異世界で剣術修行してみた件   作:A i

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前話でいろいろと不透明だった部分が見えてくる回になっていると思います。
エマちゃんがかわいく書けているか不安がありますがどうぞ温かな目で見てください。
評価、感想どうかよろしくお願いします。


美少女魔女のエマちゃん

「ブェックシッ」

豪快なくしゃみを炸裂させてしまった俺高村晋介はサン・エル・ビーチという美しい砂浜を金髪美少女のエマと歩いている。

先ほど空から落ちてきた俺は、もう夏も過ぎた秋頃のひんやり冷たい海の餌食となり、服はずぶ濡れで、体の芯から冷えてしまった。

そのせいか、先ほどからくしゃみが止まらない。

 

「おーい、晋介君。大丈夫か?」

 

「これが大丈夫に見えるやつは今すぐ眼科に行った方がいい。」

 

「あははは、そうだろうな。待ってろ。いま乾かしてやる。」

 

今乾かしてやる?どういうことだ?と疑問に思っているとなにやらエマがブツブツと唱えている。そして唱え終えたのか、詠唱をやめ、こちらに近づいてくる。

 

「おい、何する気だ?」

 

少し後ずさりする俺。

 

「動くな!いま、乾かしてやるんだから。私を信じなさいって。」

 

信じられるか!さっきまであんな絶体絶命のピンチを経験しているんだぞ!

内心びくびくだがエマの言うとおりじっとする。

するとエマがさらに近づき手を俺の胸板あたりに当てた。

すると一瞬胸が熱くなりすぐに収まった。

 

「これでオッケーよ。」

 

というので触ってみると、あら不思議。乾いている。

 

「どうやったんだ?」

 

心の底からの疑問の言葉である。

 

「魔法よ、炎熱系の。ま、簡単に言えばあなたのその服を一瞬高熱にして水を蒸発させたってことね。」

 

何だと。この美少女、魔法が使えるのか。さすが異世界。何でもありだな。

 

「なあ、じゃあ俺も魔法使えんのかな?」

 

これがオッケーならさっきの死にかけたやつもチャラだ!と思っていると

 

「ま、練習すればできるようになるわよ・・・三年ぐらい。」

 

やったぜ!魔法、俺にもつかえんのか・・・っていま三年って。いやさすがに聞き間違えだろ?と思いエマに聞く

 

「三年って聞こえたんだけどあの三年?365x3日の三年?」

 

「そう!その三年。」

 

おいおい嘘だろ。三年かかんねーと魔法使えないとかこれどんなくそゲーだよ。つーか、

そんじゃあエマちゃんって何者?

 

「エマちゃんって何者なの?」

 

と率直に聞いてみた。すると

 

「魔女だよ!見たらわかるでしょっ!この帽子とか、服装とかで。」

 

最初はちょっと痛い子なのかと思ってたとは口が裂けても言えない。

魔法で殺されそうだし。

でも、魔女って異世界でも変わらずその格好なことに少し驚いた。

万国共通なのかな?

そして、もう一つ聞いておかないといけないことがある。

この俺高村晋介を異世界転移したのがこのエマちゃんなのかどうか。

そしてそうだとするなら目的はなにか。

血の契約が何か関係がありそうな気がするんだが、聞いてみないことには始まらない。

 

「もう一つ聞きたいんだが、ここに俺を転移したのはエマちゃんか?」

 

「うん、そうだよー。君をこの世界に送り込んだのは私。」

 

「なんでそんなことをしたんだ?俺なんか特に特徴もないのに。」

 

そうなのだ、俺には特に人より秀でた特技がない。一芸を持ったやつが重宝されるのがこの世の常である。

エマはクスリと笑って言った。

 

「秀でた特技ならあるじゃない。あんなに独り言を言うのは世界探してもあなた一人よ。しかも、あなた気がついてないでしょうけど、独り言の台詞の早さと正確性が群を抜いている。だから、しっかりとした訓練を行えば三年で立派な魔法剣士になれると思ったの。だから、この世界に送り込んで血の契約を結んだのよ。」

 

なるほど、たしかに俺の口の回転は異常だ。なんせ小学生のあだ名はマシンガン。

話すのが早すぎて聞き取れないことからつけられたあだ名だ。

この口の回転のせいで、全然友達ができず、ゆっくりしゃべる練習を延々やっていたことも今となっては懐かしい思い出だ。

そんな、今まで自分が悪癖だと思っていたことがこんなところで役に立つなんて。人生、分からないもんだ。

 

「ま、冗談だけどね。」

 

「おい!納得しかけてたじゃねーか!じゃあ、本当の理由は何なんだよ?」

 

「おしえなーい」

 

そう言って可愛くウィンクする。

 

ダメだ・・・。勝てる気がしねー。

 

「なるほど、俺をここに送り込んだ理由は分かったということにしておこう。

では、次に聞きたいことなんだが、血の契約とはなんだ?」

 

響きが恐ろしいのであまり聞きたくないのだが聞かずにはいられない。

 

「私は魔女。生まれながらにして大量の魔力を保持してるの。でも高村君は魔女じゃない。だから、魔力もほんの少しで本来魔法なんて使えないの。でも血の契約をすると私の魔力をあなたが好きに使えるようになり、魔法が使えるようになるってこと。おわかりになって?」ふふん

 

すこし得意げに説明するエマ。その顔は少し腹立つが、美少女だから許す!

でも待て。その契約俺にとっておいしすぎないか。

本来魔法なんか使えない平民である俺がエマちゃんの中にある魔力使い放題なんて。

うまい話には裏がある。

これはどんなときにでも当てはまる。

絶対この契約には何かしらのリスクがあるはずだ・・・。

それを聞いておかなければ。

 

「魔力使い放題の代償は?」

 

「よく気づいたわね、代償が必要だと言うことに。」

 

「当たり前だ。この話うますぎる。」

 

「そのとおり、この契約には少しの代償がある。それは・・・」

 

何だ?血っていうくらいだから全身の血をよこせとか言われたらどうしよう。

この契約クーリングオフとかできねーのかよ。

どう考えても悪徳商法だもんな。

ま、無理な代償言われたら走って逃げよ。

 

「それは、あなたの人生よ。」

 

「・・・は?どうゆうこと?」

 

「あなたはこれから一生私と運命をともにするってこと。この血の契約は互いの生命の共有によって成り立っている。だから、私が死ねばあなたも死ぬし。あなたが死ねば私も死ぬって言うわけ。一蓮托生ともいうわ。」

 

「・・・あれ?そんだけ?」

 

「あなたそんだけってねー、嫌でしょ?普通。自分の人生が他人に好き勝手にされちゃうかもしれないんだから。」

 

うーん、そりゃ変なやつに言われたら嫌かもしんないけどさー。こんなかわいい金髪美少女に運命をともにしてくださいって言われたら、そりゃ萌えるでしょ。

言っちゃえば、これって疑似プロポーズみたいなことでしょ?

こんなかわいい子と結婚できるなら死ぬのなんて全然オッケー!

 

「エマちゃんになら人生捧げてもかまわないからな!」

 

「何それ、晋介君ってバカなんだね!」

 

屈託のない笑顔で罵倒してくる。どうゆうこと?

罵倒してる時にみせた笑顔が今までで一番いい笑顔なんですけど。

やっぱりエマちゃんはドエスなのかな?いかん、何かに目覚めそうな気がしてきた。

 

「晋介君、だからこっから毎日剣術と魔法の練習漬けだからね?」

 

「ん?なんで?」

 

「言うの忘れてたけど、私この世界の剣聖から命を狙われてるの。だから、晋介君が私を守れるぐらいに強くなってくれないと私も君も死ぬことになっちゃうよ?テヘッ」

 

 

「・・・な、な、な、なんだってぇぇぇぇえええええーーーー!!!!!!」




いかがだったでしょうか。楽しんでくれていたらうれしいです。
次回からはいよいよ本格的に剣術修行をしていきます。見逃さないでください。
感想、評価、がしがし送ってきてください。
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