少年の異世界戦記~リリカルなのは編~   作:クロイツヴァルト

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和解と友情と怒りと

 

 

 なのは達の喧嘩騒動から数日が過ぎた日の放課後の教室にて・・・

 

 「さて、今日も学校は終わったし真っ直ぐ帰ろうかな・・。(それとフェイトの行動も予想して行動を立てないと・・・)」

 

 「戒翔くん!」

 

 「あ、高町さ・・・今、僕の事名前で・・・?」

 

 「え、えっと相談に乗って貰った事やアリサちゃんとの仲直りも実際には戒翔くんの御蔭だからこれからは下の名前で呼ぶ事にしたの。」

 

 「・・・そんな理由で?」

 

 「そんな理由じゃないわよ。」

 

 「そ、そうだよ。」

 

 なのはの言葉に戒翔がそう呟くとそれに答えたのはなのはに続く様に来たアリサ。そしてその横からすずかも現れる。

 

 「バニングスさん、月村さん・・・」

 

 「その苗字で呼ぶのってなにか壁を感じるから嫌いなのよね・・。だからこれからはアタシの事はアリサって呼びなさい。若しくはアリサ様でも良いわよ?」

 

 「わたしも月村さんじゃなくてすずかって呼んでくれないかな?」

 

 「もぅ、私が言い出したのに最後って酷いの・・。戒翔くん、私の事、なのはって呼んでね?」

 

 「いきなり言われても・・」

 

 困惑する俺に対して3人はとんでもない行動に出て来る。

 

 「「「駄目かな(なの)?」」」

 

 3人は打ち合わせでもしていたのかと思えるほどに一斉に上目使い+涙目で此方を見上げて来る。それに対してクラスの男子共が怒気と殺気が孕んだ視線を俺に向けて来る。いっその事お前らと変わっても良いと俺は思うぞ・・・?

 

 「わ、分かったから・・・なのはさん、アリサさんにすずかさん。」

 

 「むぅ~、まださん付けなの・・。」

 

 「一々敬称なんてつけなくてもいいのよ!」

 

 「まだ一線引いた感じがする・・・。」

 

 俺の言葉になのははむくれ、アリサは何故か無い胸を張り堂々とし、すずかは目に見えてしょんぼりとしていた。

 

 「アンタ、今スッゴイ失礼な事考えてなかった?」

 

 「そ、そんな事無いぞ!?」

 

 「・・・え?戒翔くん、今の喋り方・・・。」

 

 「・・・あ・・。」

 

 アリサのドスの効いた声に反射して学校の中ではなるべく使わない様にしていたいつもの口調が出てしまいクラスが注目する中で狼狽える戒翔・・・。

 

 「そっちが素なのね・・・。」

 

 「その喋り方の方が壁作られてる感じがしなくていいかも・・・。」

 

 「なのはも同じ意見なの・・!」

 

 俺の失態など知った事じゃ無いとばかりに嬉々として今の喋り方を褒める3人に俺が溜め息を吐いてします。

 

 「なのは、アリサ、すずか一緒に帰ろうぜ!」

 

 「「「・・・出た(なの)。」」」

 

 後ろから竜崎(バカ)が現れた瞬間、3人は先程とは違いげんなりした表情を隠さずに嫌とばかりに表情に出す。竜崎・・・お前は3人に何をした?

 

 「そんな奴はほっといて早く帰ろうぜ?」

 

 「わたし達は戒翔と帰るんだからアンタはお呼びじゃないのよ!」

 

 待てアリサ。何故そこで俺を引き合いに出す!?絶対にめんどくさい事態になるのは目に見えているだろ!?

 

 「・・・戒翔?お前どっかで・・・あ!(お前、アノ時の奴か?)」

 

 「さぁ、俺は知らないな?(よく覚えていたな?常識知らずのお子様が・・。)」

 

 「んだと!?」

 

  バカが念話で話してきたので俺が挑発も込めた返事をすれば簡単に乗って念話すら忘れて俺の襟首を掴んでくる。

 

 「ちょっと!いきなり何よ!戒翔から離れなさいよ!」

 

 「あ、アリサ!?なんでこんな奴を庇うんだ?」

 

 「アンタと比べられないくらいに良い奴だからよ。」

 

 「アリサ達は騙されているんだ。そうか、脅されているんだな!この野r・・・」

 

 バカの言葉はそれ以上紡ぐことは無かった。それ以前に続けようとした所でアリサからバカに向けてビンタが炸裂ししばし呆然とする。それは教室内の時間が止まったのかと錯覚するほどであった。

 

 「アンタ、いい加減にしなさいよ・・。いくら怒らない様にしててもね、これ以上戒翔の事を悪く言う様ならタダじゃ置かないわよ!」

 

 アリサの一喝に教室内が再びざわめく中で竜崎はそんあアリサの剣幕にたじろぎつつも俺の方を怨敵とばかりに睨んでから教室から逃げる様にして出て行く。

 

 「アリサって行動力が凄いのな・・。」

 

 「っでも、手が痛い。」

 

 「そりゃあれだけ良い音だして引っ叩いたんだからな。ちょっと手見せてみろ」

 

 「ちょちょっと!?大丈夫だから」

 

 狼狽えるアリサの様子を無視して俺は鞄から簡易的な治療キットを出して冷やすための冷却タオルを丁寧に巻いて行く。何故小学生がそんな物を持っているかは・・・聞かないでくれ。

 

 「あ、ありがと。」

 

 「あんな奴の事叩く必要なんてなかったのにな。俺は気にしていないんだからさ?」

 

 「でもね、アタシからしたら許せる事じゃ無かったのよ!」

 

 「アリサちゃんは優しいからね。」

 

 「う、うううるさいわね!」

 

 すずかの言葉にアリサは顔を真っ赤にさせながらそっぽを向く。それでも顔が赤いのは隠せていないのだが・・・。それにしても高町sじゃなくてなのはの奴、竜崎の事を物凄く睨んでいたな・・・。

 

 ――――――――――――――――――――――

 

 「それじゃ、俺は此処で。3人は習い事だろ?」

 

 「うん。それじゃまた明日」

 

 「またねー!」

 

 「戒翔くん、またね?」

 

 途中の交差点で別れた戒翔となのは、アリサ、すずかの3人は別の方向へと歩き出す。

 

 「今日中に彼女は動き出すかな・・?」

 

 『そろそろかと・・。ただ、あの転生者とイレギュラーであるアノ者達で少し分かりませんが・・・。』

 

 「この世界は漫画の世界であって漫画の世界じゃない。俺や転生者がいる時点で別の物語に変わりつつある。」

 

 戒翔の言葉にアルは答える事が出来なかった。何よりも自身の主はそういった平行世界を何度も体験し、自分自身も何千何万年と一緒に行動していてその事を失念していた事でもあったからであり、主の相棒としても失格だと判断してしまう。

 

 「そんなに自分を責めるなよ?アルは原作通りの事しか分からないのだから。実際に起きた問題は俺が直接介入するわけだからな・・。その時のサポートは任せるぞ?」

 

 『yes、myMaster』

 

 夕方の中、戒翔とその愛機であるアルカインは夕方の街にてゆったりとした歩調で街を散策する。

 

 

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