少年の異世界戦記~リリカルなのは編~   作:クロイツヴァルト

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聖夜の決戦①

 

 

 「ヒャハハハハハ! モブはモブらしく大人しく消えてりゃいいんだよ!!!!」

 

 「竜崎くん!」

 

 「こ、殺したの!?」

 

 宝具を使った竜崎は下種な笑い声を上げ、漸く拘束を外したなのはとフェイトはその場面を見て悲鳴を上げる。

 

 「俺は俺の益にならねェ奴は認めねェ! だから」

 

 「殺したか?」

 

 「なッ!?」

 

 「「ッ!?」」

 

 光が収まる中で声が聞こえ驚きを露わにし声を上げる竜崎と咄嗟に黒騎士が立っていた場所をなのはとフェイトはすぐに見て絶句する。

 

 「か、戒翔君!?」

 

 「カイト!」

 

 「テメェ、なんであの攻撃を受けて無傷なんだよ!」

 

 「異な事を言うな? 貴様の攻撃は英雄王のそれには遠く及ばない。 ただそれだけの話だ。」

 

 「バカ言うんじゃねェ! 測定不能クレベルの攻撃だぞ!?」

 

 「貴様が未熟なだけの話だ。 貴様の相手は後だ。 今ははやてを救う方が先決だ。」

 

 「俺はオリ主だ! はやてもリィンフォースも俺が助ける事が出来るんだ! だから」

 

 バイザーが壊れ、素顔が露わになりその正体に驚く二人を尻目に竜崎が食って掛かるが、戒翔はどこ吹く風とばかりに告げる。 その最中で戒翔が闇の書の管制人格に向き直ろうとして竜崎は戒翔の方を掴み強引に振り向かせようとするが

 

 「相手をしてる暇は無いと言ったぞ!!!!」

 

 《burst》

 

 肩越しに裏拳で竜崎の顔面を強打するのと同時に接触面を爆発させ近場のビルに叩き付ける。

 

 「時間が惜しいんだ。 貴様の様なクズを相手している暇は無いんだ。 ・・・それにしてもあの馬鹿は俺の顔を見ても何も覚えていないとは」

 

 そう言って呆れながらも戒翔は管制人格に向き合い

 

 「さぁ、続きを始めようか!」

 

 そう言って戒翔は管制人格に躍り掛かる。

 

 「す、凄い」

 

 「わたし達とはレベルが違いすぎる。 あの闇の書に対等以上の立ち回りをしている。」

 

 なのはは既に戒翔と管制人格の動きを追い切れていないが、フェイトは辛うじてその動きを見れてはいるが所々で霞んでいるためにその実力差を感じて冷や汗を掻いていた。

 

 「いい加減駄々を捏ねるな! 俺はお前達を助けたいんだ!」

 

 「無理なんだ・・・私が完全に起動すれば無差別に破壊を振り撒くだけだ・・・だから!」

 

 「その前に俺が止める! 『なのは! フェイト! 俺が抑えるからお前達は砲撃の準備をしろ!』」

 

 『『えッ!?』』

 

 『コイツはいわば防衛プログラムが形になっているだけだ。 だから内側にいるはやて達を叩き起こす為にお前達の全力全開の魔力砲撃で撃ち込め!』

 

 「分かった!」

 

 「了解!」

 

 「さぁ、闇の書と呼ばれるのはこれっきり・・・お前は夜天に・・・元の姿に戻るんだ!」

 

 「だから無理「無理とか言ってんな!」 ッ!?」

 

 「俺達が絶対にお前を戻す! 絶望に身を堕とすな! 希望を持て! バハムート、モード大雷凰・・・フルドライブ!」

 

 《igunissyonn》

 

 戒翔の体が光を放ちその姿を変えていくその姿はロボットの様で攻撃的な鎧の様でもあり、その首元には赤く長いマフラーを靡かせていた。

 

 「近接特化型のモード・・・お前の絶望を撃ち砕く!」

 

 そう言って戒翔は先程よりも速く駆け、闇の書の管制人格の懐に潜り込む。

 

 「ッ!?」

 

 「喰らえ! ライトニングフォール改!」

 

 懐に潜り込んだ戒翔はこの姿の技を普通には使わず自身のアレンジを加える。 通常ならば竜巻を巻き起こし相手を拘束してからの蹴り落としとなるが、戒翔のアレンジはアッパーからラッシュを加え、その際に四肢にバインドを施し上昇からの急降下で蹴り抜く技となっていた。

 

 「くぅッ!?」

 

 近くのビルに激突した管制人格は幾つものビルを貫通して地面にクレーターを作りながらその勢いを止める。

 

 「駄目押しでもう一発!」

 

 「これ以上・・・我が主の願いの邪魔をしないでくれ!」

 

 「そんなもの・・・はやては望んじゃいねェ!!!!」

 

 「・・・もう良い。 お前も我が内にて眠れ!」

 

 「しま」

 

 勢いを付けて更に攻撃を加えようとする戒翔に向けて闇の書を開いた状態で目の前に配置し、戒翔の身は光の粒子となり闇の書へと吸収される。

 

 《absorb》

 

 その電子音声と共に闇の書は閉じられる。

 

 「黒騎士・・・お前も我が内にて永遠の夢を見ると良い。 後は・・・我が主を苦しめる奴等だけだ。」

 

 そう言って管制人格が見つめるのは戒翔が消えた事により呆然自失となるなのはと、驚愕の色を隠せないフェイトであった。

 

 「そんな・・・戒翔君が・・・」

 

 「カイトが・・・やられた? 嘘・・・だよね?」

 

 「後はお前達を倒し、この悪夢を無かった事にする。」

 

 「返して・・・戒翔君を返してよ!」

 

 「なのはッ!?」

 

 「無駄だ。 彼もまた我が主と同様に我が内にて幸福な夢の中・・・彼は自身が傷付く事も厭わずに、裏切りと罵られようとも我等を救おうとしてくれた。 だからせめて我が内で幸福な時間を過ごさせてくれ。」

 

 迫るなのはに向けて管制人格は冷徹な眼差しの中、涙を流しながら片腕に装備されているパイルバンカーの様な物を構える。

 

 「そんな事、戒翔君は望まない! はやてちゃんだって!」

 

 「お前に何が分かる!!!!」

 

 「きゃぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 左腕を振り抜く形で黒い砲撃がなのはを襲う。

 

 「彼や我が主の苦しみ、苦悩をお前達に分かる物か!!!!」

 

 「分からないよ! 言葉にしなくちゃ分かる物も分からないよ!」

 

 「お前達に言う事は無い! 我が主と彼の邪魔をしないでくれ!」

 

 「この駄々っ子!」

 

 再び両者は激突し、周囲の建物を吹き飛ばす。

 

 「なのはッ!!!!」

 

 フェイトも漸く再起動してなのはの救援に向かう。

 





 長くなりそうなので分割させてもらいます。 御意見御感想をお待ちしております。 それと評価を下さると作者のやる気が上昇します(^^ゞ。
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