少年の異世界戦記~リリカルなのは編~   作:クロイツヴァルト

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異常事態×闖入者×時間移動!? ④

 

 「さて、場所も特定できるがあれだけの巨大な魔力の塊だ・・・何か異常が起きていても不思議ではないか・・・」

 

 アースラから出た戒翔は海鳴市周辺にある高層ビルの屋上で探査魔法を街全域に走らせていた。

 

 「・・・未確認の魔力反応が・・・8? 魔導師・・・は今アースラにいるから時間移動に巻き込まれた奴と考えれば良いのか? まぁ、ここで考えても仕方ないか」

 

 《何処から行くつもりなの?》

 

 「そうだな・・・近い所から行くか」

 

 ナハトの言葉に戒翔はそう答えて飛翔魔法で屋上から飛び立ち現場に向かう。

 

 「カイトパパ?!」

 

 「ヴィヴィオさんのお父様!?」

 

 「・・・」

 

 「俺はまだ子を持った覚えは無いんだが・・・取り敢えずお前達は飛行魔法を使っている所をみると魔導師か? この地球にはどう言った用事で来た? それと次元渡航証明書を確認したいのだが提示して貰えるか?」

 

 戒翔の言葉に二人の少女はお互いに顔を見合わせ

 

 「すみません!」

 

 「出来れば今は捕まりたくないんで!」

 

 「・・・どうやら反抗の意志ありと見て良い様だな。 しかし俺の事をしっている様だが・・・その事も含めて色々と聞かなければいけないみたいだな。 まぁ、俺から逃げれればの話だが」

 

 二人の少女が逃げの姿勢に入ろうとした所で戒翔はその場でベルカ組が使っていた封鎖型結界を一瞬で展開して何処にも逃げれない様にする。

 

 「これはッ!?」

 

 「結界魔法?! しかもこんな一瞬で」

 

 「さて、これで逃走は無理だな。 術者である俺が解くか気絶でもしない限りこの結界は敗れる事は無い。」

 

 「アインハルトさん」

 

 「ヴィヴィオさん、ここは戦う他ありません。 武装!」

 

 「にゃッ!」

 

 「いっくよー!クリス、セットアップ!」

 

 戒翔の目の前で少女達は文字通り変身する。年端もいかない少女は女性と呼べるほどの姿に変わる。

 

 「それが貴様達の戦闘態勢・・・か。 近接主体と見るがさて、お手並み拝見といこうか。 ナハト、シューターset」

 

 『OK、sonicshooter』

 

 戒翔は掌をわざと少女達に向けてそこから速射魔法を撃つ。

 

 「この程度! 旋衝破!」

 

 放たれた魔法はアインハルトが掴み、そのまま威力を殺さず自身の魔力をも上乗せして戒翔に投げ返す。

 

 「やはりこの位は凌ぐか」

 

 「油断大敵だよ!」

 

 迫る魔力弾を片手でいなした戒翔に対し、ヴィヴィオは背後から強襲する・・・がその瞬間

 

 「・・・俺が何も準備していないと思ったのか? そもそもただの拳打が真祖の魔法障壁を突破できるものか」

 

 ヴィヴィオの目の前に突如として現れた障壁により戒翔に届くと追われた拳は届く事は無かった。

 

 「知ってた(・・・・)よ。 パパならどんなに優勢でも油断しないって」

 

 「なに?」

 

 「だからこの攻撃が通るんだ! 秘技【鎧通し】!」

 

 「くッ! 通しの技法だと? 魔法技能が主体のお前達がなぜその様な物を」

 

 「ヴィヴィオさんだけじゃありません! 覇王断空剣!」

 

 障壁越しに接触していたヴィヴィオの拳の威力がそのまま戒翔に向けて解放されるが、多少の衝撃はあったもののそれ以上に中国武術を使った事に驚くが、その驚きも収まらぬままもう一人、アインハルトが必殺の意志を籠めた一撃が戒翔に襲い掛かる。

 

 「俺の障壁を破るか」

 

 「本来は拳で撃ち抜くのがこの技なのですが、貴方から教わって打撃と斬撃の両方を扱えるようにしたのがこの技です。」

 

 僅かに横に身を動かした戒翔の真横を空気を圧縮した斬撃のような物が障壁を物ともしないで背後にあった高層ビルに直撃し爆砕する。それを見た戒翔は関心しながら2人を見る。

 

 「フフフ、そうか・・・なら俺も俺の障壁を破った事に敬意を評し少しは力を出さないとだな」

 

 「・・・アインハルトさん、なんかパパの変なスイッチ全力で押しちゃったかも。」

 

 「同感です。 師父があのようなイイ笑顔をするときは嫌な予感しかしませんし、トラウマがががががが」

 

 「アインハルトさん! 今はまだ壊れないでッ!?」

 

 「さぁ、行くぞ! 左腕解放」

 

 慌てる二人を尻目にテンションの上がった戒翔は左腕にいつの間にか装填していた魔法を発動する。

 

 

 「さぁ、これはどう凌ぐ! 【氷神の鉄槌】」

 

 戒翔の頭上に現れたのは直径数百㍍もあり家一軒が簡単に押し潰せる程の質量を有した球状の氷であった。

 

 「ちょっとそれはヤリ過ぎだよー!」

 

 「ヴィヴィオさん、ここは一度距離を」

 

 「取らせるかよ。【氷精召喚】×千」

 

 後方に下がろうと提案しかけるアインハルトに被せる様に戒翔は魔法で呼び出した大量の精霊を自身を含んだ三人を囲む様にして配置する。

 

 「さぁ、これで進むしかない訳だ・・・さぁ俺に見せてみろ! お前達の力を・・・娘と弟子と言うのならこの程度の物は簡単に乗り越えて見よ!」

 

 そう言って掲げていた左手を振り下ろすのと同時に上空に待機していた氷塊が徐々に速度を上げながらヴィヴィオ達に迫る。

 

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