「艦長!」
「場所は特定はしたわ。 後はあの人に任せたい所だけど、私達管理局の事も考えて欲しい所ね」
クロノと共に艦橋に入ると同時にクロノはリンディに詰め寄るが冷静にリンディはそう告げる。
「案ずるな。 逮捕などの事に関してで手出しするなと言うだけであって身柄確保はその内には入らん。」
「そう、なら武装局員を向かわせるわ。」
リンディは戒翔の言葉に頷き、転送ポートにいる武装局員達に指示を出す。
「さて・・・プレシア・テスタロッサ。 お前の答えを・・・聞かせて貰う」
そう言って戒翔は踵を返す
「あ、戒翔君!」
「高町・・・それにアルフにフェイト」
艦橋を出て通路を歩いていると聖祥の制服を身に纏ったなのはに白い病人用の様な服に手錠を嵌めたフェイトとそれに付き添う様に歩くアルフ
「高町達はこれからあの艦長に会いに行くのか?」
「そうだよ? 戒翔はどうしたの?」
「俺は俺の用事を済ませる」
「そう・・・なんだ。」
「戒翔・・・」
「フェイト、さっき言いそびれたがお前の始めてはこれからだ。 ちゃんと見ているからな?」
「え?」
「戒翔、アンタはこれからどうするつもりだい?」
「なに・・・俺はバッドやトゥルーでの終わりを良しと出来ない気質でな? その為の仕上げをする為に動く・・・ただそれだけだ。」
アルフの言葉に戒翔はそう答えてその横を通り過ぎる。
「なのは、フェイト、アルフ。 そしてユーノお前達ならこの後の事も乗り切れる。 俺はそう信じている」
呟く様に紡がれた言葉に誰も反応できずにいる間に戒翔はその場から時の庭園に直接転移する。
「ここに来るのも二度目か・・・」
《マスター、魔力反応と共に敵性反応多数確認》
「魔力可動式の魔導人形か」
床下に出現した魔法陣から様々な武器を持った魔導人形が迫り出すようにして黄色や青、緑と色鮮やかにして大量の人形が現れた。
「まったく、JSの余剰魔力と庭園の魔導炉の出力の併用で強化された物か・・・」
戒翔はそう呟きながらもBJを展開し、剣を手にして悠然と歩いて行く。 そして有効判定に侵入したのか一体の魔導人形がその手に持ったハルバードで両断せんと迫るが後一歩という所でバラバラになって崩れ落ちる。
「所詮は中身の無い人形・・・。 継ぎ目と継ぎ目の合間を縫うようにしてやれば簡単に瓦解する」
《それが出来るのはマスター位のものかと・・・並の魔導師ならば苦戦を強いられるほどには強化されていますので》
「・・・俺は規格外な訳だな?」
《そう言う事です》
戒翔の言葉にナハトが肯定する。
―――――――――――――――
「戒翔君!」
「カイト!」
通路を歩き大広間へと続く場所に出るとなのはとフェイトが転移陣で同時に現れた。 そして遅れてクロノとアルフ、ユーノの三人も転移してくる。
「遅かったな・・・。 フェイト、お前は大丈夫なのか?」
「うん。 でも、カイトの言う通りにまだ私は始まってすらいなかったんだ・・・。 だから自分で今の自分を終わらせるんだ。 それからじゃないと本当の私は始められないと思うから。」
「母親の・・・プレシア・テスタロッサの事は良いのか?」
「その事も含めて私は私の思うままに進むつもりなんだ」
「・・・そうか。」
「御坂戒翔。 君の事は後で事情聴取を取らせてもらうから覚悟しておいてくれ。」
「後で出来るのならやってみろ。 今はそれどころじゃない」
「っな! 君はなんでそうやって」
戒翔はクロノの言葉に挑発するような言葉に食って掛かろうとするが、戒翔が武器を構えた事で意識をすぐに切り替える。
「どうやら増援のようだな」
「増援って・・・君はここまで来るのにどれだけ相手にしてきたんだ」
「数えてないな・・・。 俺の邪魔をする物なら全て薙ぎ払ってきたからな」
《推定500体は倒してたよね。 後ランクとしてはAかBと言った所だよ?》
ナハトの言葉にクロノは頭を抱え
「AランクやBランク相当の魔導人形を500体ってどれだけ君は非常識なんだ」
「・・・そんな事はどうでも良い。 今はこの有象無象を吹き飛ばす。 露払いは俺がする・・・フェイト、お前はお前の信じる道を行け!
戒翔はそう言って精製した1100もの魔法弾を魔導人形に纏めてぶつける。 破砕音と同時に爆発する
「なのはとフェレット擬きは上の階の魔導炉のロストロギアの封印を、僕とフェイト、それにアルフははそのまま階下に降りてプレシアテスタロッサの身柄の確保だ」
それと同時に壁を破壊して今までとは比較にならない程のサイズの魔導人形が現れる。
「砲撃型で防御が硬い」
「そんなもの関係ない。 邪魔をするならどのような存在でも粉砕する! 行くぞ、ナハト!」
《りょうかーい。》
「クリムゾン」
《hellflare》
戒翔の手に現れた黒い炎が巨大魔導人形に放たれるが、正面に展開された障壁に阻まれる。
「・・・弾けて喰らえ」
《burst》
そのワードに反応して障壁に阻まれていた黒い炎は障壁を食い破りその炎は目的を遂行する為に魔導人形の身を焼き尽くす。
「バカげた威力だ」
呆れているクロノを尻目に戒翔はそのまま降下する
「全員、急がなくていいのか? 時間が無いのだろう?」
戒翔の一言に全員が我に返り、それぞれの目的地に急ぐ。
「まったく、アイツ等は」
《マスターの魔法を見ればだれでもそうなると思うけど》
戒翔の言葉にナハトが答える。
「待っていろ、プレシア。 貴様の間違いを正してやる。」
戒翔はそう言って剣を握りしめる。
「俺は決してバッドエンドは認めんからな!」