再びIS世界に転生したオリ主   作:koh

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流星、夜を切り裂かない

ハイ、そんな訳でもっかいインフィニット・ストラトスの世界です。

今回は篠ノ之家の息子ですってよ、奥さん。

名前は「流」。「ながれ」だからね、「りゅう」じゃないからね。ただでさえ家が「篠ノ之流道場」なんて開いてるもんだから、いっつも間違えられるんだ。

いや、確かに束からは「リューくん」って呼ばれてるけどもさ。

……流星って決して呼ばないように。呼んだら夜空を切り裂いてからお前の家に墜ちちゃるぞコノヤロウ。

ちなみに前世では真耶たんと結婚しました、ああいうゆるい年上お姉さん系好きなのよ。

聞いてない?そりゃ失礼。

 

「リューくんリューくん!新しい発明が出来たよ!」

「貴様にそんな玩具は必要ない」

「話ぐらい聞いてよ!?」

 

実に嬉しそうに話しかけてきたのは、俺の姉の篠ノ之束。

後にインフィニット・ストラトスを作る天災科学者だが、現状はアホなもんばっか作ってる「頭のいい馬鹿」である。

 

「わーったよ。今度は何を作ったんでィ?」

「ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました」

 

自分が言わせたくせに……

 

「じゃじゃーん!時速500キロで走れる自転車、その名も「ソニックアドベンチャー」だよ!」

「バイクで良くね?」

「それを言ったらお終いだよ!?」

 

と、こんな様に現時点では「◯◯で良くね?」みたいなもんばっか作ってるのだ。

特定の周波数と超音波で範囲内の害虫を駆除する「メガコンバット」に「バルサンで良くね?」と言ったら泣かれた。

短距離ではあるが、擬似的な相互テレパシーを可能にする「ファミチキ下さい」に「ケータイで良くね?」と言ったら泣きながら殴ってきた。

ぼ、暴力は良くない……

 

「と、とにかく!これは凄いんだよ!!特に燃料も必要ないし、サドル付近にバリア装置が付いてるから最高速度で激突して乗ってる人は無傷なんだよ!簡易的な反重量装置が付いてるから、速度が出た状態でジャンプすれば、グライダーみたいに空も飛べるし、しかも脳波コントロールできる!!」

「君はじつにばかだな」

「ひどい!?」

 

自転車に安全機能としてバリア装置は、百歩譲って分からんでもない。でも、空を飛んだり、脳波コントロールしてどーするのよ?普通にハンドル操作で良くねえ?それにそんな速度で飛んでたらケツにサドルが食い込んで酷いことになりそう。

 

「で、でも脳波コントロールすれば手放しでも楽々なんだよ!?座ったままでいいんだよ!?空だって飛べるんだよ!?」

「飛行機で良くね?」

「ぐはっ」

 

痛いところを突かれたのか、吐血しながら束は倒れた。

毎回自爆してるけど、やっぱり「天災」より「頭のいい馬鹿」の方が正しい気がする。

 

「ふ、ふふ……実は束さんも薄々そう思ってた所さ……」

「なんなんだきみは」

 

血を袖で拭いながら、すくっと束が立ち上がる。

 

「まぁ、こんなポンコツはどうでもいいんだよ。実のところ、これは前座だしね」

「自信満々でお披露目したくせに、もうポンコツ呼ばわりか」

「だ、だってリューくんが色々ツッこむからじゃん!!」

「人のせいにするんじゃないよ」

「二人とも、何を騒いでるんです?」

 

庭先でギャーギャーと喚いていたのを気にしたのか、妹の箒が顔を出した。

小学生の癖に膨らみを感じさせる……束は中3なのにもうDぐらいはあるし、二人とも原作以上にデカくなるんじゃあるまいな……?

家族としては姉妹の成長に賛成である!

 

……あ、ちなみに俺は中1です。聞いてない?そりゃ失礼。

 

 

「ほ、箒ちゃん!リューくんったら、酷いんだよ!私が作ったこの空飛ぶ自転車、「ソニックアドベンチャー」を飛行機で良くない?って言うんだ!」

 

手をブンブンと振り回しながら、束がソニックアドベンチャーの性能を語った。

最初は興味深げに聞いていたが、次第にじとっとした目つきになり、最終的には呆れながらこう言った。

 

「兄さんが正しいと思います」

「箒ちゃんもぉ!?」

 

ぐぬぬと、歯を食いしばりながら束は悔しがる。

 

「そういや、なんか本題でも?なんか言いたげだったけど」

「そ、そうだった。他にも見せたいものがあるんだよ。二人とも、ついてきてよ」

 

まーたへんなもん作ったのか、と思いながらも俺と箒は研究室に入った。

 

「じゃーんじゃじゃーん!これが、宇宙開発用のマルチフォームスーツ!インフィニット・ストラトスだよっ!」

「え、インフィニットジャスティスガンダム?」

「違いますよ、兄さん。ダイゼンガーです」

「ガンダムでもダイナミックゼネラルガーディアンでもないやいっ!!」

 

転生者である俺は、これの事をよく知っていたがあえてボケてみる……ただ、箒の方は本気でダイゼンガーだと思ってるだろう。

 

「話を逸らさないでよ……とにかく、これは本当の本当に凄いものなんだよ!」

「そっか」

「聞きたい!?聞きたいよね!!」

「姉さん、早く説明してください」

「あ、うん。二人とも、私が宇宙を目指してるのは知ってるよね」

 

……長くなりそうなので地の文はカーット!

 

「これは宇宙を開発するために開発したものでね」

「開発のために開発ってなんか日本語的に変な感じだな」

「あげ足取るなよもう!……ともかく、これは宇宙開発用のマルチフォームスーツなのさ。これを装着すれば、宇宙でも自在に活動できるんだよ。シールドバリアがあるから呼吸も自由に出来るし周りの環境から身を守ってくれる!隕石やデブリが当たっても平気!それ以前に破砕用の装備がついてるから、当たる前に粉砕する事も可能!速度もマッハぐらいなら楽勝だよ!ハイパーセンサーがあるから視力も天体望遠鏡並になるし、距離が離れてても互いに通信が可能!しかもしかも、粒子化を使えば装備や資材を粒子に変換してしまう事が出来るんだ!」

「す、凄い!姉さん、これは凄い発明ですよ!!」

「でしょでしょ!?」

「束ェ……」

 

俺は腕を組み、目を閉じて顔を伏せる。

 

「な、なんだよリューくん……嫌なタメ方して」

「やるじゃん!」

「に、兄さんが姉さんの発明品を褒めた!?しかもいい笑顔でサムズアップまでして!!ということは、本当に凄い発明品なんだ……!」

「す、凄いに決まってるじゃん!この束さんが作った発明品なんだよ!!」

「で、完成度は如何程で?」

 

ここでまた変にツッコんでインフィニット・ストラトスの開発を中断させるわけにもいかない。

そんな訳なので素直に褒めておこう、実際凄いものだしな。そこらのパワードスーツを凌駕するほどには凄い。

しかし、問題はその完成度である。あとどんぐらいで作れるんだ?原作じゃ確か、華の女子高生の時ぐらいには完成してたはずだけど……

 

「うーん、問題はそこなんだよねえ。所謂『ガワ』だけはもう完成してるんだ。だけど、動かすためのコアがちょっとねー、正確に言えばコアのエネルギー源がまだ……」

「んー?つまりはエンジンを動かすためのガソリンがない、みたいなもんか?」

「そんな感じで考えてくれればいいよ」

「そのエネルギー源は、どれぐらいで完成するんですか?」

「あと一年もあれば出来るかなぁ、リューくんや箒ちゃん、ちーちゃんやいっくんと一緒に真っ先にお披露目するから楽しみにしててね!……あ、出来たらリューくんとちーちゃんに動かしてもらうから!」

「ん?俺がテストパイロットってことか?」

「そりゃそうだよ、ちーちゃんに勝てるのなんてリューくんぐらいしかいないし」

 

転生特典かどうかは知らないが、俺は千冬より強い。

さすがに元々強いってわけじゃなかったが、幼稚園児の頃から親父殿に教育された結果、剣心クラスの強さにはなった。

このまま鍛えれば、そのうち比古清十郎より強くなれるだろう、と自分で思う。

この前、剣道の全国大会で九頭龍閃をお披露目したら動画をネットに上げられ「リアル剣心」って呼ばれたのは記憶に新しい……天翔龍閃も出来るんだぜ?

ちなみに試合は反則負けになりました。

親父殿に二時間ぐらい説教されたっけ……あれはきつかった。

しばらく立てなかったからな……面白そうに足をつついてくる束にはゲンコツ食らわしてやったっけ……

 

「そりゃ楽しみにしてるよ」

「男のテストパイロットとしてはリューくん、女のテストパイロットとしてはちーちゃんを予定してるからね!楽しみに待っててね!」

「兄さん、楽しみですね!」

「うむっ」

 

ワクワクしながら、手をぎゅっとする箒。

我が妹ながら可愛い……別にシスコンじゃねぇぞ?

 

「それじゃあ私は開発に戻るよ」

「おう、頑張れよ。俺はあと少しで飛飯綱が完成しそうだから、それの練習してる。纏飯綱は完成したんだから出来ないはずはない」

「……束さんは細胞レベルでチートだけど、リューくんも大概だよね」

「まったくです」

「るっさい!」

 

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