プロローグ
「さて…、今回の世界は…リリカルなのはか。」
少年は一人山の頂から眼下に広がる街を見下ろしていた。
「原作開始まで約三年か…。」
少年の胸元と腕に巻き付けた鎖状のネックレスの赤と黒の宝石が各々に明滅する。
「…俺意外にも転生者が…?まぁ、俺の場合は代理人だがな。」
少年は山中を歩きながら少年の他に誰かがいる様に会話をする。
「時の神子と言うのもめんどくさいが仮にも神の力が行使できる存在は俺の他に存在するとは思えないが用心するに越した事はないな…。」
そう言って少年は山を下りきると目的も無くフラフラと歩く。
「先ずは居住区の確保が優先事項だな…。」
僅か6歳程の子供の言動ではないが認識阻害の魔法を展開している少年になんら適性の無い者からしたら道端にある石ころ程度の認識しか生まないのである。
「不動産屋は…此処だな。」
少年は一人、自動ドアを潜るとそこに立っていた店員が対応をする。
「坊や、どうしたの?」
「家をを借りに来たんですけど…。」
「それは親御さんと一緒に来てね?坊や一人じゃ借りれないのよ?」
対応したの女性店員以外誰もいなかったので少年は催眠魔法を使用し、女性店員に物件が載った資料と周辺の事が分かるように地図を出して貰う。勿論、他の人間が来ない様に人払いのルーンを店の出入り口に張って置いてある。
「さて…武家屋敷級の物件は早々に見つかる物でもないか…。」
資料を捲りつつも少年はそう呟く。
「これは…」
しかし、少年の予想に反してとある物件が見つかる。
「此処の物件で決まりだな…。」
少年は言うが早いか催眠状態の女性店員とその武家屋敷擬きの物件の取引を行う。少年の実名では後々問題になる為、偽名を使わざる得ないが苗字を弄れば問題ないと少年は結論を出す。その際に使った名はまた後日にでも…
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「此処がこれからの生活拠点か…。」
少年は不動産屋で手渡された鍵を手にして辿り着いた場所にあったのは昔いた屋敷に似ており、奥行きのある間取りに日の当たる縁側…そして
「これで後は原作開始までに準備が出来る。」
少年はそう言って屋敷の中に入って行く。
「中は意外に綺麗にされてるな…。まぁ、そうでなければ売り物にもならないが…。」
少年は呟きながら屋敷の中を見て回る。
「この辺りの部屋が丁度いいな…。」
少年が一番奥の部屋で何かを決断すると何やら懐から数枚のお札の様な物とラミネートされたカードを取り出す。
「さて、屋敷魔改造でもしますかね…」
その時の少年の表情は純粋な笑顔にはとても見えないものであった事を追記する。