【ゼロの使い魔】×【Bloodborne】助言者ゲールマンの転生記   作:古い底の王

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上位者

 

暗闇を歩く。先は見えず、自分すら見えなくとも、なぜかどこへいけばいいかだけはわかった。

 

先へ先へと進んでいくと、懐かしき存在が、座っていた。

 

白い小さな円卓。いつの間にか暗闇は晴れ、そこには自らが死したたの花畑が広がっていた。

 

先に座っていた彼が飲んでいた紅茶をおき、自分に座るよう促す。

 

それに従い座ると、ゆっくりと語り始める。

 

『ゲールマン。すまないが時間がない。恐らく貴方のことだからすべてを既に知っただろう。』

 

「……ふむ。答え合わせをしてもいいかね?」

 

『手短に頼む。』

 

「ルイズ嬢は穢れた血族の末裔。あの学園はヤーナムの跡地にたてられている。あそこには上位者が住んでいる。君が儂をあそこに送り込んだ。

………どうかね?」

 

『完璧だ。では本題に移ろう。』

 

狩人は小さな鐘を取り出す。その鐘は銀色にするどく輝いており、強力な神秘、濃厚な上位者の血の香りがする。

 

明らかに聖杯を越える冒涜的な品だ。

 

『俺が使い込んだノコギリ鉈を鋳潰した。鍛練の途中で俺の血液、アメンドーズの神秘、狩人の徹を溶かし込んだ。……三人だ。三人だけ、どの時代のどんな人間でも呼び出すことが可能だ。これを渡すからあの学園の上位者を狩って欲しい。』

 

そこまで告げられたゲールマンは椅子にも垂れ込み深いため息を吐き出す。

 

「……時間がないんだろう?」

 

『……そうだ。2時間だ。それ以上経つと限界だ。』

 

なにが、とは言わなかったが、薄々予測はしていた。きっと、これで自分の狩人としての時間は終わるのだろう。

 

しかし、ゲールマンに後悔や怯えはない。

 

優雅に微笑み、葬送の刃を取り出す。

 

「……ヴァルトール、ルドウィーク、君だ。それ以上に呼び出すべき人はいない。」

 

それをきいた狩人は、幾分か雰囲気を柔らかくさせる。マスクで口許は見えないが、笑っているのだろう。

 

『感謝する。これ以外に俺がいく方法がなくてな。一応聞いておくがなぜルドウィークとヴァルトールなのかな?』

 

「君は言わずもがなだ。他の候補としてはマリア、ローレンス、ローゲリウス辺りだろう。」

 

狩人はなにも言わず、続きを促す。

 

「マリアは上位者や獣よりも血族、狩人狩りの狩人だ。適任ではない。ローレンスは教会のものだ。最悪上位者に取り込まれる危険がある。ローゲリウスは上位者相手ではな。恐らく分が悪い。

 

その点ルドウィークは月光を使いこなし、獣狩りの狩人だから上位者相手でもかなり腕はたつだろう。ヴァルトールは場数を踏んでいるし、かなりの長生きだ。知恵がある、それに彼が敵に情けなどかけるはずもないし、彼が敵の言葉を聞くとも思えん。

 

……どうかな?」

 

『流石だよ。じゃあ、よろしく頼む、敵は4体だ。アメンドーズの長、姿なきオドン、海底の狂気ゴース、月の魔物。アメンドーズの長が恐らく全ての元凶だ。やっと、尻尾をつかんだ。消して逃がさないように俺が当たる、オドンはヴァルトール、ゴースはルドウィーク。

ゲールマン、君は月の魔物だ。』

 

それをきいてゲールマンはその笑顔を凶悪なものへと変える。自らを操り、あの下らない夢を作り出した上位者を狩れる。これほど喜ばしいことはない。

 

『時間だ。今から学園へと戻す。……あぁ、あの少女だが、かなり不味い。』

 

「……どうなる?」

 

『このままだと苗床だな。4体の内のどれかが今捕獲している。討伐し次第保護だ。』

 

「わかった。ではまたすぐに。」

 

『あぁ、……ゲールマン。』

 

「……どうしたかね。」

 

『どうだった?』

 

ゲールマンの動きが止まる。今は振り向いており顔は見えないが、どんな顔をしているかはすぐに想像できた。

 

「……人に戻れた気分だった。きっと、我々はあぁなろうとしたんだ。忌避され、拒絶され、隔離される狩人ではなく。」

 

『………そうか、別れの挨拶ぐらい考えておけよ。』

 

「勿論だとも。」

 

 

そして、夢から覚めた。学園は、その姿を一変させていた。生徒達は気づいていない。しかし、完全に異質な空間である。

 

赤い月が2つ。壁は何者かの粘液がついている。所々から聞いてはいけないような音が聞こえ、そして、時計塔には巨大な異形がへばりついている。

 

「……さぁ、獣狩りの夜だとも。暴れたまえ。」

 

鐘をならす。小さな、されど決して耳から離れないような不思議な音がなり、目の前に3つの歪みが現れる。

 

人影があらわれ、それぞれが武器を構える。

 

あるものは銀色の大剣、あるものは奇妙な形のこん棒と円盤、あるものは小さな銃と一本の古びた刀。

 

「連盟員、【ヴァルトール】。さぁ、話は聞いている。早速行こうじゃないか。」

 

「教会の狩人、【ルドウィーク】。……積もる話はあるだろうが、先ずはすべてを終わらせよう。」

 

 

「……狩人、【ジョン・ドゥ】。やることは皆わかっているな、………解散!」

 

その言葉と共に、全員が別方向へと駆け出す。

 

ヴァルトールは玄関へ、ルドウィークは中庭へ、ジョン・ドゥは時計塔へ、そしてゲールマンは屋根の上へ。

 

制限時間は二時間、戦う相手は冒涜的な上位者。

 

誰も知らない戦いが始まる。




設定集的な物

アメンドーズの長

時空を歪ませ、各上位者を呼び出した元凶。しかし、それにより多くの力を失っており、今ならば逃げられない。

担当【ジョン・ドゥ】

右手武器 千景+10
左手武器 アヴェリン+10

戦闘スタイル 血質技量特化。とにかく隙を見つけて切り刻むパリィ致命中心スタイル。

ゴース(親?)

見た目は巨大な滑らかな角のある血に渇いた獣。本来ならば既に死んでいたはずの存在。雷と血を操る。
血に渇いた獣×黒獣パールみたいな感じ。+じゃなくて×である。

担当【ルドウィーク】

右手武器 月光の聖剣+10(この作品だと+19位の性能)
左手武器 ルドウィークの長銃+8(左右のバランス)

神秘筋力スタミナが高い攻撃型。月光聖剣がすさまじい威力に強化されている。具体的にはfateのエクスかリバー。

姿なきオドン

原作では全くでない。今作では間桐のじじいみたいな虫の集合体であり、見えないのは普段はばらけているから。虫自体は弱いが多彩な攻撃をもつ。

担当【ヴァルトール】

右手武器 回転ノコギリ+10(血昌石最強つけてる)
左手武器 なし(火炎瓶、ヤスリ、毒投げナイフは使う)

筋力スタミナ体力特化。攻撃されても何のそのと切り刻むバーサーカースタイル。くそ固い。一撃で虫を殺せる。銃はないが道具を駆使してかなり嫌らしい戦いかたをする。

月の魔物

前回はメルゴーの悪夢だったためちょっと弱体化してた、ということにして強化。咆哮後の硬直無し。体力は七週目ゴースの遺子。触手攻撃に神秘属性追加。

担当【ゲールマン】

右手武器 葬送の刃+10
左手武器 謎性能の散弾銃【強制パリィ可能】

備考:加速無限使用可能、応用で空を走れる、義足が元通りだから異常に速い

全体的に強化してるバランス型。ぶっ壊れ性能の主人公。加速がBLEACHの瞬歩(夜一ver)並みに速い。

月の魔物あっさり倒せるだろというのは突っ込まないで下さいm(__)m
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