俺の/僕の/ 彼女は猫耳/犬耳!!   作:ヨーグルト先生

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ギャー、難しすぎます、甘々って難しすぎます!
できる限り書いてみたいと思います。


2話 『どこの日常もこんなもんだろう』

「ごちそうさまでした!」

 

「じゃあ、薬飲もうか」

 

シューーーン

物凄い勢いで莉音は自室へ戻った。

そう、莉音は大の薬嫌いなのだ。

莉音は部屋のドアを少し開けこちらを見ている。

 

「おーい、出てこーい~! 、薬飲んでくれ.....」

 

すると莉音は頬を赤めて俺にこう言ってくる。

 

「じゃあ、いつもの様に口移しで飲ませて.....」

 

「結局そうなるのか」

 

「そうしないと飲まないぃぃぃ!」

 

ぐッ.....仕方がない、飲んで貰わなきゃ困るし、

 

「分かったからこっち来てくれ」

 

「わーい! 達哉大好き!」

 

何故だろうか? こういう所まで可愛いと思ってしまう。

重症? いや、ただ『好き』と言うだけだろう。

 

「じゃあ、は、始めるぞ」

 

「う、うん」

 

なんと言うか慣れないな、でももう口移しで薬を飲ませるのは毎日何だよな.....いい加減なれないと...? いや待てよ、

 

莉音が薬を飲めるようになればいいじゃないか!今何歳だよ! そんなことを思いつつ俺は薬を口の中に入れる。

 

そのまま莉音の唇に持っていく。莉音の唇は柔らかく、とても温かかった。

 

「ん.....あっ」

 

莉音の変な声が出つつ何とか薬を莉音の口の中に運んだ。そのまま俺は優しく、莉音にキスをした。

 

「う~ん、ありぃがと」

 

「ありがとうなのか? まぁ、段々と飲めるようにしていけばいいか...」

 

しておいてから言うのはあれだけど、少し恥ずかしい。

さてとーー

 

「莉音、少しコンビニへ行ってくる」

 

「本当は」

 

「風呂に.....」

 

「じゃあ、私も行くー」

 

俺が風呂に行くと言うと大体はこうなる。

何故一緒に入るかと言うとーー

 

「1人で入ってくれ」

 

「だって溺れちゃうんだもん」

 

「今何歳?」

 

「16だけど? 何?」

 

莉音は尻尾を左右に動かし、ご機嫌そうにこちらを見ている。俺が駄目だと言うと、猫耳を垂らして「達哉と一緒がいいっ.....」と涙目でこちらに問いかけるよに言う。俺な子に弱く、ついつい言ってしまう。

 

「分かったよ、じゃあ、一緒に入ろ」

 

まるで妹かペットが居るよな気持ちだ。

莉音はルンルンと鼻歌交じりに風呂場に行く。

俺も行くか。

 

風呂場へと行くと莉音はもう、風呂に入って「早くー! 達哉も来てーー!」一人で入れるじゃんと思いつつ俺は服を洗濯機の中に入れ、風呂場のドアを開ける。

 

「遅いよー!」

 

「それより、お前1人で入れるんじゃないのか?」

 

「ッ.....ハイレナイヨ」

 

何故棒読み? 絶対1人で入れるな、次は1人で入らせてみよう。

 

「はいはい」

 

「それより、背中流して!」

 

「それくらい自分で出来るだろ」

 

「達哉にやってほしぃ~」

 

莉音は俺に洗い道具を渡し背中を向けた。

白い肌が目に映る。白くて綺麗だ。頭から尻尾にかけてまで綺麗だ。

 

「その前に頭洗うぞ」

 

「ラジャー」

 

俺は長い黒い髪をわしゃわしゃさせる。

 

「気持ちぃー」

 

「それは良かった」

 

一通り洗い終わると、水で流した。莉音は体もやってね~と可愛い顔で言ってくる。やるしかないか。

 

泡をゴシゴシ立て背中を洗う。落ち着くなぁ。

落ち着くな!? 自分の言った言葉に驚いてしまった。

何を言っているのだろうか。

 

「前は自分で洗ってくれ」

 

「えー、洗ってよー」

 

「自分で洗え......」

 

莉音は「仕方がない」と言って洗い出す。

じゃあ、俺は先入るか。

 

「えー、汚いよ! 洗ってから入ってよ!」

 

「じゃあ、そこをどいていただけるかな?」

 

「待って流すから」

 

流し終わり、俺は体を洗った。流石に、莉音が俺の背中を流すという訳ではないか.....

 

俺も洗い終わると莉音の隣に入る。風呂場は余り大きいとは言えないが小さとも言えない。2人何とか入る位の大きさだ。

 

「温かい」

 

「風呂だからな」

 

「達哉と居ると...だよ...」

 

莉音の頬は少し赤かった。風呂のせいだろうか?

 

「何言ってんるだ.....」

 

「さぁ! 出よー」

 

気まぐれのやつだな.....

莉音は出たら

 

「髪の毛拭いて!」

 

俺は承知しないうちに莉音の髪の毛を拭く。

これも日常化となってきている。

風呂を出るとーー

 

「ふぁ~眠ぃ」

 

「寝るか、おやすみ」

 

「は、早いよ」

 

「夜更しはいけない」

 

「そうだね」

 

前に遅くまで起きていたことがあり、授業中寝てしまうということが発生した。評価も下げられたから痛かったんだよな.....。

 

「じゃあ、おやすみのちゅーして!」

 

莉音はいつも寝る時に言ってくる。大概はこう返すけど。

 

「分かった」

 

口移しの時は薬を入れるが目的だったが、今回はちゃんとしっかりとした。キスだ。

 

「ん.....あ...」

 

息が続かづ途切れてしまう。

それでも、莉音は満足したようでーー

 

「明日も頑張ろ! おやすみ、達哉」

 

「うん、おやすみ、莉音」

 

こうして俺と彼女が過ごした時間はまた1日と過ぎて行った。




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