歌と共に舞うひと夏   作:のんびり日和

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39話

IS学園に待機させていたヘリに乗り込んだアラド達は、パイロット達を急かし急ぎ空母ケストレルへと戻って来た。ヘリが甲板に着陸し急ぎヘリから降りるアラド達。

 

「デルタ、こっちだ!」

 

甲板に居たスタッフがアラド達を呼び直ぐ下の格納庫へと案内した。

フライトスーツに着替え、すぐさまバルキリーに乗り込むアラド達。

 

「こちらデルタ1。首都上空に現れた敵機撃墜に向かう。発艦許可を!」

 

《こちらケストレル。今日本政府に我々の武力介入が出来る様言っている。だがあまり期待は出来んぞ。向こうはISがあるから大丈夫だ、何て言って許可は…待て》

 

通信兵が突然会話を止める。暫くするとまた通信が繋がった。

 

《先程日本の統合幕僚長が我々の出撃を許可した。恐らく少しでも戦力が欲しいんだろう》

 

「どう言う事だ?」

 

《実は現在ネット上にとんでもない物が放送されているからだ》

 

そう言われバルキリーに乗っていたアラド達は首を傾げる。そしてコックピットのディスプレイに映像が流れた。それはイチカ達が学園で見たISが撃墜されていっている放送だった。

 

「おいおい、これって」

 

《あぁ、最強と言われているISが簡単にやられている。政府の連中は恐らく現実を受け入れられていないんだろう。幕僚長は懸命な判断をしたんだ》

 

《だから戦力を増やそうと、俺達に出撃を許可したのか?》

 

ハヤテの問いに兵士は恐らくな。と返した。

 

《兎に角我々の武力介入は許可された。本来の任務である太平洋艦隊の護衛は君達以外の艦載機等で対処する。君達は首都防衛に行ってくれ。情報等は向こうから遂次貰う様に》

 

「了解した」

 

そしてアラド達の機体は甲板エレベーターに乗せられ甲板に出るとカタパルトへと案内した。

 

【最初にデルタ1、デルタ3を射出する。その後にデルタ4、デルタ5を射出する!】

 

『デルタ1、カタパルト接続完了。ブラストシールド展開完了! 何時でもいいぞ!』

 

「了解。デルタ1、先に上がる」

 

そう言いスラスターを吹かす。そしてアラドの機体は打ち出された。

 

【一機目が上がった! 急いで次の機体を発艦させるぞ!】

 

そう叫び声が響きながら、次々に機体を打ち上げて行く。

 

「確か、最後に無人の機体を飛ばすって聞いたが本気か?」

 

「あぁ、そうらしい。普通に考えてクレイジーだな」

 

甲板スタッフ達は無人の戦闘機を飛ばすという事にかなり難色を示していたが、今出来ることをするだけだと思い動く。

 

【次にデルタ2、デルタ6の機体を発艦させる。……上手くいくことを祈ろう】

 

そう言いスタッフ達は不安な表情を浮かべる。

 

『カタパルト接続確認! ブラストシールド展開完了! 何時でも発進できるぞ!』

 

そう言うと機体はスラスターを吹かし、そして射出された。全員落ちないでくれ。と願いながら見守る。

 

【機体の上昇を確認! 成功だ! よし、次の機体を飛ばすぞ!】

 

そう叫びスタッフ達は走り回ってマドカの機体を準備する。そしてそのままマドカの機体も空へと上がり、甲板のスタッフ達は手を振る。

 

「頑張って来いよぉ!」

 

「奴らをギッタギタにしてやれぇ!」

 

そう叫びデルタ小隊を見送った。




次回予告
指揮所に出頭したイチカとマドカ。中にいたエリシア、そして更識達専用機持ちと話し合いを行いイチカとマドカはバルキリー受領後首都に向かい、更識達は学園の警備に就くことに。
外へ向かおうとしたイチカとマドカの前に突然千冬が現れた。
次回
相容れぬ信条
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