少年の異世界戦記~リリカルなのは編~   作:クロイツヴァルト

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乱入×強化×リベンジマッチ!? 1

 

 

 「・・・今日はこんな所か」

 

 「後もう少しではやてが助かる」

 

 本を片手に呟く戒翔に対してヴィータがポツリと呟く。

 

 「そうだな、はやく完成させて皆で静かに暮らすとしよう」

 

 「ああ!」

 

 そして戒翔が足下に魔法陣を展開しようとした時、辺りの景色が一変する。

 

 「・・・捕縛結界か」

 

 「管理局の連中か!」

 

 戒翔は辺りに張られた物を冷静に分析しヴィータが辺りに現れた武装管理局員を警戒し、ザフィーラは常に動けるようにしていた。 そして

 

 「上だ。」

 

 「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」

 

 戒翔の言葉に即座に反応したザフィーラはヴィータと戒翔を護る様に頭上から降る無数の水色の魔力で出来た魔力刃の前に出る。

 

 「ザフィーラ!」

 

 「大丈夫だ。 この程度の攻撃でどうこうなる程俺は柔では・・・無い!」

 

 心配するヴィータの言葉にザフィーラは腕に刺さった魔力刃を砕き応える。

 

 「・・・上等!」

 

 「他の局員とは恰好が違うな・・・現場指揮官か?」

 

 魔法が飛来してきた場所を見る戒翔の先には肩で息をする肩にスパイク状のプロテクターを付けた黒いBJに身を包んだ少年が浮かんでいた。

 

 「・・・転送反応? 誰が」

 

 結界外の転送反応に感付いた戒翔は誰が来るのか思案していると・・・結界の上部を突き破り桜色と金色と遅れてもう一つの濁ったような金色が入ってくる。

 

 「・・・あの少女達とイレギュラーか」

 

 「はんッ! 何度来ても返り討ちにしてやるよ!」

 

 「油断はするなよ・・・油断は大敵って言うからな?」

 

 「わぁってるよ!」

 

 降ってくる三つの魔力反応に対して各々の対応を考えていた所でその三つの内二つは同じビルの屋上に、もう一つは着地場所を見誤ったのかビルの合間に落ちて激突音と共に粉塵が舞う。

 

 「・・・イレギュラーは何をしたかったんだ?」

 

 「分からん・・・が、あの二人の武装」

 

 「新武装・・・アタシ等と同じシステムってか?」

 

 落ちて行った一つにフードを被った状態の戒翔の表情を見る事は叶わないが呆れている事は明白である。 そしてビルの屋上に現れた二人の少女のデバイスは以前とは違うデバイスの姿になっておりその事に気が付いたザフィーラにヴィータもそれに気付いて改めて少女達の姿を確認する。

 

 「わたし達は戦いに来た訳じゃない」

 

 「先ずはお話を聞かせて?」

 

 「「闇の書の完成を目指している理由を!」」

 

 そう言って戒翔達の目の前に飛んでくる二人

 

 「・・・あのさ、ベルカの諺にこういうのがあんだよ。 【和平の使者なら槍を持たない】ってな!!!!」

 

 目の前に二人の少女が来るのと合わせてヴィータが話し始める。

 

 「「・・・?」」

 

 しかし、二人の少女はベルカの事等知る訳も無く首を傾げていた。

 

 「つまりだ・・・話し合いに武器を持って来る奴がいるかバカ! って意味だバーカ!」

 

 「いきなり襲って来た子がそれを言う!?」

 

 「・・・確かに。 それに彼女達が持っているのは槍では無く杖だ」

 

 「細かい事に一々突っ込むなよ! ってマスターはどっちの味方だよ!」

 

 「それにそれは諺では無く、小話のオチだ」

 

 「・・・四対二か。」

 

 「あ・・・? 目の前には二人しか」

 

 「致し方ない・・・代理管理者権限、烈火の将をこの場に」

 

 訝しむヴィータを余所に戒翔は目の前に朱色のベルカの魔方陣を展開し、シグナムを召喚する。

 

 「・・・なんとも言い難い状況だな」

 

 戒翔に呼ばれて現れたシグナムは辺りをぐるりと見回して溜め息を吐く。

 

 「シグナム、お前はあの黒衣の少女の相手をしてやれ。 決着がつかず仕舞いだったろう?」

 

 「了解」

 

 「ヴィータはあの白の少女と」

 

 「ザフィーラはあのオレンジの髪の女の相手でもしてやれ」

 

 「了解した。」

 

 「まてよ、マスターはどうするんだよ?」

 

 「俺は・・・」

 

 突然現れたシグナムに二人の少女と周りが警戒する中、戒翔は次々に指示を出す。 そして役割を振っていき残った戒翔にヴィータが疑問を投げかけ、答えようとした所でビルの合間に落下したと思われた反応が急激に上がり戒翔目掛けて突撃してくる。

 

 「コイツの相手をする」

 

 突撃してきた相手は戒翔自身忘れかけていた転生者竜崎隼人であった。

 

 「テメェ! 闇の書の主ってどういう事だ!」

 

 「・・・俺が闇の書の主だというのが貴様に何か問題でもあるのか? 下等な人間が」

 

 「テメェも同じ人間だろうが!」

 

 「貴様とは違うのだよ! 貴様とは!」

 

 そう言って戒翔はローブの袖から見える腕を龍の様な物に変えて竜崎を殴り飛ばす。

 

 「・・・テメェも転生者か!?」

 

 「・・・なんの事だ?」

 

 「しらばっくれるな! そんな力を持っているのがこの世界にいるもんか! セイバー!」

 

 『airstrike』

 

 ある程度の距離が出来た竜崎は中段に構えたデバイスを振り抜く。

 

 「・・・」

 

 「んなッ!?」

 

 しかし戒翔の目の前には何もない筈なのに竜崎が放った魔法はそこに壁でもあるかの様にして弾かれ竜崎はその光景に驚愕する。

 

 「デバイス化してもれっきとした宝具の力をそんな簡単に弾けるのかよ!?」

 

 「・・・この程度か。 貴様に選ばしてやる。 この左右にある書物のどちらで勝負してほしい?」

 

 驚愕する竜崎を尻目に戒翔は時空間から取り出した二冊の書を左右の手に持ち見せる。 左には表紙が真っ白な物を右手には闇の書とは比べるまでも無い位に黒い否漆黒の色をした物を目の前に掲げる。

 

 「・・・どっちだって構わねェ!」

 

 「そうか・・・なら、ナコト写本起動。 起きろエセル」

 

 「イエスマイマスター」

 

 「なッ! そいつは!?」

 

 「貴様に最凶最悪の絶望を教えてやろう。」

 

 ローブ越しに戒翔は口角を上げる。

 

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