少年の異世界戦記~リリカルなのは編~   作:クロイツヴァルト

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強襲×再開×戦闘開始!? 1

 

 

 「はやて、今日は守護騎士の奴等は少し用事で遅くなっているみたいだ。」

 

 はやてが倒れ、魔力蒐集を始めて4ヶ月が過ぎようとしていた。

 

 「そうなんか? なら、皆が元気が出る様に鍋物にしよか。」

 

 「そうだな・・・俺も手伝うよ。はやて一人に任せていたらまたヴィータ辺りに五月蠅く言われそうだしな」

 

 「ヴィータはそんなに戒翔くんの事を嫌っているように見えへんよ? ただ接し方がまだ分からんだけやと思うんよ。」

 

 流し台の所で荒い物をする戒翔の横で料理を作るはやてはそう言った。

 

 「・・・それは分かってはいるのだがな(・・・それにしても帰りが遅いな・・・何も問題が起こらなければいいのだが)」

 

 「それに戒翔くんの言い方も悪い時もあるんやからヴィータだけ悪いって事は無いんや。 喧嘩両成敗、今度喧嘩したら晩御飯は抜きやで?」

 

 「肝に銘じておこう。 はやてには胃袋を既に掴まれているからな。 今更コンビニの冷えた弁当を食っても美味いとは思えないからな」

 

 はやてと会話しながら戒翔はシグナム達の帰りが遅い事を気にしながら嫌な予感もしていた。 そしてそれが現実になっているとは本人も気付いていなかった。

 

 ――――――――――――――――

 

 「・・・」

 

 『大型魔力反応感知』

 

 「よし・・・やるぞ、グラーフアイゼン」

 

 『JA』

 

 ビルの屋上の縁に陣取るヴィータは探査魔法を使い魔力の反応を確認するのと同時にBJを展開し、三角錐型の封鎖結界を展開した。

 

 「戒翔には襲うなって言われたけど・・・ちまちまやってたらはやてが死んじまう・・・だからこのデカ物を蒐集をすればすこしでも早く・・・はやてが助かるんだ!」

 

 決意した瞳でヴィータはアイゼンを強く握り直す。

 

 「だから・・・これから襲う奴には恨みは無いけど・・・恨むならはやてじゃなくてアタシを恨んでくれ」

 

 そうヴィータは独り言葉にしながら魔力反応のした方角へと進む。

 

 ―――――――――――――――

 

 「・・・アレか!」

 

 結界内を飛行するヴィータの目に普通の人間なら存在しない中でビルの屋上に飛び出てくる自分と背丈が変わらない少女を見つけて叫ぶ。

 

 「先ずは小手調べ・・・」

 

 そう言ってヴィータは突き出した手の先に一個の魔力鉄球を出現させ

 

 『Schwalbe Fregene』

 

 アイゼンの電子音声と共にデバイスを振り抜き赤い魔力光の尾を引きながら目標に向かって突き進み、ビルに突き刺さるようにして飛び、ビルの屋上の一部が爆散し黒煙が舞う。

 

 「この程度・・・か?」

 

 訝しむヴィータの視界の端で黒煙から白いBJを着た少女が飛び出して来る。

 

 「いきなり攻撃してくるなんてどういう事!」

 

 「ウッセー! 大人しく倒されてろ!」

 

 そう言って先程出したのと同じ魔力鉄球を指の間に四発出現させ、アイゼンで叩き飛ばす。

 

 「ッ! レイジングハート」

 

 『protection』

 

 そして少女が障壁を張って鉄球を凌いでいる所へ即座に後方へ移動したヴィータはアイゼンを振り抜く姿勢のまま少女に接近する。

 

 「くッ!?」

 

 杖とは反対の手を迫るヴィータに向けて障壁を張る。

 

 「この程度の楯・・・ぶち抜けーッ!!!!」

 

 『ja』

 

 最初は拮抗するかと思われた攻防はヴィータの気合いの入った声に愛機が答える様にして障壁に徐々に罅が入り、遂には障壁をガラスの様に砕いてしまう。 そして少女はその防がれている数瞬の間に空へと逃げる。

 

 「どうして襲うのか理由を聞かせて!」

 

 「話す事なんざねぇ!」

 

 そう言って空へ逃げた少女に追いかける様にしてヴィータは飛ぶ

 

 「いきなり襲ってきたりして・・・どうして理由を教えてくれないの!」

 

 「テメェに教える事なんざ一個もねェよ!」

 

 少女は追いかけて来るヴィータに向けて射撃魔法を放つがヴィータは鉄球を撃ち出して相殺する。

 

 「もう・・・お話を」

 

 『Devine』

 

 そして相殺した際に出来た僅かな隙に少女は高度を取って杖の形状を変化させヴィータに向けてチャージを始める。

 

 「聞かせっててばー!!!!」

 

 『bastar』

 

 「チッ!」

 

 チャージの完了と共に放たれ迫りくる桃色の砲撃にヴィータは舌打ちをしながら回避する。 その時

 

 「あッ!」

 

 回避の為に動いたヴィータがかぶっていた帽子が風によって飛ばされ、その先は砲撃の通っている場所でありその熱量により帽子が瞬く間に燃やされていきその光景を見たヴィータの瞳孔が開く。 そして少女はその光景を見て声を上げる。

 

 「許さねェ・・・」

 

 「あ、あの」

 

 三角錐の魔法陣を展開し足場にしながらヴィータは砲撃を撃った体勢のままの少女を睨み付ける。

 

 「アイゼン! ロード」

 

 憤怒の表情でヴィータは愛機を真横に振るいながら叫ぶ。 己の大切な物を傷付けた者を叩き潰す為に

 

 「カートリッジ!」

 

 『explosion』

 

 ハンマーの部分が二回ほど上下に動くのと同時にアイゼンの形状が変わり始める。 ゲートボールに使うような小ぶりなハンマーだったがハンマーの叩く面から鋭角な杭の様なものがせり上がり、反対側からは三基からなるジェットノズルがせり上がり、位置を定める様に様々な方向に動く。

 

 「おおおおぉぉぉぉッ!!!!」

 

 「クッ!」

 

 ヴィータは叫ぶのと同時にアイゼンを構え、ノズルからの推進力を持って少女に迫る。 そしてその少女も危険を察知して躱そうと必死に飛び逃げ回る。

 

 「ラケーテン・・・ハンマーァァッ!!!!」

 

 逃げ回る少女に対してヴィータはいい加減イラついたのか猛追している最中で自身を回転させ、更にアイゼンの推進力を使って回転する速度を更に上げ、少女に迫る。 そして少女も逃げ切れないと思ったのか振り向いて障壁を張る・・・が、拮抗する事無く一撃で障壁は砕かれてしまいデバイスもその際に柄の部分が砕かれ、その勢いのままに吹き飛ばされてしまう。

 

 「うぅぅッ!」

 

 吹き飛ばされ、ビルに激突し、ビルの中で壁に背を預ける様にして少女は呻く。

 

 「・・・ったく、手古摺らせやがって・・・これで、トドメだ!」

 

 そう言ってヴィータはアイゼンを振り下ろすのであった。

 






少し長くなりそうなので分割します。
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