※艦娘は今回も出てきません。
7月7日 一部改稿しました。
SCP-████が発生して1ヶ月、ようやくその存在が明らかになってきた。
まず、SCP-████が霊的存在であること。由来は明らかではないが、船、特に軍艦に関連していると推測される。なお、SCP-████が使用する砲や魚雷などの武装は小型ながらも威力は第二次世界大戦に使用されていたそれと同等のものであると判明している。
次に後述する種類によって強弱の差はあれど、各個体が現実改変能力を有していること。これによって実体化し、それを応用して攻撃したり、通常兵器や核兵器を防いだものとされる。
また、SCP-████は外見や攻撃能力で分類分けをすることができ、現在確認できるだけで13種いることがわかっているが、各種には少数ながら目が赤色や黄色でその色のオーラをまとった亜種がおり、その個体は他の個体と比べ攻撃力などが総合的に高い傾向がみられる。財団本部はそれぞれSCP-████-1からSCP-████-13とナンバリングした(変異種は赤色がSCP-████-X-A、黄色がSCP-████-X-B)が、日本支部では独自に外見や特徴、攻撃能力で実際の艦船のように駆逐艦クラス、軽巡洋艦クラス、重巡洋艦クラス、戦艦クラス、空母クラス、補給艦クラスに分けたうえで、発見した順番にイロハ順で仮に名付けている。この方法は戦闘の際、誤認を防ぐために採用された。(こちらの場合、変異種は、赤色がエリート型、黄色が旗艦型)
駆逐艦クラス SCP-████-1からSCP-████-4
日本支部名称:駆逐イ級、ロ級、ハ級、ニ級
特徴:全長およそ3~4m、重量は不明。
ヒレのないクジラのような涙滴型をしている。各種で細部は異なるが、共通点として前面には目のような器官と歯がむき出しになった口のようなものがついている。口のなかに砲などの武装があることが確認されている。
軽巡洋艦クラス SCP-████-5からSCP-████-8
日本支部名称:軽巡ホ級、ヘ級、ト級、チ級
特徴:全長およそ2m、重量は不明。
ヒトと武装、生物が融合したような姿をしている。顔は全種マスクなどに覆われているため不明。駆逐艦クラスより強力である。なお、SCP-████-8、軽巡チ級は魚雷攻撃を多用し、その攻撃力が他の軽巡クラスより高いことが確認されているため、旧日本海軍が運用した重雷装巡洋艦との関連が推測されている。
重巡洋艦クラス SCP-████-9
日本支部名称:重巡リ級
特徴:身長およそ1.7m、重量は不明。
軽巡洋艦クラス以下と違い、ヒトが武装を着けた姿をしていて顔も視認可能。しかし、各個体での差異は認められない。軽巡クラスより強力だが、魚雷攻撃はあまり使用しないとみられる。
戦艦クラス SCP-████-11
日本支部名称:戦艦ル級
特徴:身長およそ1.7m、重量は不明。
ヒトが武装を着けた姿をしており、顔も視認可能。ただし、各個体での差異は無し。他のクラスよりも攻撃力、防御力に優れている。現在、あまり姿を確認できていない。
軽空母クラス SCP-████-10
日本支部名称:軽空母ヌ級
特徴:体長およそ1m、重量は不明。
円形の体から手足が出ている。発艦させる航空機が後述のSCP-████-12より少ないほか、その姿がSCP-████ -12の幼体とみられるため軽空母クラスと判別された。
正規空母クラス SCP-████-12
日本支部名称:正規空母ヲ級
特徴:身長およそ1.7m(頭部にあるSCP-████-12-2を含めるとおよそ2m)、重量は不明。
ヒトの頭部にSCP-████-10が寄生したような姿をしている。
(ここではSCP-████-12-2とする)
航空機の発艦は頭部のSCP-████-12-2から行うようである。航空機による制空力は圧倒的であり航空機の小型さも相まって撃墜できた例は現在までに僅か3件しかない。
(なお、すべて財団の攻撃である)
また、その可愛さ貴重さから何度も鹵獲を試みている。
輸送艦(補給船)クラス SCP-████-13
日本支部名称:輸送艦(補給船)ワ級
特徴:体長およそ2m、重量は不明。
球形の物体からヒトの上半身が出ている姿をしている。顔はマスクのようなものを着けているため不明。大規模なグループにいくつか確認でき、チューブのようなものを他のSCP-████に接続していたことから輸送艦に準ずるものだろうと判断された。
なお、現在確認されているヒト型のSCP-████はすべて女性型であり、その理由は明らかとなっていない。
また、副次的な研究結果として、海から陸地が見えない程度の沖合いに出ると羅針盤やGPSなど方位や現在位置を示す機器が動作不良になることが確認されている。
以上の結果を踏まえて、SCP-████の無力化案が検討され、内、2つの案が実行された。
1つはSCP-████が霊的存在であることから財団所属の宗教祈祷師による祈祷での無力化案、もう1つは、SCP-████が現実改変能力をもっていることから小型スクラントン現実錨を搭載したミサイルによる飽和攻撃案である。
どちらも沿岸部に頻繁に侵入してくるSCP-████-1、駆逐イ級を対象に行った。
実験記録████-01 - 日付20██/██/██
対象:SCP-████-1 駆逐イ級 1体
実施方法:財団所属の祈祷師による除霊の祈祷を5人ずつ行う。1日間続けても効果が認められない場合、更に5人ずつ増やす。何らかの変化が対象にみられた場合、そのまま続行する。
結果:のべ35人、最大15人、4日間不眠不休で祈祷を続けた結果、対象の無力化に成功。対象は何も残さず消滅した。しかし、一部の祈祷師に精神異常の兆候がみられることと、駆逐イ級より上位種では更に人手と時間が必要とみられるためこの案は却下された。
補遺:対象が消滅する際、3人の祈祷師が内容は不明だが女の子の声を聞いたと証言。実験場に設置されていた観測機器には何も記録されていなかった。
実験記録████-2 - 日付20██/██/██
対象:SCP-████-1 駆逐イ級 1体
実施方法:財団が保有する無人攻撃機に小型スクラントン現実錨を搭載したAGM-84 ハープーン対艦ミサイルを1機につき2発搭載し、対象が無力化するまで1分ごとの波状飽和攻撃を行う。1回の攻撃で20発を発射する。
結果:発射数 64発、着弾数 53発、無人機撃墜数 8機の時点で対象は消滅した。第一波攻撃ではミサイル発射前に無人機が6機撃墜され、ミサイルも8発すべて迎撃された。続く第二波ではミサイルを全弾発射したあとに撃墜されたのが2機、ミサイルも3発が迎撃されただけに留まり、残りの攻撃はすべて着弾した。しかし、コストが非常に高く、こちらも上位種を無力化するためには更に数が必要とみられるため却下された。
また、世界オカルト連合(GOC)側でも様々な方法でSCP-████-1を破壊することは出来ているらしいが、それより上位種を効率的に破壊することはまだできていないようだ。
その他の要注意団体もSCP-████に関連した活動を行っているらしいが、めぼしい成果はどこからも聞こえてこない。
もはや選択肢は2つしか残されていない。
海をSCP-████に奪われたままこの世界で暮らしていくか、もしくはThaumielクラスオブジェクトを使用して地球脱出か歴史を再構成するかだ。まだ、後者の手段を取るには早すぎる。しかし、状況は待ってはくれない。よってあと半年以内に状況が好転、もしくはそのきっかけになるものが掴めない場合、我々はThaumielクラスを使用することになるだろう。 - O5-1
……不完全な
深海棲艦という名前は出すことが出来ませんでしたがこのような形でそれぞれの名前を出すことが出来ました。今後、深海棲艦の名前はいつか出そうと思います。
なおチ級はあくまで重雷装巡洋艦と関係があるのではないかと推測されただけなのであえて軽巡チ級にしています。
今回出てきたスクラントン現実錨というのがヒュームを一定に保つ機械です。仕組みは筆者も完全に理解できていませんが、どうやら別宇宙から現実性を吸引して機能しているらしいです。(詳しくはSCP財団日本支部公式サイトへ)
最後に出てきたTaumielクラスというのは、数あるSCPの中でも最重要機密に値するもので、その名前すら知らない職員がほとんどです。これらは何らかの原因で人類の文明が崩壊寸前になった際、地球脱出や歴史を再構成したり途中からやり直したりすることができるSCPです。
今回はその中でも代表的なSCP-2000 "機械仕掛けの神"をほのめかしてみました。
SCP-2000-Deus Ex Machina
(機械仕掛けの神)
作成:FortuneFavorsBold様
http://www.scp-wiki.net/scp-2000
(本家 英語)
http://ja.scp-wiki.net/scp-2000
(翻訳)
次回ようやく艦娘がでる予定