少年の異世界戦記~リリカルなのは編~   作:クロイツヴァルト

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転生者と星と時の神子と

 

 

 「さて、六歳児が外を出歩くことに不審に思う者がいないとも考えられるため保育園に入る事にした!」

 

 一人、部屋でデバイスに何を宣言しているのであろう…。

 

 『マスター、それは良いのですが…入園の為の手続きは誰が?』

 

 「勿論、自分自身でだ。幻術と街のコンピューターをハックして履歴書やもろもろを改竄割り込みもして、痕跡も残さん!」

 

 変な所で無駄に全力を出すマスターにアルは人知れず溜め息を吐きたくなる衝動を覚える。機械なのに

 

 「そして、今日がその入園日なのだ!」

 

 青い服に黄色の短パンに身を包んだ茶髪で碧と蒼色の瞳だがカラコンで黒目にして目立つ要素を少なくした格好の戒翔であるが彼女と関わる事であまり意味を成さない事に気づかないのである。

 

 ――――――――――――――――――――――――――

 

 「やってきました聖祥大付属保育園!」

 

 『誰に言ってるんですか誰に…』

 

 アルのツッコみに構わず戒翔は子供の輪の中に進んでいく。

 

 「なのは、今日も可愛いね!」

 

 なのはに近寄る少年を戒翔は見て疑問を浮かべる。

 

 「(なんであの年で銀髪でイケメンになってんだ?明らかに転生者だよな…?)」

 

 戒翔が思案している中で銀髪の少年はなのはに近づくがなのははそれを軽くスルーしていた。

 

 「戒翔くん、おはよう!」

 

 「あぁ、おはよう。なのh「モブは退いてろ!」っと?」

 

 なのはと会話していた所で銀髪の少年に突き飛ばされそうになる戒翔だが、反射的に自身に掛かる運動エネルギーに逆らわないように動くことにより事なきを得る。

 

 「戒翔くんに何するの!」

 

 「なのは、こんな奴ほっといて僕とはなs「わたしは話したくないの!」っく!」

 

 なのはが先程の行いに対して文句を言うが先程の流れが無かったかのように話す少年に一喝すると少年は苦虫を噛み潰したような表情をした後に戒翔を睨み付けて他の場所に移動して行く。

 

 「戒翔くん、大丈夫!?怪我は無い!?」

 

 「なのは、慌てすぎだって。おれは別に怪我はしてないから。」

 

 「よかった~。あの子なんでか知らないけどなのはにしつこく話し掛けて来るしなんか目つきで嫌なの。」

 

 「…なるほど。(他の世界の管轄の天使が転生させたという路線が強いが、他にもいる可能性も無きにしも非ず…か。)」

 

 なのはの言葉に戒翔は思案しながら先程の銀髪の少年について考える。

 

 「あ、お母さんが迎えに来たからまたね!」

 

 「あぁ。また明日な。」

 

 桃色のパーカーに白のロングスカートを穿き腰に前掛けをした栗色の長髪で軽くウェーブの入った女性が此方に向かって軽く手を振ってるのを確認してなのはが別れの挨拶をして母親の方へ向かう。

 

 「さて、俺も帰るか。」

 

 「おい、ちょっと面貸せや。」

 

 戒翔はなのはとその母親が門から遠ざかるのを見てから自身も帰ろうかと踵を返した所で銀髪少年に呼び止められる。

 

 「…なんだ?しょうも無い用事なら帰らせてもらうが?」

 

 「すぐに済む。裏に来い!」

 

 「はいはい。」

 

 息巻く少年に対して戒翔は肩を竦ませてついて行く。

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 「ここ等で良いか…。セイバー、封鎖結界展開。」

 

 『了解。』

 

 「ふむ。景色が変わったな…?」

 

 「おまえだな。近頃俺のなのはに近づいてきたモブは。」

 

 「……。」

 

 「おい、なんとかいったらどうだ!」

 

 辺りの景色が薄紫色になり周囲から自身と銀髪少年の2人しか気配を感じられなかった。戒翔はそんな事を考えているとそれを無視と取ったのか少年は戒翔の胸倉を掴むと睨み付けながら殴ろうとする。

 

 「おい…。」

 

 「なんだ、なのはに近づかないと約束するか!」

 

 「殴るのは構わないが、その後の事を考えてあるのか?仮に殴られた後に反撃されるとか、傷害として問題にされて目をつけられるか…。あと、他にも言う事はある。」

 

 戒翔の言葉に少年は胸倉を掴んでいた手を離して親の仇を見る様な目で見る。

 

 「なんだよ…!」

 

 「彼女は物でも誰かの所有物でも無い。それだけだ。」

 

 「はっ!モブが生意気に説教か?同じ餓鬼の癖に…!」

 

 「餓鬼に餓鬼と言われたくは無いな…。話はこれだけか?」

 

 「ふん!せいぜいほざいてな!最後に笑うのはこの俺様、竜崎隼人(りゅうざきはやと)だ!(後でなのはには記憶操作の魔術でもすればいいか。)」

 

 そう言って銀髪少年、竜崎隼人は結界を消してさっさとその場から離れる。しかし、その頭の中では非人道的な事を考えていた。

 

 「(あの傲慢な性格…、典型的な自分が中心で世界が回ってると勘違いした者か…。めんどくさいモノだな。)」

 

 戒翔は竜崎の歩いて行った方を見つめてそう呟くと同時に溜め息を吐いていた。

 

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