【ゼロの使い魔】×【Bloodborne】助言者ゲールマンの転生記 作:古い底の王
原作通り進まなくなりますし、シリアスパートがふえますので、苦手な方はお気をつけください。
最近よく思うのだが、秘術を使えるということは、この世界は大分私が元々いた世界に近いのではないだろうか。
この世界での魔術と秘術はかなりちがうのだが、ルイズ嬢にはそれなりに才があるように思える。
しかし、この世界では秘術というものは存在しない。もしくは発見されていない。
どちらにせよ、この術は血によって成立する業だし、そうそうあるとも思えん。
その秘術の才、厳密に言えば、血の質が、高いということは、少なくとも、【人の質】は同じようなものなのだろう。
それと、地理だ。大分地形は変わっているが、少しずつにている。
もとの世界の地理と会わせると……うむ、ここはヤハグルに似ている。
高層建築物が増えたため、入り乱れていたが、昔はたしかこんな感じの場所だった気がする。
外の森も禁域の森に見えなくもない。墓地も獣もいないがな。
ふむ、それにしてもなぜ突然こんなことを考え始めたのだろう。どうも最近調子が悪い。
誰かに見られている気がする。
『………………………』
気のせいだろうな。
「あ!どうよ、これ!」
おや、少しだけだが使えているな。やっと爆発が収まったのか。
……なぜ、加速の練習で爆発したのだろうか。興味深いが、あまり、詳しくないから検証もできん。
「うむ、なかなかいいんじゃないか?爆発もしなくなったことだし。」
「そうね!」
嬉しそうにしているが、そもそもなぜ、魔法を使うと爆発するのかがわからん。
ためしに【狂人の知啓】でも使わせてみようか。
……発狂するかもしれんな。やめておこう。
と、そんなことを考えていると、ルイズ嬢が突然もがきだした。
「ルイズ嬢?どうしたのかね?」
と言っても苦しそうに身をよじるのみ。
口を動かそうとしているが、なにやら開かないらしく、強張るのみ。
なにかがおかしい。そう判断し、武器を取りだし、ルイズ嬢に近寄ると、
ウォン
ーー消えた。
まるでなにもいなかったかのように。
「……ルイズ嬢?」
消えてしまった。どういうことだ。
急いで周囲を探索し、教師陣にも話し、捜索をするが、どこにも見当たらない。
……そしてとうとう、ルイズ嬢が見つかることはなかった。
そのまま、夜になってしまった。どうなっているんだ。人が消えるなんて、ヤーナムで…しか……
『………………………』
頭痛がする。酷い痛みだ。なんだ、どうなっている
『………マ……き……』
ああ、頭が痛い、割れるかのようだ。
『……ルマ……き……か』
なんだ、私は、なにかを、
『お……!……ルマ……は…く』
ここは、私は、なにを、
『…は…く…つらが………くる…』
学園とヤハグルの、地理、学園という、建築物、ルイズ嬢の、才能、…あぁ、あぁ!
『おい!ゲールマン!いい加減に目を覚ませ!』
そうか、……ここは、夜の明けたヤーナムだ。
その途端、すべてが変わる。
金色の月は血の赤へ、壮麗な校舎には悪夢の上位者が張り付き、外の森からはボソボソと声が聞こえる。
…そして、私の意識は途絶えた。
倒れる間際、かつて失った仲間を見た気がした。
一応、夜が明けたとはいえ、獣もアメンドーズ達もまだまだいます。
今まではただ見えていなかっただけです。
次回、閑話を挟んで獣狩りを始めます。