「さて、バハムート。周囲で空間異常のある空域はあるか?」
『ちょっと待って・・・あった! ここから大体で十キロ先の所で空間の歪みを感知したよ!』
「よし、ならそこに行けば何か分かるかも知れないな。」
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「キリエ、待ちなさい!」
「アミタ、何しに来たの?」
とある空域に浮かぶ二人の女性、桃色の長髪の女性、キリエと呼ばれた女性は呼び止めて来たアミタと呼ぶ茶髪の女性に対して冷めた表情で問いかける。
「貴女を止める為に決まっています!」
「なんで? エルトリアを救うにはこの方法しかないの」
「それでも過去に跳んで他の方達に迷惑を掛ける方法を取る事なんて」
「色々と探したよ? でも、永遠結晶を・・・エグザミアを手に入れるしかあの星を救うことが出来ないのはアミタだって分かってるんでしょ?」
「だけど、他の方法が絶対にあるはずです!」
「その間に博士が死んじゃったら意味が無いじゃない!」
「キリエ」
「甘いよ、アミタは」
言うや否やキリエを見つめるアミタに対して一瞬で肉薄するといつの間にか握られていた短銃を至近距離から撃ち込んで距離を取る。
「くぅッ!」
「ウィルスを撃ち込んであげたわ。 暫くは動けない物だから大人しく待っててね?」
「キリエ、待ちなさい!」
しかし、アミタの声も虚しくキリエには届かず彼女はその場から掻き消える様にしてその場を後にする。
「不味いですね、このままじゃこの時代の方達にご迷惑を掛けてしまう」
その時、この空域を目指していた戒翔が丁度、ウィルスを撃ち込まれて苦しんでいるアミタの下へ到着する。
「・・・ここに空間異常が感知されてきたが、お前は次元渡航者か? 渡航者なら渡航者証明書を提示しろ」
「管理局の方ですか・・・、ですがここで捕まる訳には」
「無駄な事はしないで素直に従ってくれるとこちらとしても面倒な事をせずに済むのだが?」
「今はまだ捕まる訳には行きません!」
そう言って逃げの態勢に入るアミタに対して戒翔は
「空間固定、AMF展開」
即座に対応して逃亡を阻止する為に行動する。
「え・・・? 魔法が」
「悪いが、魔導師対策の術式をしっかりと持っているんでね? 簡単に無力化できる。 逃亡の意志があると言う事は何かしらやましい事か、急がなくてはならない事でもあるのか? まあぁ、詳しい話はアースラで話して貰うか。」
「そこを何とか見逃してもらえませんか! 後で必ず戻って来て訳は話しますから」
「そうは言ってもな・・・こっちも原因調査で忙しい中で空間異常を検知したから赴いただけだからお前達の目的を聞こうと思っているだけだ」
アミタはなおも逃亡を図ろうとするも戒翔の展開した結界魔法を前にして魔力が上手く扱えずに襟首を掴まれてそのまま転移をするのであった。