【ゼロの使い魔】×【Bloodborne】助言者ゲールマンの転生記 作:古い底の王
しばらくたった。この世界について色々なことが学べたが、どうやらルイズ嬢は魔法がうまく使えんらしい。
何をしても発動するときになぞの結果を引き起こすらしい。
この間は教室で爆発を起こしていた。端から見ていると、どうやらいつものことらしく周りからさんざんに言われていた。
ふむ、秘術の才能はありそうだし、ルイズ嬢がいいならば一通りの秘術を教えようか。
加速がもっとも得意だが、それだけだと対応しがたいこともあったので全ての秘術は使えるようにしている。
と言っても【エーブリエタースの先触れ】と【黒獣の咆哮】はあまり使わんが。あれらは危険すぎる。
そんなことを考えつつも食堂へと向かう。
…ん?この香水は落とし物かな?ふむ…あの男のものかな。少しだが、この臭いがする。
しかし、香水を持っているのにつけないとは、贈り物かね?
「君、これを落としていないか?」
「これは僕のものじゃないな。」
む?見たときに忌々しげだったな。なにかな?
おや、彼の友人達が騒ぎだしたな。どうしたのか。
「おお?その香水は、もしや、モンモランシーの香水じゃないのか」
「そうだ!その鮮やかな紫色は、モンモランシーが自分の為だけに調合している香水だぞ!」
「そいつがギーシュ、お前のものだってことは、つまりお前は今、モンモランシーとつきあってるんだな?」
「違う。いいかい?彼女の名誉のために言っておくが……」
ギーシュ君というのか。彼のものではないのか?なら謝った方が良さそうだな。
しかし、その時、後ろの茶色のマントの少女が立ち上がり、ギーシュ君に向かってあるいてきた。
栗色の髪をしたかわいい少女である。
「ギーシュさま……」
そしてボロボロと泣き出してしまった。どう言うことだ?
「やはり、ミス・モンモランシーと……」
そこからは怒濤の勢いだったな。人の恋路にとやかく言いたくはないのですぐさま立ち去ったが、奥からも少女が歩いてきていた。あれが修羅場と言うものか。
立ち去って(逃げて)少したち、ルイズ嬢と食事をしていると、ギーシュ君がこちらへ歩いてきた。
面倒な予感がしてきた。
「君、君があの香水を拾わなければあの二人の名誉が傷ついた。どうしてくれるんだね?」
なんだか頭の悪いことを言われてしまった。
「詳しくは知らんが恐らく二股をかけていたのだろう?ならば仕方がないことなのではないかね?いつかは暴かれることだろう。」
そういうと、自分が悪いのが分かっているのか少し引いたが、すぐに持ち直してくる。
「はぁ……、きみはあのゼロのルイズが呼び出した平民だったな。貴族の機転を期待した僕が間違っていたよ。」
その言葉にルイズ嬢がピクリと反応するが、押し止める。
「なぁ君、あんなことを言っておいてルイズ嬢の名誉を傷付けるのかね?貴族と言うものは無礼を許される称号なのかな?」
そういうとどうやら怒ったらしいギーシュ君にヴェストリの広場へと呼び出された。全く仕方のない男だ。
そんなことを考えているとルイズ嬢に心配そうに声をかけられる。
「怪我したくなかったら謝ってきた方がいいわ。今なら許してくれるかもしれないわ。」
「構わんよ。二股をかけたあげくルイズ嬢を貶す男だ。少し礼儀を知る必要があるだろう。
それに、私が負けるとでも思うかね?」
そういうと、【加速】と【葬送の刃】を思い出したらしく、あり得ない、と一人で呟いた。
ものわかりが良くて結構なことだ。
「ああ、それとルイズ嬢には恐らく秘術の才がある。少し学んでみる気などはあるかね?」
「やる、やらせて。」
おや、いい目になったな。ゼロと呼ばれ続けている現状がよっぽど据えかねているようだ。
これはさっさと終わらせねばな。
そう考えながら、私は広場へと向かっていった。
追加の情報です。
ゲールマンは、今輸血液は持っていませんが、この世界の回復魔法が効きます。水銀弾は自分の血から作れるので無限です。
へその緒はなしですが、操られる最中に瞳を獲得しています。しかし、操られていたので、本人も魔物も気がつかなかった。という設定です。