ヴィヴィオ達に迫る氷塊を見てヴィヴィオは
「コレは・・・アレしかないかな?」
「アレですか!? ですけどまだ成功した試しが無いんですよ!?」
「だけどやるしか凌ぐ事は出来ないしパパの娘だって証明できないからね! アインハルトさんもでしょ?」
「ふふ、ヴィヴィオさんらしいですね。 えぇ、そうですね。 このままでいい訳がありません。 ティオ」
「いくよクリス!」
「「マキシマムドライブ・イグニッション!!!!」」
氷塊が迫る中で、二人は急激に魔力を高め、その拳に高密度の魔力を練り込み始める。
「やっぱり、キツイ!」
「ですが、できないことではありません! 覇王流に後退の二文字はありません!」
「私だって! パパの娘で聖王なんて人のクローンだけど、守られるだけが私じゃない!」
「行きます! 風の精霊よ我に加護を・・・これが私の奥の手【覇王断空波】!!!!」
「行くよ! 光の精霊さん手伝って! 【セイクリッド・ブレイク】!!!!」
氷塊に向けて
「まさか、精霊と契約したのか?」
目の前で自身の魔法が撃ち砕かれる様を見ながら戒翔はそう呟く。
「パパが私とアインハルトさんに教えてくれた事だよ。 わたしは光が相性が良いからって」
「私の場合は風の精霊ですね。」
「それは正式な契約をしているのか?」
「正式ではありません。 神霊の方々の眷族の力を借りている状態というのが正しいですね。」
「成程、そう言う事か。 未来の俺はこの子達に何かを感じたのか。 しかも気難しいアイツ等に気に入られてもいると・・・未来は本当に何があるか分かったものじゃないな。」
戒翔はそう言ってため息を吐く。 意識を切り替える為なのか次の瞬間には局員として二人を見て
「これからお前達をアースラに転送する。 話の方は船にいるリンディ艦長か、クロノ執務官にしてくれ。 俺はこのまま次の異常感知した区域に行くからな。」
「あの、私達も一緒に」
「そんな事が出来ると思っているのか? お前達は現時点では保護対象で局員の指示に従う義務がある。」
「でも」
「・・・俺はここでは誰も見ていないが、行く場所は此処から少し離れた沖合に行く。 誰が着いてきても知らないな」
「それって」
「これはただのひとり言だから返事は聞かない」
そう言って戒翔は次なる現場へ向かう為に進路を沖合に向け、二人は慌てて戒翔の後を追いかけるのであった。