【ゼロの使い魔】×【Bloodborne】助言者ゲールマンの転生記 作:古い底の王
という訳で広場へと来た。
なぜかたくさんの観客がいるようだが、どこで嗅ぎ付けたのだろうか。
まぁおさこのくらいの年頃ならば、独自の情報網があったりするものだな。
そんなことを考えていると、ギーシュ君が薔薇の造花を掲げてあおっている。
なかなか扇動力はあるんだな、と考えていると不意にこちらを見て、
「とりあえず、逃げずに来たことは、誉めてやろうじゃないか。」
おやおや、自信家だな。これだけの観客が来るのならば実力もそれなりにあるのだろうな。
さて、躾の時間だ。
葬送の刃を構え、加速の準備をし、いつでも切れる用意をしておく。
「当たり前じゃないか。さて、そろそろ始めようじゃないか。」
「ふむ、では、始めるかっ……!」
言うが速いか、即座に加速し首に刃を引っ掻ける。少し力を入れれば豆腐のように切れるだろう。
かつて獣を狩ったように。
しかし、どうやらギーシュ君も、観客も何が起きたか分からなかったようだ。すこし皮肉を言ってみようか。
「…今のように相手が即座に突っ込んできたときにはどうする気かね?」
そう言うと、今の状態がわかったらしく、冷や汗をかき、
「も、もう一戦だ!」
おや、やる気はあるようだ。
鎌を下ろしてもとの位置に戻り、
「いいだろう、では、ハンデだ。初手を譲ろう。何かするならしたまえ。」
「…くっ!」
む?バラを振ったら鎧騎士が現れるとは…魔法というものかね?
「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。このゴーレムがお相手しよう。」
なるほど、青銅のゴーレムが七体か。ゴーレムというのがよくわからないが、まぁ人形のようなものだろう。
しかし、まぁ……私の敵ではないな。
「では、始めようか。」
そういって加速をし、またもギーシュ君の首に刃を引っ掻ける。先程と違うのは……
「な、なに!?」
通りがけの一撃で七体の体を真っ二つにして行ったことだ。固い相手だろうが、加速した葬送の刃で『撫でる』だけで物体というものは切れるのだよ。
種は簡単だ、全身と鎌の切っ先を加速し、片足を交互に軸にして、数回回転する。
すると、かなりの速度の切っ先が当たるため、固かろうが一撃で切ることができる。
かつて、ローリングをしている連中を見ながら、【回りながら相手を切れないものだろうか】と考え編み出した技だ。
もっとも、最近は義足になってしまったため、軸足にできず、この技は封印したのだが。
まさか、また使えるようになるとはな。
ギーシュ君は、不味い相手に喧嘩を売ったことにようやく気がついたらしい。
青ざめた顔で、
「ま、参った、降参だ……。」
と言った。
まぁ、狩人に喧嘩を売ることの危険さがわかったようだ。これにこりて、二股など止めてくれれば良いのだが。
観客は未だざわついている。無理もないな。
試合が見えていたものの方が少ないだろう。
人混みのなかにルイズ嬢を見つけたので、静かに歩み寄ると、民衆がさっと割れる。
意外に愉快だな、この光景は。いつもなら戦いの場に他人がいることなどほとんどないしな。
「見た通りだが、私の使い魔としての力量はどうかね?」
と言うと、呆れたように笑い、
「使い魔のくせに、勝手なことばっかりして!」
と怒られた。
なかなか、面白い手合わせだった。さあ、次はルイズ嬢に秘術を教えなければな。
そう思いつつ、またルイズ嬢の部屋へと帰っていった。
こんな感じでどうでしょう。圧倒感を出したかったんですが、うまく技を考えられませんでした。
この技はティガレックスの回転みたいなイメージです。
なお、アルトリウスみたいにたてに回るバージョンもある感じです。
おいおい、出してみたいです。