なぜあいつは死んでしまったのか
なぜあいつが死ななければいけないのか
あいつだけあの日から時間が止まったまま。___
俺は夢を見たとても鮮明に覚えていた。
「祭りに行きたい」
ふと彼女は言い放った。
「あーその日無理だわ俺補習」
俺が適当に言い返すと
彼女は頬を膨らませたままこちらを見てくれなかった。
「………しゃーねぇなぁ終わったら行くか」
これで夢は終わった。
あの時言わなければよかったのだ。___
「終わったら行くか」と
悲しみがくるときは、単騎ではやってこない。
必ず軍団で押し寄せる。__シェイクスピア
自分の迷いこそ死神だ。__不明
7月中旬の夕方、俺は彼女(付き合ってる訳では無い)と一緒に特に面白くもない補習を受け今坂道を下っている。彼女と世知話をし、途中の角でさよならを言い別れる。一人で帰るのはやはり暇だ。暗くなりかけの空を眺めため息をつき重い足を家まで運ぶ。俺の家には誰もいない、みんな夏休みだからといい弟も姉も両親も県外に旅行に行った。俺は補習があったし何より面倒だったから行かないことにした。家に着き暗い部屋の電気を付け、カバンを放り投げる。そして自分の身をソファーに委ねる。これが気持ちいいほか無い。しばらく寝そべり気が済めばテレビをつけ、特につまらないバラエティーを観ながらカップラーメンを啜る。明日はバイトだから早く寝ないと。俺はさっさと風呂に浸かり明日の予定を頭で整理する。
(う~ん明日バイトのあと暇だ…)
(そうだあいつの家行こ)
バイトの後にでも友人の家にゲームにたかりに行くか、そんな意地汚い想像をしているともう23時になっていた。
俺はそそくさと風呂から上がり寝た。
当たり前のことが出来るのが偉いのではなく
「その忠告に耳を貸すこと」の方が
よっぽど偉い。___作者の婆ちゃん
バイトの後友人の家に行きゲームを2、3時間堪能し家に帰ることにした。
その帰り道で俺は流星を見た。流星を見たのは小学生以来だったからか数分見とれていた。その時スマホがなった。みんな流星を見かけたらしい、適当に俺も見たよと返事を返し家までの歩を進める。その途中で彼女とあった。俺は誘われるがまま公園に立ち寄った。
「さっきの流星綺麗だったよね」
「そうだな」
「こんな時間に何してんだ?」
「いやさ、友達の家にいた。」
「そっか」
俺が素っ気ない返事を繰り返していると
彼女はねぇと訊ねてきた。
「祭りに行きたい」
「…」
何故かはわからなかったがデジャヴを感じた。
そのせいか少し反応が遅れ、
「ねぇ?聞いてる?」
「っ…お、おう俺その日補習だから無理かな,,,」
俺は彼女の顔を見た。
やはりデジャヴを感じた…彼女は頬を膨らませていた。
「…………だめだな」
俺は嫌な予感がしたので断ったのだが、
「…(இдஇ; )」
(!?!?!?!?)
泣くのかよ!?
「ん~……」
「(இдஇ; )」
「 ん~………」
「(இдஇ; )」
「はぁ…分かりましたよ終わったら行くぞ,,」
「(〃・ω・)و ̑」
本当の後悔とは悔やむ暇を与えない。__言った人忘れた←調べろや
祭り当日
俺は朝から補習に明け暮れていた。炎天下の中クーラーなしの教室で男子数名と爺さん教師で夏休みの補習。
ここは地獄か?自問自答をしていると
「おい!お前聞いてんのか?」
ぼーっとしたせいで怒られてしまった。そりゃあこの暑さの中ならなるだろ糞野郎め
やっと補習が終わりアイツに電話をかけた。
速攻で出た。1回家に戻り汗のかいた制服を取り替え洗濯機に放り込みシャワーを浴びる。その中で俺は考えていた。
(あの夢は一体なんだ,,,予知夢か?明晰夢か?どちらにせよ完全にデジャヴだ,,,)
(何にせよ嫌な予感がするのは変わらない,,,)
俺は何故か確信した。絶対何が起こると____
祭り当日の夜。人混みがその規模を示している、祭りなんて中学生以来だった。彼女は嬉しそうだった。当たりを見回せば、型抜き屋、射的屋、わたあめ、りんご飴____懐かしい雰囲気の出店ばかりだった。
「たーのしー!!」(けもフレ感)
彼女はガキのようにはしゃいでいた。正直恥ずかしい。
俺は何も買わずにただ彼女について行くのみ。こいつ1人でも絶対よかっただろとか愚痴っても通用するはずない。仕方なくついて行く。服を引っ張られ、無理やり金魚抄いをさせられ、りんご飴奢らされて、今日は厄日か。
「…」
「……楽しくない?」
彼女は一瞬虚ろな目を見せたがすぐに直った。
だが、俺は何も言わず彼女について行く。
「なんかごめんね無理やり誘って色々迷惑掛けて…」
「いやいや、そんな急に真面目になられても」
「ほんとに,,,,ごめん」
彼女は掴んでいた俺の服から手を離し、走っていく。
俺は追う。必死に追う。何故からわからない。全力で追う。
「おーい待てって!悪かったからぁぁ!おーい!」
呼び止めに答えない。つかあいつ足速。全然追いつかない。
そんなことを思っていたら
嫌な予感が的中してしまった。
「っ!!!!!!おい!!前!車ぁぁぁぁぁあ!!!!!」
俺は全力で彼女の手を掴もうとしたがあと1歩届かずに解け、車の方へ引きずり込まれるように倒れ__
轢かれた。
一瞬時間が遅くなった、その時見た彼女の顔は,,,,何故か笑っていた。そして遅い時間は終わりを告げた。次の瞬間___
物凄い大轟音、何かが砕け、ちぎれる音、飛び散る血飛沫、鳴り響くerror音、エアバックで気絶する運転手、壁に激突、その間には____
そこには元々人間だったのかわからない位にぐちゃぐちゃで真紅でそれでいて明るい赤,,,,,になった
彼女があった。
「あ,,,,,あぁぁぁあぁ,,,あぁぁ」
俺は目を閉じたくても閉じれなかった。
顔の中に熱いものがこみ上げてくる。
これが吐き気なのか涙なのかわからない。
俺は叫んでいた。俺を取り押さえる警察、パトカーを囲む人々、黒い煙があがる現場、俺は火事場の馬鹿力で警察の押さえをほどき彼女の方へむかった。よろけながら、足を引きずりながら、一歩づつ一歩づつ、彼女に近く。彼女の死体に目を通し、その場で膝をつき,,,,
「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっっ゛うわぁぁぁぁぁぁあ゛,,,,あぁ,,」
「…」
「ッッ!!!!」
「なんだこれは…」
俺は自分の布団の上で寝ていた。だらしないタンクトップに短パンのスタイルで。
スマホを見る。そして驚く
「どうなってんだ,,,,,,」
祭り当日の朝になっていた。
続きマース。
なかなか時間かかりましたー