少年の異世界戦記~リリカルなのは編~   作:クロイツヴァルト

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衝突と動き出す事態と

 

 

 戒翔が街の散策に入ってから数時間後・・・

 

 「あの子はまた・・・。魔力流を撃ちこんで強制発動か・・・。」

 

 『あのフェレット擬きが結界を張ったみたいだな・・。』

 

 『それとこの街の中に存在する魔力反応はマスターを含めて6つ(・・)

 

 「つまりあの馬鹿も来ていると・・。2対3・・・彼女にはちょっと不利な状況か。」

 

 『どうするんだ?』

 

 「・・今回は彼女の出方次第だな。念の為にBJを着ておくか。」

 

 『set up』

 

 ―――――――――――――――――――――――

 

 「っく!」

 

 「白い方は敵じゃないけどあの銀髪の方はとんでもないね・・!」

 

 私が故意に発動させたジュエルシードを封印しようと動く前にあの子が現れた。・・あの時に忠告したのに・・それと前に見た嫌な視線で見て来る子もいた。あの子はなんか苦手だ。アルフと私で応戦しているけど銀髪の子は剣型のデバイスでわたしに攻撃してくるけど速度ではまだ私の方が速い・・けど・・・

 

 「もう一人の方はあの子よりも注意が必要かもしれない。速度はあの子よりは速いけど私程じゃない。けど・・威力は侮れない。」

 

 「しかも空中からいきなり武器を飛ばして来るし・・レアスキルか何かかい?」

 

 「分からない・・・けど」

 

 そう、私は母さんの為にジュエルシードを集めているんだ。だから・・・

 

 「立塞がるなら倒すだけ」

 

 「そうだね・・。気に食わないけどあの鬼婆の為に動くのがフェイトの願いならアタシはその為の楯になる!」

 

 「そこだ!天の鎖(エルキ・ドゥ)!」

 

 「っく!実体型のバインド!?」

 

 「外れないよ!」

 

 「そんなちゃちな物と一緒にしないでほしいね・・・。これは神様ですら拘束する事が出来る最強の拘束具だ。痛い目にあわせたくない。そこで大人しくしていてくれよ?」

 

 嫌な視線でみてくる子が私にそういって白い魔導師と一緒にジュエルシードに向かってしまう。

 

 「あ・・・。」

 

 【俺の名は黒騎士とでも呼べ。非常時か、真に助けが必要なときに俺を呼べ。】

 

 その時、私の脳裏にはあの時の黒い騎士甲冑に身を包んだ少年・・・黒騎士の言葉がよぎりました・・。

 

 「た・・て。助けて・・、黒騎士!」

 

 わたしの願いが届いたのか一陣の黒い旋風が私やあの子達を囲む様にして巻き起こった。その中で私の目の前には・・・

 

 「また随分と凄い状況にいるのだな君は・・・」

 

 「・・・黒騎士」

 

 「この程度の鎖なら・・」

 

 黒騎士がそう呟くのと同時にバインドブレイクに似た音と共にあの鎖がボロボロと崩れました。

 

 「っな!天の鎖を破壊しただと!?テメェは・・あの時の・・。」

 

 もう一人の魔導師が黒騎士を睨み付けて手にしていたデバイスを握り直して構えました。

 

 「・・・無駄だ。そのデバイスがかのブリテンの英雄であろうとわたしの力の前にはすべてが無意味だ。」

 

 彼が何を言っているのか私は分かりませんでした。けれど、あの魔導師は動揺した様な気配が伝わってきます。

 

 「なんでお前がそれを・・」

 

 「・・・赤き竜の血が教える。そのデバイスには彼女が眠っていると。ならばわたしがする事は決まっている。」

 

 かれはそう言うとあの魔導師と似たデバイスを手にしていました。

 

 「そこまで似てるのかよ!」

 

 彼は金色に輝くデバイスとは正反対の黒に塗り潰されたようなデバイスで魔導師に迫る。

 

 「騎士にもなれぬ愚か者が・・その弱き心では貴様は護りたい者すら護れん弱者・・。」

 

 『貴様は何者だ!その剣にその姿・・それは私への挑発か!』

 

 魔導師のデバイスが何を言っているのか理解できないがあのインテリジェントデバイスの琴線に触れる何かをしている彼・・・

 

 「・・・多次元の記憶を統合した状態で愚か者のデバイスとなったか。だが、力を使いこなせぬ未熟者が担い手なら貴様は終わりだ。イングラントの英雄、アーサー王。いや・・・【アルトリア】よ。」

 

 彼が何かを呟いた瞬間、魔導師の子のデバイスの雰囲気が変わりました。所でなんで私は雰囲気が変わったと思ったの?

 

 『貴様・・!何故私の真名を・・』

 

 「答えは勝てたら教えてやる。」

 

 「だったらボコボコにして目的も一緒に吐かせてやる!約束されし・・・」

 

 「ふん、力の差を教えてやる。約束されし」

 

 「「勝利の剣!!!!」」

 

 2人が光と闇・・・対を成す光を宿らせたデバイスを振り抜いた瞬間、その光が衝突しまいした。

 

 「な、なんて魔力だい!?」

 

 「そうだね・・・だけど」

 

 どれだけ魔力が高くても彼の魔力は温かい物であるのは確かだ。

 

 そして、最初は拮抗していた砲撃の様な斬撃は金の方が闇に徐々に蝕まれ、最後には塗り潰されて銀髪の魔導師へと当たる。

 

 「うわぁぁぁぁ!?」

 

 呑み込まれ、闇が過ぎ去った後に墜落するのを彼は一瞥するとわたしの方へ顔を向ける。

 

 そして彼はデバイスを待機状態にして直ぐ近くの街頭の上に立つ。そう。後はあの白い魔導師よりも速く行って手に入れないと・・・

 

 「ハァァァァ!」

 

 「やぁぁぁぁ!」

 

 「ッ!?待て!」

 

 彼が何故止めたのか今のわたしには分かりませんでした。だけどこの後あんな事が起きるなんて微塵も思っていませんでした。

 

 

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