やっとやって来た戦闘訓練!なんだかたどり着くまで長かったです。
書きたい事を詰め込んだ為、文が急ぎ足です。後で付け足すかもしれません。
何かを言い合う二人が画面に映される。緑谷と爆豪だ。
オールマイトの合図により二対二の戦闘訓練が開始された。ルールは単純、ヒーローチームとヴィランチームに別れ、ヴィランチームは核爆弾を守りヒーローチームは核爆弾を捕獲する。
画面にはその戦闘が中継されている。それをクラス達と機奇は観ていた。
時間の経過と共に決着がつく。ヒーローチームの勝利として、だが勝った緑谷は腕の怪我によりリカバリーガールの所に行くこととなる。負けた方は無傷で勝った方が怪我をする。
勝負に対する指摘も、緑谷の行動はあまりよいとは言えないものだ。爆豪も一人で突っ走りチーム戦を放棄するという問題行動だ。
けして完璧によいとは言えない結末だが、機奇は嬉しそうに嬉しそうに笑う。
緑谷は思ったとおり、勝ちを納めた。あぁゆう自分の弱さを分かっている子は強い。自分の力を自身を持ってる彼もまた強い。
きっといいヒーローになるだろうと機奇は思う。
「うんうん、二人とも良いね」
そして、試合は進み機奇の順番が回ってきた。
「よろしくね!私【葉隠・透】個性は【透明】」
空中に手袋と靴だけが浮かんでいる。声からしか少女だと判断出来ない。
「僕は【尾白・猿夫】個性は【尻尾】。話したのは、初めてだね」
柔道着らしきものを着た少年。その服から尻尾が出ている。
「はい、よろしくです。【四罪忌・機奇】好きに読んでくれたら良いよ~。個性は【支配】」
膝下まである黒いトレンイコートにこれまた黒のトータルネックを着込み、実用的な黒のブーツ。手にも黒の手袋と肩に黒の縦長のケースをかけている。
そう、この黒ずくめの少女は機奇である。
「機奇さん、黒いね……」
「うん、黒いね」
「私の個性的にはこれが良くてね」
確かに黒い。しかし機奇の月白色の髪が加わわり、相殺されるたのか黒々と重々しい印象は受けない。
ヴィランチームに選ばれた機奇達は人数が多い事から仲間内で通信機が使えないというハンデがかせられる。機奇達は建物に入り作戦を練る。
「どうする、攻める?守る?」
「うん~……。相手轟くんなんだよね」
「あぁ、特別枠の入学生だったけ」
「強そう……」
尾白と葉隠は考えるが、いい案が思いつかない。
機奇はその様子を見ながら、核兵器に手をつけ個性を発動させる。
「私、ある一定空間なら通信機みたいに意思を届けること出来るよ」
「えっ、そうなの!機奇ちゃん凄いね!」
早々にハンデが意味を無くした。そして、機奇は二人は核兵器を守ってと言い残し、部屋を出ていった。えっ?と惚ける二人だがその場に機奇はもういなかった。
一方その頃、ヒーローチーム【轟・焦凍】【障子・目蔵】は建物の前に立っていた。
「二人は核兵器がある部屋にいる、そして何故か一人は最上階にの屋上にいる」
障子は個性【複製腕】で耳を作り敵の居場所を探る。障子から敵の位置を聞いた轟は建物の壁に手をつければ白い冷気がたつ。
「後の一人がなんでそこにいるのか、分からねぇのが不気味だが……」
轟が個性【半冷半燃】の片方【半冷】を発動させる。すると建物は瞬く間に凍りつき、迫る氷にどうすることも出来なく葉隠と尾白は足が凍り動けなくなる。
轟はその横を通り核兵器に手を伸ばす。呆気なくヒーローチームの勝ちだと誰もが思った。
その瞬間、核兵器が消え。轟の後に続いていた障子が壁に打ち付けられる。
「なっ……!?」
続け様に飛んでくる瓦礫を氷で盾を作り防ぐ轟。彼の前にはニタニタと笑う機奇が立っていた。
「おっ、良いねぇ。その個性、かっこいい~!」
ガッンガッンと、そこいらにある瓦礫を轟に蹴る機奇の登場にその場にいた全ての者が驚愕表情だ。
彼女が突然現れた方法は能力テスト短距離走のさいと同じだ。核兵器がある部屋の空間を支配し転移した。ただそれだけ、だが支配という個性を知ってはいても何が出来るのかまでは知らなかった尾白と葉隠は驚き。
個性がなんであるか知らない轟は驚きと共に警戒する。そして、現れると共に大ダメージを負わされた障子は地面に伏せながら体を動かそうとするが、出来ないことに困惑と気味の悪さを覚える。
「ハッハハハ!ヒーロー油断し過ぎだぞ?どうかね?自分の怠慢に足を掬われる気分は?」
「お前……どうやって現れた」
「自分から弱点を教えると思うか!と普通なら言うんだけどね……」
顔を嬉しげに歪め悪役フェイスで問いかける機奇。コイツこんなヤツだったけ?と疑問に感じる轟に、機奇はさも舐めきった態度で鼻で笑い。
「どうせ、君じゃあ……私に勝てないから教えてあげるよ。私の個性は【支配】だ」
「そうか、で?お前はどうやっその個性で俺に勝つんだ?」
「フッフフ……君に個性を使う必要ないよ」
「はっ?」
それはどういうことだと、口を開きかけた轟に機奇は地面に落ちた割れたガラスの破片を手に倒れる障子に近づく。そしてガラスを彼の首筋に当てる。
「!!……お前……」
「機奇ちゃん!?」
「機奇さん、流石にそれは卑怯だよ!!」
信じられないものを見るような目で轟は機奇を睨む。チームメンバーも否定的意見を言う中、一人彼女は笑う。
「卑怯?はっ!それがどうした、私はヴィランだぞ?寧ろヴィランとしてはとても正しいと思うが?絶望的な状況から奇跡を起こすのがヒーローではないのか?なぁ、轟ぃ?」
「ッ!!」
まさにそうの通りの機奇の言い分に轟は苦しげに顔をしかめる。だが、障子が人質に取られては攻撃が出来ないりなにか隙を作ろうと考える。
「お前、仲間を信用してなかっただろ」
苦し紛れの言葉だが、的を得ているとも言える。何故なら彼女が核兵器を飛ばすことができたのなら、尾白と葉隠はそもそも守る必要が無かった。それでも彼女は守ってと言ったのは尾白と葉隠をその場に止まらせる行為だ。そして尾白と葉隠を氷で捕縛した為、轟は油断した。そこを突いての奇襲だった。
機奇はフッフフと笑い、凍りつくような笑顔でこう言う。
「"仲間"?……可笑しな事を言う。ヴィランが"他人"を信用しちゃあいけないでしょう!」
仲間を仲間として扱わず、囮のため駒として使った戦法に機奇はそもそも仲間とは思ってないと言う。それが演技なのだろうと轟は理性で思うが、あまりの自然に言い放つ彼女に本当に演技なのか怪しく感じる。
そして彼女はなおも続ける。
「轟、君は何色が好きだい?」
「何故、そんなことを聞く?」
「君の死体を箱に詰めて郵送してあげようと思ってね!好きな色の方が嬉しいだろう?」
「……お前本気で言ってるのか?」
「んん?何を当たり前のことを言っているんだい?」
目にいるのは自分と同じ同級生で、これは命をとる訓練ではない。その筈だ。だがヒヤリと嫌な汗が垂れる。
「君の死体を見たエンデヴァーはどんな顔をするだろうね?あぁ!考えただけでゾクゾクするねぇ!!」
満面の笑みでそう言い放つ彼女に轟は戦慄した。これが演技だと言うのなら彼女にはきっと役者の才能があるのではないか。そんな狂気に満ちた笑顔だ。
そこに声が告げられる。
「ヴィランチームの勝利」
と。
遅くなりましたが、月姫紗菜さん、oribeさん、muneさん、誤字報告ありがとうございます。