Emilio   作:つな*

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エミーリオは出会う。




Emilioの旅路

やほ、俺はエミーリオ。

イタリア出て数年は近くの国にいたんだけどさ、その国がテロにあっちゃったお陰で俺の全財産がパーだぜ。

折角開いた店は爆破されちゃうし、お金なくなっちゃったし、治安一気に悪くなったしで、仕方なく別の国に行こうと思う。

ナッポーとは文通してたんだけど、この際死んだことにしておこう。

いつまでも帰らないのも怪しまれるし、その上次あったら不老であることがバレちゃうし。

ってなわけで今ロシアにいます。

不法入国だったけど無問題。

それで最近また店を出したけど、イタリア出てから何年経ってんだろ…10年くらいかな?

それよりも、常連に透明のおしゃぶり付けた赤ちゃんがいるんだが…これツッコんじゃダメなのかな?

まずどうして赤ちゃんがそんな滑舌いいんだろ、あと語彙力が凄いんだけど。

初対面でこいつ俺に酒頼んできたからね?

身分証提示をお願いしたら、ちゃんと出してくれた。

何か長い名前だったので包帯君と呼んでいる。

包帯君はよく俺の店に来ては、果実酒を飲んで帰っていく。

曰く、俺の店の酒はどれも美味しすぎるらしい。

嬉しいこというけど、見た目が赤ちゃんなんだよなぁ。

これ警察にバレたらしょっ引かれちゃう…トホホ。

包帯君はたまにチャッカマンみたいな名前の人物の愚痴を言ってる。

あまりにも悲壮に嘆くもんだから事情を知らない俺も同情する。

いつも顔に包帯を巻いているから、多分顔に大きな傷跡でもあるのかと思って新品の上質な包帯をプレゼントした。

本人も喜んでくれたので良かった。

そういえば風の噂で、イタリアでとっても大きなマフィア集団が出来たと聞いた。

おいおいナッポーよ、あいつの自警団どうなってんだろ。

無事だといいんだけど…

また別の日に、包帯君とは別のおしゃぶりをした赤ちゃんが来た。

身分証の提示をお願いしたらちゃんと出してくれたので、果実酒を出す。

何だろう、赤ちゃんの中でおしゃぶりって流行ってんのかなぁ。

その赤ちゃんは髪が逆立っていて舌がとっても長く、口からはみ出していたのでべろんちょ君と呼んでいる。

べろんちょ君は俺の店の料理が気に入ったのか、仕事でロシアに来たときは必ず足を運んでくれる子だ。

なにこの子、良い子だなぁ。

でも突然来なくなったのでそれきり会っていない。

また数年後べろんちょ君と同じ色のおしゃぶり付けた別の赤ちゃんが来た。

やっぱり赤ちゃんの間でおしゃぶりって流行ってるのか、なるほど。

皆腕っぷしが強いらしく、仕事自慢をしていた。

最近の赤ちゃんって仕事出来るのかな?そんなわけねぇよ。

早く親御さんのとこ帰って安心させたげなよぉ…。

それからまた数年経過…どうやらロシアの経済状況が悪いらしい。

お客さんも少なくなってるし、輸入する食材が高くなっている。

仕方なくロシアで店は閉じて、別の国へ移ることにした。

その際、包帯君にもそれを教えてお別れを告げた。

ざっと見積もって20年ほどロシアに滞在していたけど、中々楽しかった。

 

 

 

お久、俺はエミーリオ。

あれから数十年経った。

各国を渡り歩いていたんだけど、特にこれといって教えることはないかな。

あーでも途中で拳法家にあって、少しだけ拳法教えてもらった。

やっぱり各国渡るから自衛の手段とか身に付けたいよね。

そういえばおしゃぶり付けた赤ちゃんが何人か俺の店に来た。

今までに見たおしゃぶりの色は8種類で、今のところ透明色は包帯君だけのようだ。

透明ってレアなのかな?

それより色んな国回ってるお陰で料理のレパートリーが凄いことになってる。

メインはお酒だけど、おつまみの方も大人気ではある。

そろそろ不法入国が厳しい時代になりつつあるんだが、これからどうやって生きればいいのやら…

不法入国する際に一度だけ銃で頭ぶち抜かれたのに死ななかった。

わーい、不老不死だったね。

じゃないよ!自分の体だけどくっそ怖いわ!

これ本当に政府関係の人に見つかったらアウトじゃん!

だからこそ逃走手段とか身に付けなきゃいけないし、いっそ殺し屋とかに教わろうかなぁ。

俺の店って何故か裏社会の奴らがめっちゃ集まるんだよなぁ…なんでだろ。

今度話しかけやすかった人に頼んでみよう。

そういえば風の噂で、イタリアにある巨大なマフィア集団が全国に勢力を伸ばしているみたいだ。

こっわ!おい友人の作った自警団マジで生きてんの⁉

これ本当に大丈夫⁉怖くてイタリア帰れないわ!

 

 

 

ちゃっす、俺はエミーリオ。

あれから数十年経った。

そろそろ友人やナッポーは寿命で死んでる頃だろう。

少し寂しいが、今までもそんなんだったし時の流れって早いよね。

今はアメリカにいます。

そういえば聞いてくれ、酒屋に来る常連さんに頼んで稽古付けてもらえた。

お陰で国家相手にしても逃げ切れるくらいの実力は付いたと思う。

まぁ逃げるだけでそれ以外には使わないんだが。

アメリカに店を移しても何故か来る包帯君。

どうやってこの場所見つけてるのだろうか、是非とも一度は問い詰めたい。

それより包帯君はもう何十年前からの顔馴染みなんだが全く姿が変わらない。

こいつ人外じゃないだろうか…

いや俺も人のこと言えないけどな!

でも不老不死以外はそこらの人間と変わらない俺と違って、包帯君赤ちゃんの姿のままだし。

もしかして同族かな?

赤ちゃんの時点で成長が止まった不老不死だったりして。

まぁ自分の身の安全上怖くて聞けないけど。

ああ、そういえばこの前一人で600歳の誕生日パーティーしたんだわ。

ケーキ炎上したけど、楽しかった。

昨日、400年前に突然変異みたいに手の平から出た炎の色に変化があったんだけどこれ如何に。

最初は橙、青、赤、黄、紫、藍、緑と七変化していた。

首を傾げてたが別にこれと言って不便になるわけでもなかったから使ってたんだけど。

昨日いきなり真っ黒になったんでビックリした。

んでアメリカにいたはずなのにイタリアにいるという謎現象に会う。

これも黒い炎のせいかなと思い、もう一度出す為に炎を灯し続けた。

28時間の格闘の末漸く黒い炎が出て、アメリカに戻ることが出来た。

なるほどこの黒い炎は他の炎と性能が違うのか。

にしてもワープはツライ。

暫く使わないようにしよう。

でもこれ使いこなせたら不法入国する時めっちゃ楽やん。

仕方なく、店を数日閉めて黒い炎を出す練習をしていた。

あまりにも使いこなせないので、ちょっと本格的に店仕舞いして、練習に励もうと思う。

山の奥に籠って修行すること数年。

漸く黒い炎がある程度操れるようになったところで、時間間隔全く分からなくなったので、人里に降りることにした。

俺不老不死だから、何も食べなくても死ななかったからさ…ずっと山に籠ってる間は何も食べなかった。

なので久々に手に取るフライパンに感無量。

年代を見るとあらビックリ10年以上も山に籠っていた。

やっぱり600歳にもなると時間の流れが分からなくなるもんだね、うん。

アメリカでまた店を開くのも良かったんだけど、また一から作り直すのもいいかと思って国を移動することにした。

さてここで10年以上かけて修行した俺の炎よ唸れぇぇぇぇええ!

 

 

 

よぉ、俺はエミーリオ。

日本に飛ぶつもりが中国に飛ばされた。

まぁ中国でもいいんだけどね。

とある村で店を開き始める。

地元の人も沢山来てくれるし、皆俺の作るつまみと酒は美味いと言ってくれてとても嬉しい。

何故か包帯君には居場所が直ぐにバレる。

中国で久々に出会った時にこの10年以上の間何してたんだとめっちゃ問い詰められたけど、料理の修行で山籠もりしてたとめっちゃくちゃ矛盾しそうな回答したらあっさり引き下がってくれた。

移るなら移る前に教えてくれと言われたので今度からちゃんと教えることにする。

思っていたよりも俺の作る酒に嵌まったらしい。

中国に住み始めて早10年。

店の隣に住んでいる夫婦が子供を産んだらしく、祝いの為にお酒を持って行ってあげた。

俺と10年の付き合いでめちゃくちゃ親しい夫婦は、俺に赤子の名前を付けてほしいと言い出した。

ええ、俺が?マジかよ…

赤子の名前ねぇ…中国人らしい名前っつってもなぁ。

俺が考えいると夫婦にあげた酒、吟風(ぎんぷう)の文字が目に入った。

よし、(フォン)にしよう。

全く捻りのない名前だったけど、夫婦はとってもお礼を言ってきた。

風君はめっちゃ逞しく育ちまくってる。

隣が俺の店ってのもあって、よく手伝いにきてくれるし、俺も何だか孫みたいに思えてきて沢山食べさせた。

ある日、拳法を教わりたいと言い出して、俺に頼んでくるので数十年前に教わった拳法をそのまま教えてあげた。

ぶっちゃけ初心者の拳法だから、出来ればプロとかそこらの師範代に教わって欲しかった。切実に。

教えられる程度で全部教え切ったけど、彼はもっと力を探究すると言って村を出て中国を回ることにしたとか。

まじかー、孫の旅出がツライ。

まぁ可愛い孫には旅をさせろとか言うしね、夫婦ともに泣きながら送り出していた。

俺もそろそろ国を移るかな…。

風の噂で、イタリアの巨大なマフィア集団が温厚派になったと聞いたので、久々に母国に帰ることにする。

夫婦には母国に帰ると言ってお別れを、風君にもお手紙を書いた。

ちゃんと包帯君にも教えると、いざイタリアへ行こうと黒い炎を出した。

 

 

 

 

ちわっす、俺はエミーリオ。

イタリアに行くまでに4か所経由した。

未だに黒い炎がちゃんと扱えないツライ。

久々に帰って来たイタリアに感無量。

俺の店どうなってるかなーと思って、記憶を辿って地元に行くと、なんとまだ残っていた。

しかもすごく有名の店になってるじゃないの。

お偉いさんとかが来る店のようなレストランにまで昇格していて、支店をいくつか持つ有名レストランにまでなっていた。

なんてこった…弟子よ、お前何したんだ。

何かお店の従業員に詳しく聞いていると、どうやらこのレストランは40年ほど前にある企業が買い取ったらしい。

まじかー俺の店…

んで企業の名前を聞くと、ボンゴレと。

んん?どっかで聞いたような…あ!友人の自警団の名前!

同一組織かな?

一時どっかのマフィアが巨大化してたから、自警団潰れたのかと思ってた。

あぁ別の組織の可能性もあるよな、うん。

取り合えず何か自分の店じゃなくなったっぽいし、仕方なくまた新しく作ることにした。

敷居が高くない地元向けの店をオープンする。

各国から取り寄せた酒と、これまでの経験で作ったつまみは瞬く間に人気になった。

あまりの人気に調子乗って昼もオープンして、ランチメニューを作ったらバ・カ・売・れ。

一生楽して過ごせるくらい金が溜まったけど、俺の一生って一体どのくらいだろうか。

まぁ昔みたいにイタリアのこじんまりとした店を営み続けてたんだが、昼は普通に地元の客が来るんだが、何故か夜になると裏稼業の人が多くなる。

イタリアだからマフィア多いのかな?

でもどの国でも俺の店って裏稼業の出入り多くね?

んー、まそういうもんなのだと割り切る方が早いか…

それよかイタリアに移住して1年ほど経った頃に、すごく温厚そうなおっさんが訪ねてきた。

ものっすごい高そうな服を身に纏っているので、多分こいつ社長さんだなと思った。

そのおっさんは俺の噂を聞きつけたのか、私の仕事場で専属料理人になって欲しいと言われた。

またかよ!もういいよ!

俺は断るが、食い下がるこのおっさん。

かなり良い待遇なんだがやはり俺はこの店がだなぁ…。

因みに初任給だけでも数万ユーロ(数百万円)だった。

幾多の交渉の末、10年間という契約期間を設けた。

仕方なく弟子を持って、そいつに技術を教えてその店は継がせた。

おっさんはやっぱりなんていうか富豪だった。

すっごいでかい屋敷に案内されて、最新技術のキッチンを与えられた。

わーい、やったね!

キッチンに見惚れていると、おっさんが子供を俺に紹介してきた。

私の子供とか言って紹介してるけど、血縁関係が全く見えない親子だな、おい。

子供の方は眼つき悪すぎ、何で眉毛割れてんの?つかこいつ二代目君に似てるし。

俺はこのおっさんの子供の専属の料理人ということになっている。

やっぱり断っておけばよかったと思っても後の祭りだった。

勤務して初日で眉毛君が俺の出した料理にいちゃもんつけてきた。

肉出せ、肉出せってお前栄養偏るだろうが。

生意気な眉毛君の言うことは大半無視して、野菜を出すと無視して捨てようとする有様。

苛ついて、眉毛君に拳骨をお見舞いした。

俺はご子息なんだぞーとか言ってるけど知るか、と言ってもう一発拳骨をお見舞いする。

とにかく野菜食え、何?マズいから嫌だと?

ふざけんなてめぇは社会出たら、嫌でも野菜食わないといけないんだから無理してでも飲み込め!

なんか久々に俺式の教育を施した。

一週間後にはちゃんと野菜も食べてくれるようになったので、お肉を追加してあげた。

お肉が出た時の眉毛君の顔が若干嬉しそうにするのがつい可愛く見えて、最近はそれを見るのが癒しになっている気がする。

眉毛君は何かと俺に突っかかってきて俺に成敗されている。

まず仕事している人間の邪魔をしてはいけないだろう。

孫を見ているような気持ちになる。

いくら金持ちの御曹司だからってなぁ…屑人間に育っちゃダメだろうと思い、マナーを徹底的に教えた。

おいこれ家庭教師がやることだろう、何故俺がするんだか…

今日も眉毛君は俺の足を蹴って来たので俺は眉毛君をジャイアントスイングして窓の外に放り投げた。

大丈夫、俺も何度かナッポーに窓から投げられたけど無傷だったから。

数年も眉毛君と過ごしていると、これまた中々懐いてくれた。

俺に手を出すと三倍返しにされることを流石に覚えたのだろう、今では落ち着いている。

そろそろ15歳かな?

この前誕生日したから15歳だな。

茶化して誕生日ケーキをウェディングケーキみたいに派手なのを作って送ってやった。

若干の苛つきと呆れた顔されて、ウェディングケーキの一番上の段のスポンジケージを顔に投げつけられた。

仕返しにと二段目のケーキを眉毛君の顔に投げつける。

大乱闘の末、事態を聞きつけた常に声がうるさい銀髪君の顔に三段目がクリーンヒットして事態は収束した。

もう二度と作ってやらん。

そういえば眉毛君の部下で藍色のおしゃぶりを持った赤ちゃんがいたな。

藍色のおしゃぶりはこれで3人目だなぁ…

そのフードを被った鼻炎の赤ちゃんが俺におしゃぶりについて問い詰めてきた。

何か知っているのなら教えてよ!って言ってきたんだけど、お客様のプライバシーは漏洩しちゃダメっていうポリシーがだな…。

渋る俺に、マジック教えるのを条件に情報を渡してくれと言われた。

情報ってたかがおしゃぶりで…ああ、そうかこのおしゃぶり赤ちゃんの間で流行ってるから全色コンプリートしたいのか。

にしてもマジックって……おおおおおお、なにこれ何もないところで氷とか出てきたすげー。

これは凄い、教わりたい。

数か月の末、俺もマジック覚えた。

その代わりに、おしゃぶりの色の種類と同じ色のおしゃぶり持ってる子3人くらいいたよーと言っておいた。

このマジックで金儲け出来ないかなー、まぁ金あっても使いどころに困るけど。

少し時間が流れて、明日は眉毛君の16歳の誕生日だった。

だがしかし、俺の契約期間は今日までだった。

仕方なくおっさんに一週間だけ伸ばしてもらった。

それで眉毛君の誕生日ケーキを作ってあげた。

勿論意地張って食べないと思ったので、口に突っ込んだ。

めっちゃ怒ってたけど、美味しかったのか最後まで完食してくれた。

その後に退職することを伝えて、その職場を出た。

最後まで素っ気無かったけど、ツンデレなの知ってるからなこの野郎。

10年過ぎるの早かったけど、中々楽しくて刺激的だったぜ。

あ、そういえばあのおっさんって社長に見えたけど、結局のところ何してたんだろう。

まぁ俺には関係のないことかな。

さて今度はどこに行こうかな。

そういえば風君元気にしてるかなぁ…

顔見に行きたいけど、俺の年が一向に老いないのバレるのもあれだしなぁ。

ということで日本に行くことにした。

あっちは安全な国そうだし、行くか。

 

 

 

 




特徴をあげまくったつもりだ!
一応分からない人の為に↓
包帯君→バミューダ
べろんちょ→後の復讐者。確かスモールギアだったかな(41巻)
チャッカマン→チェッカーフェイス
おっさん→九代目
眉毛君→ザンザス
銀髪君→スクアーロ
鼻炎の赤ちゃん→マーモン


っていうかこれ書いてる暇ないじゃないかwwww
早くメイン終わらせなきゃ…(泣
でも思いついたネタを早く消化したいwwwww
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