人で行くわよ。」
ハルカ「船同士くっつけてあるから技能は必要ないわね。津田も詩帆の体を抱えて船に戻ったところね。津田はあなた達4人、そして島民らを見渡すわ。」
津田『あらあらこれは皆さん、どうなさったのですか?』
音弥『詩帆さんをどうするつもりだ?』
津田『医者として遺体を回収しにきただけよ。』
早矢香『そんな言い訳が通用するとでも?』
奈々『そもそもこの島民たちの前よ。島民たちはぞす様の生け贄になってなくなったと思ってるのよ。』
島民『そうだ!津田!これはどういうつもりだ!』
賢一『・・・観念しなよ。もうあんたの仕業ってことはすべてわかってるんだよこっちは。』
津田『・・ふふ・・・あはは!いいわ。粉になる前に教えてあげるわ。』
音弥『粉だと?』
賢一『復活の呪文で俺ら全員を粉にするつもりか。』
奈々『え!?復活の呪文って死者を蘇らせる呪文じゃ・・・』
賢一『そうだよ。でもその逆もできる。そうだよね?』
津田『へぇ、あなたが知ってるとは意外だったわ。そうよ。その通りよ。』
早矢香『それで今まで儀式の生け贄を蘇らせてよからぬことをしていたのね。』
津田『ふふ、元々、この島には双子が生まれることが不吉とされていたわ。儀式自体は昔からあったが女児限定ではなかった。もちろん迷信だったわ。それを私達津田家が利用し、本殿にある古書を書き換え、島に嘘の言い伝えを流し復活の呪文を使い女児だけを手に入れて少女売春斡旋所に売っていたわ。少女はかなり高く売れたわ。最近は少女斡旋所の仕事は津田家も手伝うようになっていたわ。少女を売るのは津田の曾祖父の代から続けていたわ。』
島民『な・・・そんな昔から・・・』
早矢香『これでわかったでしょ。儀式の生け贄となった女児は、こいつにいいように使われていたのよ。』
賢一『あんたの家にあった復活の呪文が書いてあった本はどこで?』
津田『無名祭祀書のことね。曾祖父が魚人のような人間から貰ったらしいわ。呪文はほとんどでたらめだったけど、復活の呪文だけ使えたわ。』
賢一『ほぼでたらめなのかよあの本・・・』
島民『馬鹿な・・・信じられない・・・』
津田『信じられない?だったら証明して見せましょうか。詩帆ちゃんを生き返らせることで。』
ハルカ「そういうと、津田は抱えていた詩帆を降ろすわ。」
賢一『呪文唱えるつもり?』
津田『そうよ。詩帆ちゃんを生き返らせることが何よりの証明になるもの。』
賢一『ふーん・・・でも今呪文を唱えたら詩帆さんは粉になっちゃうよ?』
津田『何?』
賢一『詩帆さんもういいよ目を開けて。そしてダッシュでこっちまで来て!』
ハルカ「賢一の言葉で目を開けた詩帆は起き上がり、言われた通りダッシュで賢一の元に駆け寄るでしょうね。津田は突然の出来事に動けなかったんでしょう。詩帆は賢一に飛びつくわ。」
駆「いぃ!?」
詩帆『高木さん!』
賢一『わっと・・・大丈夫詩帆さん?』
詩帆『はい!』
津田『なぜだ・・・なぜ生きている。』
音弥『儀式の内容、そして犯人も分かった状態で儀式で死なせるとでも思ってたか?』
奈々『詩帆さんには薬を飲んだふりをして倒れて死ぬ演技をしてもらったわ。』
津田『なっ!』
早矢香『観念しなさい・・・もう逃げ場はないわよ!』
津田『・・・ならば・・・ここにいる全員を粉にするまで!』
音弥『やる気かこいつ!』
賢一『詩帆さんはあっちの船に。ここは俺たちに任せて。』
詩帆『はい!』
ハルカ「詩帆は島民たちが乗ってる船に移るわ。戦闘開始よ。」
翔太「戦闘はDEXの高い順に行動する。さてみんなのDEXは・・・」
賢一:DEX15
奈々:DEX14
音弥:DEX13
早矢香:DEX12
翔太「・・・全員値高いな・・・」
ハルカ「これだと行動順は賢一→奈々→音弥→早矢香、津田になるわね。」
ミサキ「つまり津田のDEXは12と。」
ハルカ「ミサキは1D100を振って。こっちも津田の分を振って値が低いほうが先に動けるわ。」
ミサキ「結構重要ね。」
早矢香:73
津田:51
ハルカ「じゃあ津田→早矢香の順になるわね。」
ミサキ「くっ・・・出目が高い・・・」
遥「へぇ、DEXが同じだとそういう風に決めるんだね。」
翔太「そうだな。」
ハルカ「それじゃあ戦闘開始よ。まずは賢一から。」
駆「殺しちゃまずいだろうし・・・まぁまず戦闘技能1つもとってないが。」
浩「俺もとってないな。」
ミサキ「回避取っただけで攻撃技能は取ってないわね。」
弘美「攻撃技能が私の組み付きだけ(汗)」
翔太「こんなに戦闘キャラがいない卓も珍しいよな。」
駆「じゃあ一番初期値が高いこぶしでノックアウト攻撃。」
ヒロム「ノックアウト攻撃?」
ミサキ「ダメージを与える代わりに意識不明にさせたいときに使うのよ。」
ハルカ「まずは成功するかどうかね。ロールどうぞ。」
賢一:こぶし(50)→55(失敗)
駆「ちっ、外したか。」
ハルカ「賢一のパンチは宙を切ったわね。次は奈々ね。」
弘美「組み付きで津田を行動不能にする。」
ハルカ「でしょうね。ロールどうぞ。」
奈々:組み付き(75)→83(失敗)
弘美「えぇ・・・」
ハルカ「奈々が失敗したらこの先どうするのよ・・・次は音弥ね。」
浩「賢一と同じくこぶしでノックアウト攻撃。」
駆「賢一と音弥はそれしかないよね。」
浩「一番確率高いしな。」
ハルカ「了解よ。ロールどうぞ。」
音弥:こぶし(50)→73(失敗)
浩「ほんと成功しないな・・・」
ハルカ「音弥も失敗ね。次は津田のターンね。津田は復活の呪文を唱え始めるわ。」
駆「げ、マジかよ。」
ミサキ「早く気絶させないとやばいわね。」
ハルカ「次は早矢香のターンよ。」
ミサキ「こぶしでノックアウト攻撃。」
ハルカ「まぁそうよね。ロールどうぞ。」
早矢香:こぶし(50)→53(失敗)
ミサキ「・・・5割とは。」
翔太「クトゥルフでは8割でも信用ならんからな。」
ハルカ「・・・全員失敗って・・・じゃあ2ラウンド目に移るわよ。賢一から。」
駆「こぶしでノックアウト攻撃。これしかないっしょ。」
ハルカ「でしょうね。」
賢一:こぶし(50)→12(成功)
駆「よっしゃ!」
翔太「呪文を唱えてる最中の津田は回避はできないだろうな。まずはダメージロールだ1D3と賢一の場合はダメージボーナスがあるから追加で1D4だな。」
賢一:1D3+1D4→3+4=7
翔太「最大値だと!?」
遥「さすがお兄ちゃん!」
留姫「ここ1番の駆の運をなめちゃいけないわね。」
ハルカ「それじゃあ相手が気絶したかどうかのロールね。えっと・・・25以下を出せば成功よ。」
駆「やってやるぜ!」
賢一:1D100→13(成功)
翔太「成功しやがった・・・」
駆「いぇい!」
ハルカ「それじゃあ津田は数分間意識不明ね。ダメージは1/3になるから端数切捨てで2ダメージを津田は受けるわ。これで戦闘は終了ね。」
弘美「やっぱり駆が持っていくのね。」
浩「そんなことだろうとは思ったがな。」
ミサキ「ねぇ、意識不明になってる間に津田の手を縛ったり口をガムテープでふさぎたいんだけど島民の誰か持ってたり小型船にあったりしない?」
ハルカ「うーん、じゃあ幸運ロールお願い。誰か1人でも成功したらあったことにしていいわよ。」
ミサキ「ありがとう。」
賢一:幸運(40)→17(成功)
奈々:幸運(55)→28(成功)
音弥:幸運(50)→48(成功)
早矢香:幸運(70)→35(成功)
ハルカ「全員成功ね。それじゃあロープもガムテープもあったわね。縛ることも口をふさぐこともできたわね。」
駆「それじゃあ賢一と音弥で津田を抱えて島民たちが乗ってる船に乗る。」
弘美「奈々と早矢香の小型船に移るわ。」
ハルカ「それじゃあ皆島に帰るでいいわね?」
浩「だな。」
ミサキ「警察に通報したのだけど。」
ハルカ「田嶋さんがすでに通報したわ。」
ミサキ「ありがたいわ。」
ハルカ「島に着くと歌帆と父親が待っていたわ。詩帆の姿を見とめると2人とも駆け寄るわ。歌帆にいたっては詩帆に抱き着くわね。」
駆「だろうね。」
弘美「なんにせよ、無事でよかったわ。」
ハルカ「探索者たちは島民の皆にとても感謝されるわ。そして津田は本島から警察に逮捕されるわ。そして探索者たちは双子と父親から助けてくれたお礼に晩飯をご馳走してくれるうえに今日は泊まっていってくれと言うわ。」
浩「断る理由はないな。」
ミサキ「そうね。」
ハルカ「了解。まぁもう何も起きないし、飛ばすわね。事が起こったとすれば詩帆が賢一にべったりくっついてることぐらいね。」
駆「まじか・・・」
浩「そりゃそうだろ・・・」
弘美「あれだけ惚れさせておいてね。」
ミサキ「惚れないほうが無理よ。」
駆「あ、そうだ。この夜の寝る前に早矢香とちょっと話したいんだけどいい?」
ミサキ「え?早矢香と?」
ハルカ「いいわよ。」
賢一『ねぇ早矢香。』
早矢香『どうしたの賢一?』
賢一「早矢香が前から誘ってくれてたことだけど・・・』
早矢香『・・・うちの探偵事務所で働かないかっていう話?』
賢一『うん。今回の事件でね。俺ね、こういう人の役に立つ仕事をしたいなぁって思ったんだ。そして自分を必要としてくれるところで働きたい。だから・・・早矢香の探偵事務所でお世話になっていい?」
早矢香『・・えぇ、大歓迎よ。』
賢一『ありがとう。』
駆「ってことで賢一は事務員から探偵に転職しまーす。」
ハルカ「だろうと思ったわ。それじゃあ4日目になってやることはない?15時ごろには島を出て帰ることになるけど。」
浩「特にないな。」
弘美「そうね。」
ハルカ「分かったわ。あ、賢一は詩帆に連絡先交換したいって言われると思うけど・・・」
駆「断る理由はないな。」
弘美「一応私も詩帆と歌帆と連絡先交換しようかしら。精神科医だし、何かあれば連絡してって感じで。」
ミサキ「私も・・・いや、賢一が早矢香の事務所に入ってくるなら必要ないか。」
ハルカ「それじゃあ賢一と奈々は2人と連絡先を交換したわ。そして三泊四日の旅行を終えるわ。これでセッションは終了よ。」
駆「終わったー!」
翔太「次は成長ロールなどの後日談だ。」
次回は後日談&成長ロールです。