よぉ、俺はエミーリオ。
昨日やっと過去に戻って来たんだが、一つ誤算があった。
過去ってことは風にあの赤ちゃんの姿を説明させるの出来ないじゃん。
この時代の風は赤ちゃんなの?それとも普通に成人なのだろうか。
まぁ過ぎちゃったことはどうにもならねぇよな、と潔く諦めようとしたところこの時代の眼鏡君が店に入って来た。
未来が救えたよと笑顔で行ってきたので、はて?と首を傾げて何故過去のこの子が知っているのかと問い詰めてみたところ、どうやら未来で関わった関係者には記憶が引き継がれているようだ。
これなら風も思い出してるだろうと思い、安心して聞くことが出来ると思った矢先に俺は崩れ落ちた。
俺、あいつの居場所知らねー…
え、あいつ今中国いるの?待って中国探すにも広すぎるし、どのみち会えないじゃん!と落ち込んでいた。
取り合えず眼鏡君にはお祝いとして一品だけ料理を作ってあげた。
その日の夜に、包帯君が来てた。
何やら大きな地震があったようだけど、大丈夫だったかというものだった。
心配してくれるのは嬉しいんだが、この子本当は大人じゃないのだろうか…
包帯君に聞いてもいいけど、未来に関わってないからどこで知ったのか!的なこと聞かれたら困るなぁ。
まぁこの話は風に聞くまで保留にしておいて、包帯君には今回新しくメニューに追加しようとしているカクテルの試作を飲んでもらった。
美味しいと言ってくれる包帯君が、一番マナーの良いお客かもしれないと思ったね。
携帯番号教えろって言われたから、素直に教えると満足げに酒飲んで帰っていった。
これは新商品として入れようかな、うん。
ラーメン君も来ていたので未来でのお礼にラーメンを一玉だけ奢ってあげた。
翌日になると、野球少年や不良少年、マグロ君が店にやって来た。
今回は巻き込んですまなかったと謝罪してきたのと、本題はマシュマロ君のことらしい。
どうやらマシュマロ君は俺のこと恩人だと思っていたらしい、マジか。
そういえば俺の眠ってた間ってどうなってたのかな…
ほう、へぇ…ああ、うん
予想以上にマシュマロ君がラスボスっぷりを発揮してた。
でもまぁ過ぎたことだしな。
それから数日経つと、マグロ君が何か暗い男の子連れてきた。
転入生?ああ、あの地震で学校潰れたりしたもんな、お気の毒に。
ふむ、にしてもこの顔…既視感あるな。
どっかで見たような顔なんだが、如何せん思い出せないので諦めて料理を出した。
どうやらオムライスが気に入ったようで暗い顔が少しだけ明るくなった。
またおいでと言うと、小さく頷いてマグロ君と一緒に帰っていった。
少し時間をおいて、またチャラそうな茶髪の男の客が入って来た。
あご髭にハットってお前…いかにもナンパが大好きですという顔の男は店に入ると固まったまま入口で立ち尽くしていた。
ん?どうかしたのかと声を掛けると漸く我に返ったのか、空いてる席を案内してあげた。
といってもこの時間帯だとそろそろ混むし、君一人客だからカウンターに座らせるけどな。
メニューを渡して、俺は空いたグラスを拭いていると、チャラ男が声を掛けてきた。
注文かなと思い、返事をすると出身国聞かれた。何故に。
別に秘密にしてるわけじゃないので、イタリアと答えると再び黙り込んだ。
一体どうしたのだろうか。
コーヒーとサンドイッチを注文してくると、チャラ男が食べながら話しかけたので、俺もグラスを拭きながら会話をする。
あれ?思ってたよりチャラくない?
すんごい理知的な会話をする男だなーと思うも、外見と中身が合わなさ過ぎて気持ち悪い。
結構話してると中々面白い奴だと思い、会話が発展していく。
えーと…ジェリー君だっけ、名前は最初に聞いたけどジェリーだった気がする。
とまぁジェリー君とお喋りをしていると、どうやらジェリー君はイタリアに何度も行ったことあるらしい。
んでもって俺と似た顔を見たから驚いてたと言って納得した。
イタリアには頻繁に行ってるから、多分どっかで会っちゃったんだろうなぁ。
ん?両親?何で両親の話になってんだ?
いやその前に俺に両親っているのだろうか。
俺って数百年生きてるけど、両親いたらそいつらはもっと生きてるってことか?
そもそも俺何で不老不死なんだ?
遺伝系じゃないと思うけど、って思考が脱線しすぎた。
両親の顔知らねーと言えばジェリー君は暗めの顔でコーヒー飲んだ。
あーこれ俺が暗い過去持ってると思われてる、いや違うから。
でも戦争経験してるから暗いっちゃ暗いのか?いやでも親関係ないじゃん。
そういえば親の顔を見たいとすら思ったことないな。
これはこれで何故だろう。
まぁそんなことよりもなんとかジェリー君のどんよりした空気を払って、会話をはずませた。
聞くところまだ中学三年生のようだ、お前の様な中学生がいて堪るか。
また明日も来ると言い残して帰っていった。
翌日あの暗いヘタレ少年が一人で店に来た。
どうやらオムライスがお気に召したようだ。
何が好きか聞いたら猫と言って来たので、ケチャップで猫を描いて出してあげた。
あ、これいいかも、今度からオムライス頼んだ子供にはケチャップサービスやろうかな。
ヘタレ君はとっても嬉しそうにオムライスを眺めているから、冷めないうちに食べてくれと言うと、やっとスプーンを持って食べ始めた。
ついでに顔に貼っていたガーゼが取れそうだったので、つけ直してあげた。
にしてもこの子、いかにもいじめられてますって雰囲気醸し出してるけど、大丈夫なのだろうか。
怪我どうしたのと聞いても別に、としか返ってこないし。
我慢は良くないとアドバイスすると、少し考えた後に納得してくれた。
ヘタレ君が食べていると、昨日のチャラくないチャラ男が店に入って来た。
二人して驚いていたから、知り合いかと聞けば同じ中学の友達と返って来た。
にしてもおいチャラ男、お前俺と他人とじゃ態度全然違くないか?
何そのチャラい口調は…あれか、キャラ作ってんのか。
翌日になるとチャラ男が来た。
やっぱり昨日とは全く別のキャラになってるんだけど、突っ込んだら負けな気がする。
そういえばお前中学生だろ、今日は平日だけど学校いいのかな。
それから毎日来るんだけど、どうやら俺の料理が気に入ったようだ。
中々嬉しい。
なんだか最近強面のおっさん共の出入りが多くなった気がする。
会話を聞いてる限りじゃ、継承式うんたらが近日行われるらしい。
顔に傷がある奴等やおもっくそ骸骨みたいな顔の奴とかいるけどこれマフィアじゃないよね?
確かマグロ君ってイタリアの大きなマフィアのボスなんだっけ…
何か嫌な予感するから、暫くあの子たちに極力関わらないようにしよう。
ちゃお、俺はエミーリオ。
数日後にチャラ男から俺の別荘に来ないかと言われた。何故に。
どうやら数日後、私有の無人島に七泊ほど泊まるらしく、一緒に行く奴等に俺の料理を食べてもらいたいと。
んー…一週間かぁ…ちょっと長いなぁ。二泊とかなら大丈夫だったんだが。
食い下がるチャラ男に折れて、シェフとして行くことに。
店を一週間も閉めるのは嫌だが、最近面倒なことに巻き込まれっぱなしだから一旦並盛から離れてリフレッシュするのもいいかもしれないと思った。
俺以外にはチャラい性格で通してると言われたが、正直言ってチャラくない方のが絶対いいと思うんだけどな。
一応店にの前には数日間だけ閉店することを掲示する。
材料は島にあるとのことで必要な調理器具と、俺の愛用の包丁だけ持っていくことにした。
いざ島へチャラ男君に連れて行ってもらうと何だか見たことあるような島に到着した。
あれ?ここ、俺がワープ間違った時に数回来た島じゃね?
ああ、ここの地形なら大体分かるわ。
なんせ数日くらい住んでたことあるし…じゃない、ここ私有地だったのか。
バレなくてよかった。
何やら館のような場所に連れてかれて、厨房へ案内された。
既に友達には俺の存在を教えていると言われたので遠慮なく作っていこうと思う。
館の中で女子とヘタレ君にバッタリ会った。
あ、チャラ男の友達ってヘタレ君のことだったのか。
にしても最近の女の子って発育早いね。どこがとは言わなけど。
ヘタレ君の好きなオムライス作ってあげたら暗い表情のまま嬉しそうにしていた。器用だな。
7人で泊まりに来てるらしいので、7人分作ってキッチンテーブルの上に準備しておいた。
チャラ男君からは飯作る以外はどこ行ってもいいって言われてるし、この島散策しようかな。
翌日になると眼鏡のインテリっぽそうに見えて馬鹿だった男の子がいなくなってた。
聞いてみるとサバイバルしに森の中入っていったから彼の分は作らなくていいと言われた。
まぁ彼らしいなと思う。
翌日になると太った大柄の男の子がいなくなってた。
彼も偽インテリ君にサバイバルに連れていかれたらしい、南無。
地震が昼頃にあったから危ない目にあってないといいんだけど。
翌日になると今度はあの謎生物のような女の子がいなくなっていた。
まさかあの子までサバイバルに?と思ったけど、単にいなくなっただけだとか。
でもあだ名で呼ばないと反応しなかったり、いきなり奇行に走りだす彼女の行動を考えたところで分かるわけないかと思った。
あとヘタレ君がいなかったから聞いてみると体調を崩しているようだ。
仕方なく、おかゆを作って持って行ってあげるように女の子に頼むと頷いてくれた。
翌日、皆帰ってきてた。
サバイバル楽しかったかと聞けば偽インテリ君だけが頷いていた。
ヘタレ君も元気になってたから良かった。
この宿泊も5日目だけど、この子達この何もない無人島で何やってんだろう。
リゾート気分つったってあるの森と海だけだし。
まぁ自然を楽しむとかそんなもんなのかなぁ…
昼食作るかと厨房へ戻ると、なんだかすんごい地震があったんですが。
皆大丈夫かと思い広間行くと誰もいないし、遊びに行ったのかな?
数分迷ったけど、さっきの地震結構酷かったから何か危ない目にあってるかもしれないと思って館から出て彼らを探した。
のはいいんだけど、さっきから余震が続いててこれ本格的に津波とか二次災害警戒した方がいい気がする。
面倒なことに巻き込まれたくなくてこっち来たのに、おもっくそ巻き込まれた。泣きたい。
取り合えず子供達探し出して、地震収まったら並盛に帰ることを提案しよう。
うぉ、なんだか一際でかい地震きたけど何か崩れた音が聞こえたような…
滝の方を横断しようとしたら、滝の水が凍ってた。
まるで氷河みたいになってて、昔炎のコントロールする際に森一面凍らせたことを思い出した。
っていうか何でここだけ氷河みたいになってんだろう。
しかも氷の所々が砕けてるし、もしかしてあの子達ここで遊んでたのかな。
ずっと探し続けていると町の様な場所に入った。
何だろう、かなり老朽化してる昔のイタリアの家が並んでた。
多分これ100年以上昔の建物じゃないかな…友人と過ごしてた町もこんな感じの家多かったし。
一部爆発で壊れてるような場所があったりしてて、昔戦争に使われたか、植民地にされていたかだと思う。
森の中をもう少し進むと、落とし穴に落ちた。
もう一度言う、落とし穴に落ちた、
何でここにこんな落とし穴あんだよ!予想外に深くてビビったわ、作った奴張り倒してぇ。
それよりもどうやってこれ登るの?
登るのに数時間要したわ、くっそ。
ワープしてもよかったんだけどあれ極力使いたくないし…
地上に出れたので、一旦館戻ろうと思う。
あの子達帰ってきてるかもしれないし。
帰る途中で階段状になっている道があったから進んでみると人ひとりが通れるほどの大きな洞窟があったけどなにこれ面白そう。
欲に負けて中に入ってみると、地下屋敷みたいなのがあった。
ぉぉおおおお、ちょっと興奮するわ、これ。
少し周りの壁が剥がれかけてるけど、侵入してみると中には誰もいなかった。
広間みたいな場所見つけたはいいけど、色んな場所が抉れてたり瓦礫で埋まってる。
でもこれ最近っていうかほんの数時間前のものだと思うんだけど…さっきの地震のせいで崩れたのかな。
来た道を戻り地上に出ると、爆発音が遠くで聞こえた。
何事かとそっちに走っていくと、いきなり炎が俺に直撃した。
直撃っていうかもう森ごと焼き尽くすぐらいの広範囲の炎がいきなり来るもんだから、正直ビビりまくった。
あつつつつつつ、あああっつい!
これ一般人だったら絶対死んでる!絶対に即死してる!
手の平から氷の炎だしてどうにかやりすごしたけど、若干火傷した。
目の前見ると数百mに渡って木々と地面が大きく抉られていて、絶句したわ。
あー、くっそ…服とか所々焦げてんじゃん。
そのまま歩いてるとさっきの爆発のせいでか拓けた場所が見え、そちらに歩いていった。
何かが爆発したのだろうか、ここって本当に私有地の島なの?本当は軍用の核兵器実験してますって言われても疑わないんだけど。
数分歩いていくと、数名の人影が…おや?
あれは…ヘタレ君とマグロ君では…?それに黄色のおしゃぶりの赤ちゃんと眼帯少女もいるじゃないか。
ぇ、ちょっと待て、何か陰みたいなのがいるんだけど、あれ何…
んー?よく見ると人の上半身のような……あ、あのパイナップルのような髪形…ナッポー?
あれ?眼帯少女の隣で倒れてるのって二代目ナッポーじゃね?
じゃあこっちの黒い靄みたいなのは初代ナッポー……?
どっちのナッポーか分からなかったので取り合えず声掛けてみると、こっち向いた。
やっぱりナッポーだった。多分あれ初代の方だな
にしてもお前下半身ないホログラムみたいになってんだけど、また化けて出てきたのかよ。
集団で来られるよかマシだけど。
ていうか何でマグロ君ここにいんの?お前ら知り合いなの?
つーかナッポーの上半身が徐々に無くなって行ってんだけど成仏間際なのかな。
あー……もう化けて出てこないように完全に成仏してもらいたい。
ナッポーと言えば、いつも殴ってくるのに泣き出したんですけど、なにゆえ。
え?アサリがどうしたの…?あ、自警団の方か、はいはい、お前そういえば自警団に残ってた組だったな。
んでもって嬢ちゃん死んでから自警団強くしようってめちゃくちゃ頑張ってたな、自警団潰れたらしいけど。
とりま頑張ったねーと褒めたら消えたんだけど。
あるぇ?何でだ。
いやまぁ成仏出来たんならそれに越したことはないんだけど。
マグロ君ボロボロだし、ヘタレ君に至っては倒れてるしでちょっと状況が理解出来ない。
さっきの爆発みたいな奴大丈夫だったのか聞こうとする前にマグロ君に遮られたし。
え?ナッポーと知り合いなのかって?まぁ…友達だな、あいつは良い奴だったよ。
本当の年齢聞かれた、そりゃそうなるか。
他言無用を条件に教えてあげるとすごく驚かれた。
体質については何とも言えないから、答えなかったけど。
マグロ君とヘタレ君、あと赤ちゃん、眼帯少女に口止めしていると、遠くの方から別の一行が来た。
あ、あの子達だ…あと何で野球少年や不良少年もいるんだよ…。
もしや今回もマフィア関係じゃないだろうなと、マグロ君に聞けば凄く申し訳なさそうに頷いてくれやがった。
くっそ、俺の周りがマフィアだらけになっていく。
ん?おい、そういえば何でナッポーいたのかと聞けば、詳細は後で教えてくれるとのことで取り合えず島の外にいる救護班を呼ぶことになった。
何やら背後でぐずぐず泣く声がしたので振り返ると、眼帯少女が目元を押さえてた。
何があったのかと思い近寄ると、二代目ナッポーがボロボロで倒れてた。
わー久々に会ったら凄く男前になったねと言えば皮肉を返された、辛い。
何やらチャラ男君、ナッポーに取りつかれていたらしく俺との会話全部忘れているらしい。
えー…あ!だから中身と外見がちぐはぐだったのか。
でも何日も憑りつくとか、あいつ何の未練があったのやら…
俺を島に呼んだ理由も分かんないし。
どれもこれも成仏しちゃった後だと分かんないけど、取り合えず帰りたい。
船が島に到着すると、眉毛君の親父さんに会った。
事情はマグロ君が話してたから納得してたけど、何で俺ってこうもこの組織に巻き込まれるのかな。
船の中でマグロ君の説明を受けてると、何度頭を抱えて船から飛び降りたくなったことやら…
まさかナッポーが友人の創った自警団をマフィアに進化させてるなんて思いもしなかった。
つーか友人の言ってた裏切り者ってあいつかよ!なに友達泣かしてんだあいつは。
ああ、数時間前に戻って一度ナッポーを殴りたい。
ぐぅ、満足げに成仏しやがって…
黄色のおしゃぶりの赤ちゃんに透明のおしゃぶりのこと聞かれたけど、やっぱり透明はレアなのかな。
名前?やっべ覚えてない。
包帯君の本名ってすんげー長い名前だった気がするんだけど。
はぐらかしたけど、追及されるのも面倒なので少し離れた場所まで移動する。
何だか皆に遠巻きにされてるんだけど何でだ。
大人はハブるってか?別に悲しくなんかないけどな!
船の先端で海に落ちそうな場所に座りながら、船が日本列島に着くのを待っていたけど、船酔いしてきた。
うぷ……吐きそう。
なんとか我慢してたけど、もう二度と船には乗りたくない。
加藤ジュリー:原作読んでて途中まで本気でジェリーだと思われていたキャラ。
リフレッシュ:出来ない。
XX(ダブルイクス)バーナー:服を焦がす程度。
二代目ナッポー:本当はムクロウの姿でエミーリオの年を聞いていた。
エミーリオ:取り合えずこれからも巻き込まれる。
風は次回に後回し。
やべぇ次の別視点の文字数が………(汗)
分けて出すと中途半端になってしまうので仕方なく一気に一話にまとめたんですが、文字数が余裕で一万超えちまった…。
友達のEmilioの人物像をうpしてたらウンバボ族の強襲さんが塗ってくれました。
気に入ったので公開することに。
ps:あくまでEmilioの人物像は各自のご想像にお任せしています。
【挿絵表示】